水質環境
水の自浄作用
希釈、沈殿、日光(紫外線)、曝気、生物作用、分解による
対象物:
微生物
有害化学物質・・・全てを取り除くことは出来ず、濃度で規制をしていることが多い
浄水処理・・・原水のままでは利用できないので、利用者の要求に合う水質変換を行うこと。
凝集、沈殿、濾過、殺菌がおこなわれる。
○問題点
溶解物の除去
トリハロメタン・・・肝癌のもと。塩素消毒による。
金属
臭い(カビ臭など)
油
有機溶剤
以上のものは取り除けない→汚染が無くなるまで待つしかない。
1.凝集
昔は硫酸アルミニウムを使った。
浮遊物(多くの場合、負に荷電している)を中和し、金属塊として沈殿させる。
2.濾過
1)緩速濾過
水と砂の間に、生物濾過膜、コロイド膜ができ、そこに細菌がトラップされ、
細菌が有機物の分解をしてくれる。
2)急速濾過
現在では、ほとんどのところでこれが採用されている。
しかし、生物濾過膜などは出来ない。
大事っ! 塩素と残留塩素との関連
Cl2 + H2O → HOCl + Cl- + H+ ・・・HOClに殺菌力(+)
HOCl → H+ + OCl-
有機物が水中にあると、HOClがそれにくっつく。
(特にアンモニア類の時は、クロラミンchloraminが出来る)
残留塩素
遊離型(HOClなど)
結合型(クロラミンなど)
殺菌力:遊離型 > 結合型
有機物が水中にある場合、塩素注入量を増やしていくと、残留塩素の量が
最初は上がり、次に下がり、また上がる。
途中で残留塩素の量が下がるのは、クロラミン(残留塩素の一つ)同士の反応による。
ex) NH2Cl + NHCl2 → N2 + 3HCl
そして、有機物を消費し尽くすと、クロラミンが無くなり、また残留塩素が増えてくる。
このかわり目を、Break point , Critical point という。
下水処理
自然処理
有害化学物質(理想的には、除去・無毒化。他には、沈殿、中和。)
人工的処理
嫌気的処理・・・浮査膜(更に空気と遮断され、嫌気的細菌が活発に。)
しかし、臭い。時間がかかる。でも、固形状のものに有効。
好気的処理・・・液状のものに有効。
活性汚泥法が代表。(ノートに図。大事。)
汚水の判定
BOD(生物化学的酸素要求量)
20度5日後のDOを測定。
魚が住んでいるのは5ppmくらい。
COD(化学的酸素要求量)・・・測定可能範囲大。(でも、性状を表せない)
DO(溶存酸素)
TOD、TOC、CO2Dなんてのも。
硝酸性窒素(窒素の量を見る)
大腸菌群(尿汚染されてるかどうかの一つの指標)
生物指標(生息してる生物を見る)
水質汚濁・・・本来の状態でなくなること。
水質汚染・・・特殊な物質の混入で、疾病や中毒を引き起こす原因となる汚染。
被服衛生
諸性質
1)含気性
含気量(%)=100×(繊維の比重−材料の見かけの比重)/繊維の比重
材料の見かけの比重=平面重(g/cm2)/厚さ(cm)
2)圧縮性
圧縮性(%)=100×(もとの厚さ−加圧時の厚さ(mm))/元の厚さ(mm)
反発性(復元度)=100×(圧力を除いたときの厚さ−加圧時の厚さ(mm))
/(元の厚さ−加圧時の厚さ(mm))
3)通気性
陰圧0.42mmHgをかけたとき、1cm2の空気が1cm2×厚さ1cmの布をどのくらい通るか。
4)保温性
熱伝導性、含気性が関係。
5)吸湿性
吸湿速度、放湿速度
6)水蒸気透過性
合成繊維は、5)も6)も低い
7)吸水性
最大吸水量、最小吸水量
8)汚染性
ガス臭気吸収性 = 吸湿性
汚物吸着性 = 吸水性
9)帯電性
合成繊維は帯電しやすい
10)燃焼性
衣服気候
衣服の保温力、クロー
定義)
温度21度、湿度50%、気流が10cm/秒 で安静時、平均皮膚温33度となるような
衣服の単位を1クローとする。
湿度、気流が同じ場合、温度が8.8度下がる毎に1クロー上がる。
上着・・・含気性、保湿性、防水性、耐熱性のあるものがよい
下着・・・吸湿性、吸脂肪性に優れた物がよい
健康への影響
厚着 → 風邪ひきやすくなる。
圧迫 → 血行、呼吸障害。発育・成長阻止。絞約肝。
染色色素の害
静電気 → PTH↑、血Ca↓、血糖↑
伝染病の媒介になりうる → 消毒
化学物質の害 → 衣料公害
被服の汚染度・・・光線の反射率で見る。
汚染度=100×(汚染前の反射率−汚染後の反射率)/汚染前の反射率
履き物・・・靴下・・・汚れると、熱伝導率↑→防寒性↓。また、まめ、水虫が出来やすくなる。
平成8年の死因順位
1.悪性新生物 30.3%
2.脳血管疾患 15.7%
3.心疾患 15.4% 1〜3位で61.4%
4.肺炎 7.9%
5.不慮の事故 4.4%
