MS Watch

Last update 1998/05/16

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

 これより古い分については、こちらへ

 これより新しい分については、こちらへ


1998/04/21

MS自身がNT 4.0はバグだらけなのを認めた?(その2)

 1998/04/19で示したMSの文書から、「NT5.0が4.0の中からtens of thousandsものバグを取り除いた」がなくなっているというメールを頂戴しました。さっそく読んでみると、たしかにこの表現が消されてますね。一番最後のほうにあったんですけどね。違う文書だったのかと思ったけれど、たしかにこの文書だったと思うし。お得意の証拠隠滅なのかもしれません。MSとやり取りするときは、電話は録音し、口頭ではなく書面で記録を取りながらやるべしなどといいつつ、この文書を保存してなかったぼくがアホでした。

 ところで、これを報告してくれた人は、NTをかついでいる某大メーカーの人ですが、「隣の部署のシステム管理者に、このバグの話をしたら『冗談でしょう』と言ってました。『そんな少ないはずがない!』」だそうです。

某大メーカもIE4を回避

 某大メーカの人からのメールです。この人に迷惑がかかるといけないので、伏せ字にしています。

 私はXXXを作っている会社でXXXを売っている者です。
 (中略)
「XXXシステム」をWINDOWS95+IEを使ったイントラネットでの全社的
管理システムを各部署で導入します。
 (中略)
IE4は最初からインストールしてあるパソコン以外には導入しないで、3.02
を入れてくれ、ということでした。
 (中略)
4.02(中村注: 4.01のことかも)は後からインストールしたパソコンはワケの
解らない動きをする、4.02そのものが不穏なのに、それを自社の評価システ
ムと絡めたら原因が絞りきれずバグ潰しが面倒、などの理由から採用は見送
る、とのことでした。
 (中略)
IE4(後付けインストール版)は各OS+ネスケでのシステム構築が終わった後に
する、と言っていましたが、期日は未定で、サポートしないかもしれない、
とのことでした。

 XXXを唱っている会社なのだからMS製品のことを良く知っておかないと自社
のハードが売れないはずなのに、社内ではMS製のソフトを使うトコをためらい、
サポートを面倒がるっていうのを、今回自分がメンテナンスを担当すること
になって初めて知った次第です。

 前に、XXXの会社の誰かが「WINDOWS搭載パソコン?あれは使うパソコンでは
ありません、売るためのパソコンです」という技術畑の声が漏れて大問題にな
ったって噂があって、そんなのはMac使いたい人のデマでしょう、与えられ
た設備やパソコンに好き嫌い言っていたら仕事にならないよと思っていました
が、自分がみんなのパソコンのケアをする立場になって、IE4に対する不信感、
引いては会社のサポートする態度の不信感を抱え、正直かなりがっかりしてい
ました。

 そこで、中村さんの「朝日新聞 IE4禁止」という記事を見て
「あぁ、自分だけがおかしいと思っていたワケではないんだなぁ」という、複
雑な心境ながら、ほっとしてしまいました。

 中村さんの記事を読まなければ、ずっと会社と自分自身に不信感抱えてシス
テム整備をしなければ行けなかったと思いますが、これで「考えを割り切る」
ことができます。ありがとうございます。

 ぼくがいうところの、「養殖業者は養殖の魚は食わない」といった「自分じゃ食わない」現象ですね。なぜかといえば、魚が薬漬けになっているのを知っているからです。同様に、牛、豚、鶏も薬漬けにして生産している業者は、自分じゃ、食いませんよね。「WINDOWS搭載パソコン?あれは使うパソコンではありません、売るためのパソコンです」と同じく、「あれは食うための肉や魚ではありません。売るための肉や魚です」の世界ですから。それにしても、「WINDOWS搭載パソコン?あれは使うパソコンではありません、売るためのパソコンです」は、名言ですね。お言葉集に入れましょうか。

 この「自分じゃ食わない」現象については、こういうメールも来ています。

www.asahi.com では、ActiveDesktop を利用した、「ニュースカード」という
サービス(?)をやっています。(Netscape 版もありますが、Netcaster ではあり
ません)
 また、トップページには "Download Internet Explorer" のリンクとロゴもあり
ます。かつてアスキーがやったごとく、自分たちが恐くて使えないものを読者に
使わせようとしてるかのような態度ですね。

 世の中、NHKや朝日新聞に幻想を抱いている人が多くてびっくりするんですけど、天下の朝日新聞といえども、所詮その程度なんです。パソコンの世界は、知らない奴だけ馬鹿をみる世の中なんです。みんな我が身が一番かわいいんですから。だから、自分の身は自分で守る以外にないんです。

Intelが敗けた訴訟がMicrosoftに対して持つ意味

http://www.zdnet.co.jp/news/9804/17/intel.html

 Intelの訴訟がMSに大きな影響を与えるかもしれないという記事です。Caldera対MSの訴訟も影響は大きいと思うんですけど。詳しくは、Caldera対MS(1998/02/12記録)を参照のこと。

