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2017.06.30. 掲載
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目次
1.はじめに
2.ブダペスト (ハンガリー)
3.ブラチスラバ (スロバキア)
4.ウイーン (オーストリア)
5.ハルシュタット (オーストリア)
6.ザルツブルグ (オーストリア)
7.チェスキー・クルムロフ (チェコ)
8.プラハ (チェコ)
9.まとめ
3年前のロシア旅行から、聴力の低下が著しく、翌年の2015年は、最後のつもりで海外旅行を2回行った(ケルン・オランダ・ベルギー と スペイン)。ところが、アウシュビッツを訪れていないことが気になり、昨年はそれを果たすため、ポーランドを訪れた。
その後、難聴の進行はますますひどくなってきているが、妻と一緒なら、なんとか海外旅行に行けそうなので、今年の旅行先に選んだのはチェコだった。
これまでの海外旅行先の選択には、もっともらしい理由があったのだが、今回は優秀な「チェコの軽機関銃」なのだから愉快である。
医師になった2年目から2年間、神戸の川崎病院林田分院へ、医局から2年間出張勤務を命じられたが、上司の中西熊蔵先生は酒好きで、診療が終わるとよく酒盛りをされた。
その時は、先生が満州へ従軍中の体験談で花が咲くのだが、なんどもなんども、「チェコの軽機関銃」が優秀で、日本製は足元にも及ばないと嘆かれる。もちろん、今では体操のチャスラフスカ、ボヘミアングラス、ドヴォルザーク、プラハの春、ビロード革命などは知っているが、日本軍兵士が憧れた「軽機関銃」のチェコが、私の頭からいつまで経っても離れなかったということになる。
オーストリアへはこれまで3回、ハンガリーにも1回訪れているが(真夏のドイツ・オーストリア旅行、ウィーン・ベルリン音楽の旅、ハンガリーとオーストリ オペラ鑑賞の旅)、JTBの「心ゆく旅」でチェコが入っているのはこれだけなので、4国めぐりを選んでしまった次第。老人には「心ゆく旅」がいちばん疲れないという経験則の影響は大きい。
なお、中西熊蔵先生は豪快かつ繊細、50年以上が過ぎたというのに、私の心に生き続けている方で、このサイトに4箇所記事を載せている。
1.唐辛子と私
2.医師2年目から3年目までの診療症例
3.歌と思い出 5
4.心に生きることば 第4章:行動
オーストリア・ハンガリー帝国を構成していたが、第一次世界大戦で帝国は崩壊し、オーストリア、ハンガリーは独立した。
ハンガリー人は元々フン族であり、ハンガリーのハンはフン族からきている。フン族の末裔はフィンランドで生きている。
ハンガリー語は、フィン・ウゴル諸語に属する言語で、フィンランド語やエストニア語と同じ仲間である。この3国以外のヨーロッパの国の言語はすべてインド・ヨーロッパ語族に属する。
ハンガリー語では、日本語と同じように、名前は姓名の順、住所表示は大きい方から小さい方へ記す。
ハンガリーの首都ブダペストは南北に流れるドナウ川によって西側の「ブダ」地区と東側の「ペスト」地区に二分され、「ブダ」地区の北側に「王宮の丘」、南側に「ゲレルトの丘」がある(図3)。ブダペストは「ドナウの真珠」とも呼ばれている美しい町である。
なお、ブダペストには、2009年に一度訪れている。
図4.ハンガリー国旗
王宮の丘の北側に三位一体広場があり、そこに、マーチャーシ教会や漁夫の砦がある。王宮の丘の南側に王宮がある。
三位一体広場には、三位一体像が立ち、マーチャーシ教会、聖イシュトヴァーンの騎馬像が立つ。
三位一体広場の東縁にあり、マーチャーシ教会の裏手に当たる。ネオロマネスク様式の7つの白い塔が、回廊でつながれている。7は9世紀末のマジャル族の部族の数、漁夫の砦という名前は、中世、ここに城壁を築き、外敵の侵入に備えたドナウ川の漁師にちなむと聞く。
漁夫の砦の回廊から眺めるドナウ川と対岸のペスト地区の景観は、ゲレルトの丘からの展望とともに素晴らしい。
ゲレルトの丘は王宮の丘の南側にある。
図40.スロバキア国旗
ウイーンには、これまで3回訪れている(1997年、2008年、2009年)
図47.オーストリア国旗
オーストリアのザルツカンマーグート Salzkammergut にある湖畔の町
Salzkammergut「塩の宝庫」の意味であり、かつてこの地方の価値ある塩鉱が、ハプスブルク帝国の帝国直轄地だったことに由来している。
図65.オーストリア国旗
ザルツブルグは、ザルツァハ川の東北岸の新市街と西南岸の旧市街に二分される。新市街にはミラベル宮殿が、旧市街には祝祭劇場、ホーエンザルツブルグ城がある。
なお、ザルツブルグには、1997年と2009年の2回訪れている。
図72.オーストリア国旗
モーツアルト広場の南西に続くレジデンツ広場(Rsidenzplats)にある大聖堂