脳血管疾患(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)
心疾患(虚血性心疾患、心筋梗塞・狭心症、肺梗塞)
これらは、みんな基礎病変に動脈硬化があることが多い。
動脈硬化の要因
1.年齢
脂肪斑・・・2・3才からすでにある。あとは進行のスピードの問題
エストロゲンは、動脈硬化に対し、抑制的に働く
2.血圧
高血圧→内皮細胞にプレッシャー、血漿成分のしみだし
脳中小動脈>冠動脈
3.血清コレステロール
脳卒中では、コレステロールが低いことが危険因子に←血管が弱くなる為
4.喫煙
血中CO濃度↑
HDL↓
以上、2〜4がCORONARY HEART DISEASESの3大リスク
高血圧の要因
上げるもの・・・Na、塩分
下げるもの・・・K、Ca、Mg
高血圧の合併症
脳出血、うっ血性心不全
動脈硬化症の合併症
脳梗塞、心筋梗塞
食品添加物
一般毒性 急性毒性 経口→LD50
慢性毒性 No Effect Level(NEL)←許容量
特殊毒性 trigenecity(突然変異性、発癌性、催奇形性)
卵白障害(egg white injury)
卵白ばっか食う→卵白の中のavidin1つに、4つのbiotinがくっつく
→avidin-biotinは吸収されない→ビオチンが足りなくなる
胃ガン
悪・・穀物・でんぷん、高塩食品、Helicobacter pyroli etc
良・・野菜・果物、乳製品、みそ汁 etc
大腸癌(すごく増えてきてる。欧米に多い)
遺伝的因子
悪・・deoxycholic acid(二次胆汁酸。嫌気性菌に脱胞合されると発癌性)、高脂肪食、
コレステロール代謝産物、便秘
良・・食物繊維、アスピリン
肝癌
悪・・ウイルス、飲酒、アフラトキシン(カビの毒素)
ダイオキシンの身体影響
肝・造血臓器内出血
皮膚障害、腹水、胸腺、脾臓
催奇形性、発癌性
内分泌攪乱物質の定義(ちょっと古い)
外来性物質であり、無処置の生物の内分泌系に対して、その個体、もしくは
その子孫の何れかの段階で健康傷害性の変化を起こさせる物質。
環境ホルモンの特徴
ベンゼン環(例外あり)、低分子、脂溶性
環境ホルモンの動物に及ぼす影響
性行動の変化、卵巣の精巣化、精巣の卵巣化、外生殖器の異常、性比の変化
環境ホルモンの人間に対する生体影響(まだよく分かってない)
精子形性↓
男性生殖障害(精巣腫瘍、尿道下裂、男性乳癌)
女性生殖障害(子宮内膜症、乳腺腫瘍)
HBV
感染媒体・・血液
感染経路・・輸血、医療事故、垂直感染
HCV
感染媒体・・血液
垂直感染は、B型に比べると少ない
慢性化しやすい(つまり治りにくい)
肝癌へ移行するまでの期間が長い
感染経路が不明のことが多い
麻薬中毒の人の80%以上が感染している
☆感染の3大要因・・病原体、感染経路、宿主
子宮癌
頚癌・・衛生状態が良くなると減る
ウイルス HSV-2(Herpes Simplex Virus)
HPV(Human Papilloma Virus)
体癌・・エストロゲン
妊娠回数↑ | 婚姻回数↑ | 妊娠、婚姻無し | |
頚癌 | ↑ | ↑ | ↓ |
体癌 | − | − | ↑ |
乳癌
発生部位:外上>内上>外下>内下 外上が一番多いのは、乳腺組織が多いため。
癌細胞の半数がエストロゲンレセプターを持ってる
乳癌の危険因子
内分泌既往歴
卵巣摘除、妊娠、出産、結婚→リスク↓
月経の周期が長い→リスク↑
体型 大型→リスク↑
脂肪摂取→リスク↑
喫煙がリスクになる病気
口腔、鼻咽頭、喉頭、食道、腎、膵臓、膀胱の癌
呼吸器疾患
虚血性心疾患
胃十二指腸潰瘍
胎児への影響(低出生体重、早産、周産期異常)
老人性痴呆、骨粗鬆症、聴力低下
喫煙
喫煙率は年々減少
dose - response relationship
蓄積効果あり
喫煙開始年齢(早いほどリスク大)
喫煙指数(Brinkman index):一日喫煙本数×喫煙年数
禁煙効果(5年止めれば、吸い続けた場合に比べ、リスク1/2)
ベンゾピレン(発癌物質ではない)
↓cytochrome p450 IA1(CYP IA1)活性化
dillepoxicide(DNA障害を起こす発癌性物質)
↓GSTs 不活化
抱合体→排泄
タール(タバコの煙を濃縮したもの)だけでは発癌しにくい
刺激によって起きる扁平上皮化生などが大きいらしい
食事(緑黄色野菜、Vit.A,β-カロチン、Vit.B,C)が大事
予防
1次予防(禁煙、分煙、防煙(吸わせない教育))
2次予防(胸部間接X線撮影、喀痰細胞診)
High Risk Group
Brikman Index > 600
15歳以下で喫煙開始
職業的要因(+)
アスベスト、ニッケルカルボニル、重クロム酸、砒素、ベリリウム