妄想かもしれないし真実かもしれない

http://www.zdnet.co.jp/news/9804/17/foley.html

 MSの仕掛けるイメージアップキャンペーンの続報。知らなかったけど、「Barkto事件」というのがあったんですね。CompuServeで知っているのは、Andrew Schulmanが、「Windows 95は、ゼロから新しく開発された真の32bitOSであり、DOSとは無縁」というMSの宣伝はまったくのデタラメであることを証明したために、MSのフォーラムから締め出された事件でした。詳しくは、Caldera対MS(1998/02/12記録)を参照のこと。

 ほかに思い出すのは、MSがWindowsを売り込もうとしていたときに、OS/2を支持したザックマンに圧力をかけた事件です。詳しくは、ウィリアム・ザックマン事件(96/07/23記録)を参照のこと。

 以前は、「お前がいっているMSの悪行は、でっちあげ」「お前が書いているのは、アンチMSの妄想」みたいなことを書いてくるメールもありました。でも、MSが汚いことをやっていたのは、アメリカじゃよく知られた事実だったわけで、情報を与えられてなかったマヌケでお人好しの日本人だけが、知らなかったんですよね。面白いのは、司法省がMSを裁判で訴えて、これをアメリカのテレビニュースをはじめ、世界のマスコミが報じ、日本でも新聞やテレビが報道したら、先に述べたようなメールがまったく来なくなったことです。

 ああいうメールを送ってくるのは、MSと商売している連中か、田中亘や山田祥平のような、MSに飼われている犬同然の連中かなと想像していますが、システム開発の現場では、いまでも、「NTが信頼性が低いとか、セキュリティが弱いとかというのは、アンチMS人間の悪宣伝にすぎない」という連中もいるそうで、そういうメールももらいます。提案するほうも導入するほうも、ちゃんとNTの弱点をわかっていてそういうのならまだいいんですが、そうでないなら、金を巻き上げられ、時間と労力を無駄に使った挙げ句、馬鹿をみるのは自分ということになります。一度、NT導入企業の顧客満足度を調べてごらんなさい。NTの信頼性、安定性、セキュリティといった項目は、メインフレーム、オフコン、UNIXより低いのは当然としても、NetWareやOS/2よりも低いんですから。

1998/04/19

朝日新聞、IE4を使用禁止

 匿名希望氏によると、朝日新聞ではIE4を使用禁止にしたとか。すでに一部では使用禁止だったのが社として使用禁止になったとか。プリインストールのはいいけど、アップグレードしたのはまずいとかなんとか。これはIE4登場時にあったトラブルのことを言ってるのでしょうかね。性能低下や不可解な現象発生を考えると、プリインストールにしろ、アップグレードにしろ、どっちもまずいと思いますけど。ま、いまごろ気づいたのって言われようが、気づいただけ偉いのかも。

1998/04/18

Exchangeのトラブル(その3)

http://member.nifty.ne.jp/MacsForce/Column/Column_9801.html#anchor3873517

 またExchangeのトラブルネタ。Thanks > 遠藤さん

 「導入コストは安いものの、運用(管理)コストの増大が目立つNT」というのは、もはや常識ですね。PCサーバ + NTは目先のコストは安いんだけど、それに釣られて導入するとあとが大変なんですよね。管理者なんか死ぬ思いでしょう。UNIXと違って遠隔管理が標準じゃできないし、出張に次ぐ出張でしょうね。「デンソーシステム管理者と合コンしてみたい」とのことですが、Exchange登場時に盛んにマイクロソフトの宣伝に使われていた石川島播磨重工のシステム管理者も誘ったほういいかも(笑)。

 そういえば、日本サンが「見た目だけいい女にだまされるな」と漫画でNTを皮肉った小冊子をプライベートショウで配ってました。ああいうのは大々的に配らないと内輪受けで終わってしまってもったいないよね。ほんとのことなんだから。あれ、NT系の雑誌の付録につければいいのに。MSKKが圧力かけてつけさせないかもしれませんが。

1998/04/17

Exchangeのトラブル(その2)

 1998/04/14に、日経コンピュータに載っていたMS Exchange Serverのトラブルのことを書いたら、トラブルレポートが集まっている場所を教えてもらいました。Thanks > 山崎さん、屠耿(トコウ)さん

 それはhttp://www.macintouch.com/exchange.htmlにあります。屠耿(トコウ)さんの解説によれば、何でもGEの人がExchange Serverが一ヵ月もダウンして頭に来て投稿したら、ボーイング社から軍事施設からいろんなところから同様の苦情が寄せられたので、編集者がまとめたもののようです。

 これは、MSの言論弾圧とやりすぎ事例Notes対Exchange Server(1998/04/14記録)の補足にも書きました。

MS自身がNT 4.0はバグだらけなのを認めた?

