いい写真伝導師の三脚ワンポイントアドバイス

その31

ダブルネジの使い方

 雲台の、カメラ取付ネジ部分のことです。カメラ取付ネジは、二つの部分からなりたって います。「カメラネジツマミ」と呼んでいる、直径の小さい部分と、「カメラ締付ナット」 と呼んでいる、直径の大きなもの二つつです。「カメラ締付ナット」は、雲台によって 形が違います。マスター系やエクセラフォーは突起を三方向に出して、ユビのハラを かけやすくしてあります。
 カメラを雲台に取付けるには、

  1. カメラの三脚ネジ穴と、雲台のカメラネジを合わせ、カメラネジツマミをまわし、 カメラネジをカメラにねじこみます。カメラはまだ固定されません。雲台のカメラネジが カメラの三脚ネジ穴にねじこまれただけです。
  2. カメラを固定するために、カメラ締付ナットをまわして、締めます。カメラ締付ナットを 締めると、カメラネジがカメラを雲台側にひっぱります。カメラボディと雲台のカメラ台が 競り合って、カメラは雲台に固定されるという寸法です。
 カメラを雲台からはずすときは、カメラ締付ナットをさきにゆるめます。カメラは、雲台上で 動くようになりました。カメラネジツマミをゆるめて、カメラネジを、カメラから抜きます。 カメラが雲台からはずせます。
 操作の基本は、たったこれだけです。ところが、基本を守ったつもりでも落下事故を起こさ ないともかぎりません。注意点を少しつけ加えましょう。

A.カメラネジは充分突出
B.突出不十分
C.突出ほとんどなし
BやCの状態でカメラ締付ナットを締めてはいけない。
イ.カメラネジ締付ナットがさがりきるところまでさがっているか確認してください。さがりきって いるということは、カメラネジが、カメラ台上にキチンと突出しているということです。 さがりきっていないと、カメラネジの、カメラ台上、カメラ側への突出が不充分かもしれません。 カメラネジが充分でていないと、カメラにねじこむ寸法が足りないことになります。 規格では、カメラの凹ネジは、深さ5.5mm、三脚の凸ネジは長さ4.5mmです。ネジがカメラへ 充分もぐっていないと、ネジの噛み合いが不充分で、カメラをしっかり安全に固定しきれて いないこと、なきにしもあらず、です。カメラネジが充分にカメラ側にねじこまれていれば、 落下事故は起きません。
 三脚を貸したり、借りたりしたときは、このことに充分注意しましょう。ひとによって、 クセや約束ごとが違うからです。

ロ.ネジをカメラにねじこむとき、まっすぐにねじこみます。
曲げて、ねじこむと、カメラ側のネジ山を損なう心配があります。カメラと三脚双方のネジの 山と谷とを、ちゃんと合わせることです。曲げたまま、ネジが噛み合っていないのに、 無理にねじこむと、カメラ側凹ネジトバクチのネジ山を、凸ネジがコソゲとり、坊主にしてしまう ことだってあるのです。
 曲げずに、まっすぐにねじこむためには、手元をよくみてみましょう。目で確認すれば 大丈夫です。
 そして、(秘)の特技をひとつ。
 雲台に固定してあるカメラは、カメラ締付ツマミをすこしゆるめるだけで、動かす ことができます。雲台はうごかさずに、カメラだけ動かせます。片手で、カメラを雲台側に 軽く押さえつけ気味に操作します。
 ファインダーを通して被写体を確認しながら、手はカメラの底部辺に位置しているカメラ 締付ナットをちょっとゆるめます。画面がヨコ位置ならカメラを少々動かして、レンズを 左右に向けなおせます。タテ位置なら、上下方向の調節ができます。ファインダーから 目を離すことなく、カメラの向きを変えられます。ちょうどいいところで、カメラ締付ナット を締めます。カメラは固定されます。雲台自体を固定したまま、雲台上のカメラだけ動かす 方法です。手持ちの自由さにも似た運動です。カメラネジつまみをゆるめてはいけません。 カメラ側にもぐらせてあるカメラネジをひき抜く、ネジがはずれる危険があるからです。 この点、くれぐれも間違いのないよう、ご留意下さい。

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