サルツブルグ音楽祭の主会場
「チェスキー」は、チェコ語で「ボヘミアの」という意味、クルムロフは「川の湾曲部の湿地帯」を意味する。
1989年のビロード革命以降、町の景観の歴史的価値が再認識され、1992年にはユネスコの世界文化遺産に登録された
図100.チェコ国旗
チェコ語では Praha(プラハ)、 ドイツ語では Prag(プラーク)、英語では Prague(プラーグ)
チェコについて知ってることは少なく、ボヘミアングラス、東京オリンピックで活躍した体操選手の「ベラ・チャスラフスカ」、ソ連軍に威圧された「プラハの春」、ソ連邦から独立した「ビロード革命」くらいの知識しかない。
音楽関係では、ドヴォルザークの 交響曲第9番「新世界より」や、スメタナの交響詩「わが祖国」の第2曲「モルダウ」を知ってはいるが、特に好きだというわけでもない。
今回、チェコを選んだ理由が、1.はじめにに書いた通り、今から53年〜54年前に、先輩医師に何度となく聞かされた、優れた軽機関銃を生んだ国への興味だった。
1926年にチェコで開発されたブルーノZB26軽機関銃は、当時の他国製機関銃と比べ、故障が非常に少なく、高性能で低価格のため、多くの国に輸出されたようだ。
図111.チェコ国旗
プラハを南北に貫流している川は、ドイツ語読みでモルダウ川と呼ばれるが、チェコ語ではヴァルタヴァ川と呼ばれる。ここではモルダウ川と記す。
アール・ヌーボーの画家が、晩年に聖ヴィート教会のステンドグラスを手がけ、「スラブ叙事詩」という20枚の大作に16年の年月をかけ、その制作に没頭したと知り、ここを訪れた。
共和国広場から旧市街広場に向かうツェレトナー通り(Celetna ulice)に、マリオネットを売る店があった
モルダウ川(ヴァルタヴァ川)に架かるプラハ最古の石橋。川の西岸、プラハ城のあるマラー・ストラナ地区と川の東岸にある旧市街を結ぶ。カレル4世の時代に造られ、全長520m、幅10m、両側の欄干に30体の聖人像が立つ。
カレル橋の東詰に、旧市街橋塔が建っている。こちらは西詰と違って一塔である。階段を登って屋上展望台に出て、四方を眺めた。
神聖ローマ帝国皇帝、ローマ王、ボヘミア王、ルクセンブルグ公、ブランデンブルグ辺境伯であった。
プラハの玩具店で購入した孫土産のマリオネットを、包装箱から取り出して写真撮影をした。
長女は、良くお医者さんごっこをして遊んでいたので「ドクター」を、次女は、「アナと雪の女王」の 「エルサ」が大好きなので「エルサ」を、長男は、イタズラ好きなので「ピノッキオ」を選んだ。
私としては、これまでに海外旅行で買った孫土産の中で、これらのマリオネットが、一番気に入っている。孫たちが喜んでくれると嬉しいのだが、、、
1. 今年も、ツアー参加者になんとか迷惑をかけず、海外旅行に行けそうに思えたので、実行した。
2. 旅行先は、はじめ に書いたように、優れた「軽機関銃」を生んだ国としてのチェコを選んだ。
3. JTBの心ゆく旅は年寄りに向いているので、最近は専ら利用しているが、チェコ単独のツアーがなく、
仕方がないので、中欧4国の旅を選んだ。チェコに重点を置いている企画なので、これで納得した。
4. 今回は、どの国でも快晴が続いた。気分は楽しく、美しい景色を満喫し、それを写真に収めた。
5. チェコでは、軽機関銃のことはすっかり忘れたが、予想外の多量の収穫があった。それは、例えば、
ピルスナービール、ビロード革命に見られる国民性、昨年訪れたワルシャワとプラハの市民行動の
違い、孫の土産に選んだマリオネット、アール・ヌーボーがウイーンと比べて不快ではないなど。
6. ホテルでのITの進歩も実感した。ホテルのキーがカード挿入からカードタッチ式に、金庫の暗証番号が
4桁数字から6桁数字に変更されているところがあった。
7. 81歳の私はツアーで最年長、耳も遠く妻に通訳をして貰わなければ会話ができないが、誰もが寛容で
不快、反感を感じることはなく、ありがたかった。
8. 私は独りでPCに向かい、色々したいことをする楽しみを変わらず持っている。しかし、妻と一緒に
楽しむ海外旅行とか、音楽会、ウォーキングなどは、できる限り続けたいと、今回の旅行で思った。
9. そのような気持ちになる素晴らしい旅行だった。もし、これが最後の旅となっても、満足するだろう。
10.これまで、ウイーンに3回、ザルツブルグに2回、ブダペストに1回訪れているが、天候に恵まれた
今回の写真が最も美しいと思う。
11.結婚25年目の年に初めて海外旅行をした。今年は結婚50年目となる。記念の旅行記が残せて嬉しい。
12.想定死亡年齢を70歳として生きてきたが、オマケを11年もいただいた。明日目が覚めなくても一向に
構わないが、生きているかぎり、自分のできるやり方で、好きなように生きようと思っている。
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