 http://www.macintouch.comにある1998/04/14の記事をみると、MS自身がNT 4.0がバグだらけなのを認めたと読める表現「NT5.0が4.0の中からtens of thousandsものバグを取り除いた」という一節があると書いてあります。Thanks > 屠耿(トコウ)さん

 実際、その記事から、MSの当該ページ(http://www.microsoft.com/ntserver/community/y2k.asp?A=7&B=5)に行けて、その中にそう書いてあります。いかにNT 5.0が堅牢で安全で信頼性の高いものかを宣伝しています。MSの技術力からして、とてもそんな立派な代物になるとは、いまは考えられないけれど、仮にNT 5.0が主張通りとするなら、それの裏返しとして、いまのNT 4.0がいかに脆弱で危険で信頼性の低いものかを認めたも同然です。

Caldera対MS

 NCWorldの記事(http://www.ncworldmag.com/ncw-02-1998/ncw-02-caldera.html?caldera)が、CalderaとMSの問題を取り上げています。

 これの詳しい話は、MSの言論弾圧とやりすぎ事例Caldera対MS(1998/02/12記録)を読んでください。

OpenLinux対NT

 Calderaが、LinuxベースのOSであるCaldera OpenLinuxとNTを比較を載せています。http://www.caldera.com/newsletter/march98/mar98p2.htmlです。Thanks > 上林さん

 NTはすぐ性能が頭打ちになるけれど、OpenLinuxは大丈夫という話になってます。こういう結果は、テスト条件にすぐ左右されるので、軽く参考にする程度のほうがいいと思います。でも、LinuxやFreeBSDという無料のOSのほうが、NTより性能もいいし、安定しているというのは、多くの人がいうことです。ぼく個人もそういう印象を持っています。

通産省がマクロウイルス

 すでにご存知でしょうが、通産省がマクロウイルスをばらまきました。Thanks > 竹村さん

 通産省の発表(http://www.miti.go.jp/press-j/information/v80413ca.html)をみてください。

1998/04/15

偽読者を使って情報操作?(その2)

http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/526.html

 HotWiredによる、MSのイメージ回復キャンペーンのニュースです。最初は否定していたが、一転して計画を認めたというのが、いつものMSらしいですね。実行に移すことはないといってますが、果たして。

 すでにアメリカの主要紙に広告は出たそうですが、これがすっぱ抜かれていなければ、MS擁護の読者投稿が増えたんでしょうね。日本のパソコン雑誌で、MS擁護の読者投稿が増える可能性はどうなんでしょうね。

 ある方から、「私が身を置く酒類食品業界でも、ある特定の銘柄のお酒を売り込むために雑誌に投書したりするという事があるようです。なかには、何処の編集部の誰宛てに投書すれば記事になるということがノウハウとして確立されているそうで、それが仕事として成り立っているという話を聞いたことがあります」というメールを、頂戴しました。
 こういうのほとんど電通・博報堂に代表される方面の仕事でしょうね。広告代理店は、イメージダウンになる記事をつぶしたり、ヨイショのタイアップ記事を作らせたりするのも、商売のひとつですから。政治家や大蔵あたりも、日経のだれそれにリークして書かせるとか、警察方面も、読売のだれそれにリークして書かせるとか、そういうのは日常茶飯事のようです。

 ロビー活動やこういうことに金を使うより、もっとセンスのいい、品質のいいソフトを作ることに金をかけたほうが、長い目でみたら消費者の支持を得られるのはわかってはいても、Windows 98の出荷も間近になってきたし、ダーティな会社のイメージのままだと、売れ行きにも影響するだろうし、目先の即効性がほしいんでしょうね。

 日本のパソコン業界でも、田中亘や山田祥平に書かせて、それを「ASAHIパソコン」に載せるといいとか、いろいろありそうですよね。そういえば山田祥平は、いまあちこちで、Windows 98のヨイショ露払い記事を書いているそうですね。夕刊フジにも書いていたそうです。書いていることは、Windows 95を礼賛したときと同じだそうです。なにしろ、Windows 95を「ASAHIパソコン」で、びくともしない堅牢な32ビットOSとか、MSのいう通りに嘘を並べ立ててヨイショしまくったライターですからね。実際のWindows 95がどうだったかは、毎日のようにリセットしている人には明らかですね。

 今回彼が書いているものは読んでないけど、おそらく、「とても使いやすくなった」「こんなに便利になった」「安定性、信頼性がこんなに向上した」「こんな周辺装置も使えるようになった」などなどを書き連ねていることでしょう。たぶん、これ、当たってるでしょ? だって、Windows 95が出たときと同じことを並べれば記事になるんだもん。もっというと、Windows 3.1が出たとき、さらにいえば、DOSの新しいバージョンが出たときも、業界のライターが使うパターンは一緒なの。田中亘や山田祥平といわず、どのライターも、先に書いたような同じネタの使いまわしでやってきたんですよ。特に初心者向けの雑誌や書籍は、そうやってきたんだもん。それでまたそれを買う読者がいるからね。ユーザがなめられているのはたしかなんだけど、なめられても仕方ないレベルのユーザであることもまたたしかなんですよね。だから、業界めでたし、めでたしだったんです。でも、最近は、Windows 95で、こりゃ、おかしいと目が覚めたユーザが増えてきているから、業界としてはやりにくくなってますよね。

