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毎年たくさんの生徒が入学してきますが、ちょっと話をしただけで、その子の成績がどのぐらいかはほぼ想像がつきます。
いわゆる「よくできる子」は人の話をよく聞くことができるからです。
今まで本校に入ってきて、成績でも上位をしめている子どもたちをみていると、みんなこの「人の話をよく聞く」という集中力があります。そこで、そういった家庭のお母様に尋ねてみると、とても話がうまくて、おかあさんと子どもが幼いころから「会話」が成立しているのです。
つまり、ちょっとしたことでもお母さんは子どもの話に耳をかたむけ、また子どもも自分の日常について保護者に話をする、というコミュニケーションができているのです。
つまり、頭のよい子にしたかったら、家族のなかでちょっとしたことでよいので会話のキャッチボールをすることが大切なのです。「会話のキャッチボール」は成長すると書き言葉に変化します。つまり、国語、英語といった言語能力のもととなり、相手の気持ちや思考を想像する力になってきます。
しかし、実際に家庭ではじっくり親子で話し合いのチャンスというのをあらたまって持つというのも気恥ずかしいという方もいらっしゃるでしょう。
けれども、テレビの番組やニュースを見て
「おかあさんはこう思うけどな」といって意見をきいてあげて、
「ふうん、なるほどね」と聞いてあげることも対話になるのではないでしょうか。
それにしても、テレビゲームに集中して会話もない、という家庭は、時間を即座に制限してしまうべきだ、とわたしは思います。実際、わが家にはゲーム機は1つもありません。そのかわり、ひまになると本屋へでかけています。本を読むことは集中力を高めますから、ひとつのことを継続しておこなう忍耐力もつきます。
このごろの生徒のなかには、ひとつの教科を10分もやるとあきてしまって席を立つような生徒が見られます。そういった生徒が少しでも書物に触れられるように、貸し出し文庫を作っていますが、けっこうたくさんの子どもたちが借りてくれています。中にはお母さまが「これ借りますね」といって持っていかれます。
言語を自由に操れる子どもは、やはり書物に長く触れている子なのです。
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