11州が訴訟準備(その2)

http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/525.html

 HotWiredによる11州の訴訟準備のニュースです。

発刊済み?

http://www.microsoft.com/japan/info/press/whatsnew.htm

 小ネタですが、匿名さんから教わりました。1998/04/15日の午前7時現在、このページに「-----発刊済み?-----」などという、何かのメモ書きみたいな自信がなさそうな(笑)部分があります。そんだけ。

1998/04/14

Notes対Exchange Server

 Lotus NotesとMS Exchange Serverがやりやっています。詳しくは、Notes対Exchange Server(1998/04/14記録)をみてください。

Exchange Serverのトラブル

 書き忘れていましたが、Exchange Serverのトラブルについて、日経コンピュータが採り上げていました。これについても、Notes対Exchange Server(1998/04/14記録)をみてください。

Netscapeが指摘するMS商法(その2) http://home.netscape.com/ja/comprod/columns/mainthing/senate.html?cp=ija02hfl3

 ネットスケープの社長兼CEOのジム・バークスデールのコラムに、上院司法委員会審問で行った陳述が日本語になって掲載されています。

1998/04/11

偽読者を使って情報操作?

http://www.abcnews.com/sections/business/DailyNews/microsoft_media980410/index.html

 これはほんとなら恐ろしい記事です。教えてくださった神雷さん、ありがとうございます。

 マイクロソフトが、自社の企業イメージをよくし、政治家や司法関係者の心証をよくするために、新聞などのメディアに、読者投稿を装ってマイクロソフトを賛美する手紙を送って、それを載せさせる作戦があるんだそうです。もちろんその投稿は、マイクロソフトの連中が書いたものというわけ。

 そこまでやるか。でも、やりそうだよね。だって、マイクロソフトだもん。ここまでやるとは、まさに、ナチスドイツやオウムに似てきましたね。まあ、マイクロソフトらしいといえば、マイクロソフトらしいんですけど。

 http://www.zdnet.com/zdnn/content/zdnn/0410/306055.htmlにも、同様の記事があります。http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?98049.ecad.htmは、そこまで非倫理的ではない、イメージ回復キャンペーンの記事です。

 ともあれ、新聞、テレビ、雑誌に、マイクロソフトは素晴らしいという読者投稿や記事を装った宣伝が出てくると、要注意です。

排他的契約を取り下げ

http://www.zdnet.co.jp/news/9804/10/icp.html

http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980411-2.html?mn

 インターネットのコンテンツプロバイダに対する契約から、IEを独占的に宣伝して、Netscapeの宣伝はできないように規定した条項を削除するそうです。これは司法省が、この分野でも調査しているので、ヤバイ部分はなくしておきたということですね。似たようなことは、ヨーロッパのEUでもありましたね。

 MSは合法をしきりと主張しますが、合法なら何をやってもいいというわけでもないことを、わかっていません。実際のところは、強引なビジネスをやらなくなると、MSの力の多くが失われてしまいますから、それを怖がっているのでしょう。ま、しかし、少しずつでもこうやって強引なビジネスが改めさせられるようになったのは、いい傾向です。Netspcapeでしか見られないページ、IEでしか見られないページといったものがなくなるのも、大歓迎。

Netscapeが指摘するMS商法

http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/466.html

 Netscapeが証券取引委員会に提出した書類で、マイクロソフトのあくどい商売のやり方を指摘したそうです。会社の公式の書類でここまでいわれるのって、さすがマイクロソフト。

司法省とMSが話し合い

http://www.zdnet.com/zdnn/content/reut/0410/306065.html

http://www.abcnews.com/sections/business/DailyNews/microsoftmeeting980409/index.html

 新たな訴訟を準備中といわれる司法省が、MSと話し合いをもったそうです。いよいよラストスパートというところでしょうか。関連して、ASAHIネットのjouwa/salonに4/7に書いたものから。

標題: 司法省、ラストスパート?
---
 Win98の出荷が6/25と伝えられる中、米司法省は、追い込みをかけているよ
うです。
詳しくは、
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?98046.ehmoredoj.htm
http://www.zdnet.co.jp/news/9804/06/doj.html
を。
 出荷されると訴訟を起こしにくいから、それまでにということなんでしょう
ね。

11州が訴訟準備

http://www.zdnet.com/zdnn/content/reut/0409/305788.html

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?98049.ehstates.htm

 MSのあくどい商売のやり方を、アメリカの11の州が調査していましたが、いよいよ訴訟に踏み切る段階になってきたようです。司法省が「待て」といってても、司法省と関係なくやるという感じでもあります。上の偽読者を使ったイメージ回復キャンペーンの記事にもあったんですが、この流れを食い止め、訴訟に勝利するために、これらの州には、いかにマイクロソフトが大衆から支持されているかというプロパガンダがどんどん流されることでしょうね。

1998/04/10

BackOffice SBSに不満

http://www3.nikkeibp.co.jp/WAT/980306/980306news03.html

 「RDBのデータ容量が少なすぎる」というので、BackOffice SBSにチャネルが不満を述べているそうです。

 上のURLがリンクになってない理由は、今日の「乳の詫び状」を読んでください。

陰の功労者はマイクロソフト?

http://www3.nikkeibp.co.jp/WAT/980306/980306gkai01.html

 日本IBMが中心になって、各国IBMの精鋭が結集して開発した長野オリンピックのシステム。無事に正常稼動した原因は、マイクロソフト製品を一切使わなかったからという記事です。メインフレーム、UNIXマシン、AS/400にはマイクロソフト製品がないから当然使わないのですが、PCサーバのOSはOS/2 Warp Server、PCクライアントのOSはOS/Warp、データベースソフトはDB2といった具合に、すべてIBM製品とのこと。実績と安定性、いざというときにとことん直せる(自分でソースを持っている)ことを考えると、マイクロソフト製品は、危なくて使えなかったのも納得です。

 マイクロソフトがオリンピックのシステムを担当できるレベルに技術力が上がるには、少なくともまだ10年はかかるんじゃないでしょうか。

 上のURLがリンクになってない理由は、今日の「乳の詫び状」を読んでください。

1998/04/06

FrontPageのセキュリティホール

 ASAHIネットのinternet/salonに書いたものから。

 いささか古い話題かもしれませんが、マイクロソフトのFrontPageにセキュ
リティホールがあるという話です。詳しくは

http://users.worldgate.com/~marcs/fp/

http://www.mr.net/~fritchie/frontpage.html

 とくに、FrontPage ExtensionsをインストールしたUNIXの管理者は必読でし
ょう。
ま、最新版で直っているのかどうかは定かではありませんが、管理者にとって
は悪夢でしょうね。

 なぜ、管理者必読かというと、FrontPage ExtensionsをUNIXに入れると、UNIXのセキュリティがぼろぼろになっちゃって、やりたい放題やられちゃうからです。アメリカには、FrontPageで直接ウェブページが編集できるサービスをやっているプロバイダがあるようで、そういうところでは、けっこうパニックなんでしょうね。

IE 4.01のセキュリティホール

 ASAHIネットのinternet/salonに書いたものから。

 IE4.01を簡単にクラッシュさせるセキュリティホールがあるようです。
jouwa/salonで話題になったんですが、こっちには知らせてませんでした。
 詳しくは、

http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980318-4.html?mn

 この話題はもう半月経ってますが、ようやく載せます。ぼくのところにも、これをウェブページに載せてないのは、見落としですかといって教えてくださる方もいました。意外かもしれませんが、ぼくはこれ、MSの言い分が正しいというか、詳細がわからないし、大したことないんじゃないか、緊急度はあまり高くないんじゃないか、思い出したら載せるくらいでいいと判断してそのままにしていたら、忘れて載せてなかったということです。

 もちろん、マイクロソフトは「現在この問題を修正する計画はない」というのは、「あまりに無責任だ」という声も来てます。

 ハードディスクを破壊したり、重要データが勝手に盗めてしまうActiveXは論外としても、そういうことができないようになっているJavaやJavaScroptでも、CPUやメモリといったパソコンの資源を食いつぶすことでマシンを事実上使えなくする攻撃は、できちゃうんですよね。

 草野さんによると、「この IE 4.0 をクラッシュさせる HTML ファイルは簡単に作れます。とあるセキュリティ関連のメイリングリストで実際の HTML が流れていましたが、難しいタグは使ってませんでした。エラーチェックが甘いですね。これは」だそうです。さらにいまでは、

 同じ ML に別の HTML ファイルが流れてました。私が前にここで触れたものの
変種 (といっても難しいことはしていない) で、手元の環境で試してみると

   * Netscape Communicator 4.04
     「このプログラムは不正な処理を行ったので…」というダイアログが出て
     落ちる

   * Internet Explorer 4.0 (4.72.2106.9)
     無限ループに入り、システムリソースを喰い潰して Windows95 が事実上
     使用不能になる

というところです。そういえば似たようなバグは昔の Netscape Navigator にも
あったなぁ、ということを思い出しました。

 Windows 98になると、「IE4がクラッシュすることはWin95なりNTなり、OS自体のクラッシュとほとんど同じなのだから、もっと堅牢なものを」というユーザの懸念は当然ですね。

 ところで、CNetの記事では、訳文にある最後のパラグラフ(「実際の被害はない」という一文)が、原文にないんで、MSの圧力じゃないかとメールしてきた人がいます。これについて、jouwa/salonに書いたものから。

 ところで、

http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980318-4.html?mn
と、その原文

http://www.news.com/News/Item/0,4,20159,00.html?feed.cnetbriefs
を比べると、パラグラフが入れ替わっているんですね。
 訳文にある最後のパラグラフ(実際の被害はないという一文)が、原文に
ないんで、MSの圧力じゃないかとメールしてきた人がいるんですが、
このパラグラフは原文では、もっと前に出てきているんですよ。
 まあ、人騒がせなパラグラフの入れ替えですね。^^;

 CNetは、インテルがからむ記事のときは、必ず最後に、「インテルはCNetに出資している」という一文を入れますね。日本のパソコン雑誌で、マニュアル制作、業務提携やらも一文を入れるようにしたら、ほとんどの記事に注意書きが入るでしょうね(苦笑)。頭のてっぺんから爪先まで、どっぷり利害関係があるのが丸出しになって、それはそれでいいのかも。

1998/03/26

ICQとWinNuke続報

 松岡さんから来た、ICQとWinNukeのさらなる説明です。

早速なんですが、ICQを使うと相手のIPアドレスが分かってしまうと言う話が
1998/03/24のMS Watch にありますが、それはちょっと違います。

ICQでは個人情報を登録するときに、自分のIPが他人にばれてもいいか、IPを隠すか
選ぶことができます。ですので一概に危険とは言えないと思います。

ただ最近のNukeでは、IPアドレスの範囲を指定して順番に全てNukeしていくという恐
ろしい物もあるらしいです。これでしたらあるプロバイダに繋いでる人全てを攻撃なども
可能なんじゃないでしょうか。
掲示板などで自分のIPが表示される所などありますが、私は安全のために必ず匿名
プロキシサーバーを使うようにしてます。

 匿名プロキシサーバってよくわかないんだけど、こういうときに使うわけですか。RingServer Projectのほうでも、勝手に使われていたサービスがあって、止めたら、主にアラブ方面から苦情が来ているようです。自分の身元を隠してエッチ系画像を見るために使われていた?らしくて、アラブ方面だと、そういうのがばれたら死刑かもねってんで話題になってました。

1998/03/24

MS SNAサーバはScalabilityとAvailabilityがない

http://www.software.ibm.com/enetwork/library/whitepapers/white_guruge.html

 IBMからみたMS SNAサーバの記事です。SNAはIBMの技術だから、MSのSNAサーバが到底使い物にはならないと考えるのも無理からぬことでしょう。

 MSの戦略におけるSNAサーバの位置づけ、MSはNTでメインフレームを置き換えると豪語していたのに、それが不可能とわかったために、メインフレームと共存する方向に方針転換したという分析などもあって、けっこう読ませます。

ICQとWinNuke続報

 佐々木さんから、ICQの説明メールがきました。

ICQですが、相手を登録しておくと、相手がONLINEの状態の時、
メッセージやファイルを送信したり、英語しか通りませんが、Chatを
したり出来るソフトです。UNIXからMACからWindowsまでクライアントが
あるので便利です。でも、子供向けかもしれませんね。
それで、ICQの機能の一つとして、相手の登録情報などが読めるんですが、
そこで、相手のIPを表示することが出来るんです。だから、ICQがあれば
きちんと相手が誰かをわかってアタックすることが出来るんですね。
ダイアルアップでやるときある意味危険なツールかと思います。
1000万人程度のユーザーがいるそうです。
http://www.icq.com/
だったと思います。

 Iwasakiさんから、Win98 RC0は大丈夫そうだというメール。

さて、久々のwinnukeの話題ですが、winnuke testing page
http://web.jadeinc.com/nitehawk/winnuke.htm にて、
win98 build 4.10.1691(RC0)は攻撃に耐えることを確認しました。
さすがに98では、MSも対策を講じた様ですね。
まあ、98にも有効なwinnukeなpgmもすぐまたでてくるのでしょうが。

1998/03/10

MSによる情報操作の例

 「まずはブラウザいずれは台所の流し台?」(http://www.zdnet.co.jp/news/9803/09/foley.html)は、MSお得意の情報操作の例です。

 これは調査のときに、都合のいい結果が出やすいようにあらかじめ心理的な誘導を行なっておいてから、調査をする手法です。この記事からはわかりませんが、おそらくこの調査会社は、MSから金をもらって、この調査を実施したんでしょう。こういうのは、コンピュータ業界ではよくあることです。MSがライバル製品を非難し、自社製品をよく見せるときに引用する調査会社の数字が、実はMSが金を出して調査させた結果だったということもあります。

 したがって、広告や営業のセールストークで、シェアは何パーセントあるとか、導入した会社がすでに何千社あるといわれても、話半分で聞くのがいいです。調査がどういう調査会社によって行なわれたか、仮に有名調査会社であっても、その調査に利害のある会社からの金が入ってないかどうか知る必要があります。しかし普通は、そこまで知ることはできないので、話半分でしか聞いてはいけないわけです。

ドジなMS

 どうも日本のビジネス界の人、それも日経ビジネスやプレジデントの愛読者層って、ビル・ゲイツやMSが完全無欠であるかのように思っているような気がするんですが、決して、そんなことはなくて、むしろ、技術を含めたセンスの悪さ、場当たり主義、傲慢さによる失敗が多い会社です。「ホームでドジを踏みつづけるMicrosoft」(http://www.zdnet.co.jp/magazine/pcmag/9803/jd980302.htmlは、そんなMSのドジを知るにはいい一文です。

 それにしても、懐かしい名前がありますね。日本のOAメーカに、Windows 3.1のライセンスを取り消すぞとビル・ゲイツが脅してまで飲ませようとして失敗したAt Workとかね。
 そういえば、会長の古川さんが、At Workは今度DECから来た女性が担当で、すごくできるから、At Workはすごいよなんていってたけど、大失敗だから、あの女性どうなったんでしょうね。ニューヨークで大々的にお披露目もしたんだよね。リコーやNECはマヌケなことにまんまとハメられましたが。
 山田祥平が、今度MSがものすごいのを発表するというから、ニューヨークまで発表を見に行くなんていってたよね。山田祥平、夕刊フジで、早くもWindows 98のチョウチン的紹介記事を連載してますね。山田祥平は、Windows 95が出るとき、アサヒパソコンで、「びくともしないOS」とかなんとか、大嘘チョウチン書きまくりだったんだよね。その前もいまも相変わらずですけど。
 あれだけこの業界のライターの中で、レベルが低いと思われていた田中亘と山田祥平が、初心者や他業界の人からは大先生になっちゃったわけですから、末法の世ってあるんだなと(笑)。ひっかからないようにしましょうね。
 古川さんといえば、タクシーの中でも、明日(というか、すでに午前様だったからもう今日になっていた)、出張にいって行なうAt Workのプレゼン資料の手直しをやってましたね。COMPAQのノートパソコンとパワーポイントで。

 Bobも笑ったな。もう、グラフィカルユーザーインターフェースは、古い。これからは子供でも使えるソーシャルインターフェースだとかいって、アニメが出てきて、あれこれやってくれるって奴ね。その残骸がOffice 97やらのイルカです。BobはMSの研究所が研究に研究を重ねた成果だなどと、いってませんでしたっけ。研究成果があれじゃねえ。
 Bobって、ゲイツの奥さんがやってたプロジェクトで、止めるに止めさせられなかったという説もありましたね。Microsoft Moneyも、ゲイツの奥さんプロジェクトだから、止めるに止められないという説もあります。

MS Moneyといえば、嘘の宣伝が

http://biztech.nikkeibp.co.jp/biztech/usnews/us_news980212.html#money

 MS Moneyといえば、虚偽の宣伝をしているといって、最大手のIntuitから抗議されています。MS Moneyはもう勝てないから、MSはIntuitを買収することにしたんですが、司法省が独禁法違反だと異議を申し立て、MSは断念した経緯があります。

 なお、この情報をくださった竹内さんは、次のようなことも書いてらっしゃいます。ご参考までに。

「アウトルック98」英語版の3月発売が決まったニュースも同じページにありま
す。相変わらず、「アウトルック97」ユーザーのアップグレード無償については、
日本のメディアは口をつぐんだままです...

「ワード97」と「フロントページ98」の新しいバグについて、Bugnetが伝えてい
ます。
http://www.bugnet.com/free1.html
http://www.bugnet.com/fp98bugs.html
http://www.bugnet.com/bugalert.html
http://www.bugnet.com/lemonlaw.html

MSは、あなたを売る?

http://www.hotwired.co.jp/news/news/296.html

 MSがあなたの個人情報を売るんだって。

ハッチ上院議員、追求緩めず

http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/324.html

 MS封じ込めに執念をみせる、ハッチ上院議員。MSの不正なビジネス慣行について調査する際の障壁になっている秘密保持契約を突破できるかも?

ゲイツ、人気アニメに登場

http://www.mercurycenter.com/business/microsoft/docs/bash022398.htm

 人気アニメに登場したゲイツ。でも、嫌われ者として扱われたそう。さもありなん。

1998/03/07

MSのOSはやっぱりセキュリティがだめ

 しばらく書いてなかったので、今日はいっぱい書きます。まず、Windows 95/NTを狙った大規模なアタックが、行なわれました。以下、ASAHIネットのjouwa/salonに書いたものから。

標題: MSのOSが攻撃でダウン
---
 クラッカーが、NASA、海軍、大学などを攻撃し、Windows NT/95を使ってい
るマシンをたくさんダウンさせたそうです。詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980305-1.html
をどうぞ。
 いまのところの調査では、NTや95に最新のセキュリティパッチをあててなか
ったマシンが死んだようで、正しくパッチをあてていたマシンは大丈夫だった
とMS側はいってます。
 95は論外としても、やっぱNTはセキュリティ弱いねえ。こうやってますます
セキュリティが弱いOSという評価を高めてしまってるんじゃ、外向けのサーバ
には怖くて使えないというのも、納得ですね。
 迅速にパッチはあてておいたほうがいいという教訓ですね。
 ところが、以前にもいいましたが、英語版はいいんですよ。ホットフィック
スといってMSが出す最新のセキュリティパッチがあてられるから。95もNTも日
本語版は、動作保証がないんですよね。だから、あてて動くかどうかは勝負。
最悪、OSからして動かなくなって再インストール。日本のMSKKは、ホットフィ
ックスのセキュリティパッチをすぐには出さないから、まとめてサービスパッ
クに入るまで、数ヶ月から半年くらいは、日本のWindows NTは無防備状態にな
ります。クラッカーにとっては、日本は狙い目です。
標題: 続 MSのOSが攻撃でダウン
---
 今回の大規模なアタックの模様は、

http://www.zdnet.co.jp/news/9803/06/hack2.html でもわかりますね。1万台以上、マシンがダウンしたようですね。

 ホットワイヤードの記事も参考になるかもしれません。メーリングリストには流れても、現時点では、まだ、CERTのFTPアーカイブにはこれはないようです。

 こういう状況でも、NT Serverをインターネットサーバにしている有名企業があるんですよ。しかも、MSのウェブサーバIIS、しかも2.0とかね。やってくださいってなもんですよね。IISで思い出しましたが、Win32のウェブサーバについて、すでに、CERTの警告レポートが出ています。ftp://ftp.cert.org/pub/cert_advisories/CA-98.04.Win32.WebServersを参照ください。

上院公聴会

 ゲイツが米議会の上院公聴会で証言したお話。ASAHIネットのjouwa/salonに書いたものから。

標題: 上院公聴会
---
 この数日、ビル・ゲイツが出席した上院公聴会の話題で持ち切りです。
 各誌の表現などが微妙に違っていて、読み比べるとおもしろいです。
 日本語ではやはり、この2つから入っていくといいと思います。

http://www.zdnet.co.jp/news/special004.html
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/ms-index.html

 ゲイツは、「規制がなかったからこの業界は発展した。技術革新を妨げるな」などといってますが、まさにその通り。いま、業界を規制し、技術革新を妨げているのが、MSことマイクロソフトです。MSが嘘と脅しといった不公正なビジネス慣行で業界を規制しているからこそ、「公正な競争の場を作ろう」「このままMSを放置すると将来の社会に悪影響がある」といって、MSの犯罪を調査しているわけです。結局、ゲイツの反論にもかかわらず、独占者としてますます認知されただけで、今後も追求は続くでしょう。だって、実際、汚い商売やってるんだもん。公聴会報道では、ジェシー・バーストのコラムがシャレがきいてましたね。チャールズ・クーパーのコラムもなかなかでした。

対MSで足並みを揃える米27州

http://www.zdnet.co.jp/news/9803/03/states.html

 すでに11州がMSに対して調査をやっていますが、さらに拡大して27州で調査を行なうことになったというお話です。全米の過半数の州で、MSが犯罪を犯しているかどうかを調べているわけです。こうなってくると、日本でいえば各県警が連携して、広域暴力団に対して調査するみたいなもんで、MSという会社に対する懸念の大きさがわかります。もちろん、アメリカだけではなく、ヨーロッパのEUや日本でも調査が行なわれています。

SPAのガイドライン

http://www.zdnet.co.jp/news/9802/05/spa2.html

 業界団体SPA(Software Publishers Association)が、公正な競争をしようという文書を出したら、MSが怒ったというお話。でも、アンフェアなことやってるのは事実だから怒っても滑稽なだけですね。

あわてて尻拭い?

http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/305.html

 EU(欧州連合)から、その契約が排他的であるとして調査を受けていたMSですが、契約内容を緩和し、それを世界的に適用することにしました。早い話が、IEを普及させるために、Netscape製品を使わせない、宣伝させないようにする契約だったのが、「お前、やり方、汚いね。お前みたいな奴は、EU域内で商売するな」といわれて、しぶしぶ従ったわけです。

 なぜ、いまになって急にという疑問がありますよね。その理由は、司法省がさらに調査範囲を拡大して、インターネット業者に召喚状を出したために、不公正な契約が結ばれているとまずいからです。あわてて尻拭いしたと思えますね。この見方をMSは否定しますが、MS以外はみな支持するでしょう。詳しくは、 http://www.zdnet.co.jp/news/9802/23/msdoj.htmlhttp://www.zdnet.co.jp/news/9802/06/doj.html をどうぞ。


ホットコーナーのトップページへ