Wildhearts (Sep 21,1997, Akasaka Blitz, Tokyo)
きょうもきのうと同じだったら、ここには何もアップしないつもりだった。これから回る札幌、名古屋、福岡、大阪の人たちにマイナスイメージを植え付けてしまうことになるし、第一、わざわざレポートを書く価値もないだろうと思って。
実際きょうも、客電が落ちてスタンバイができたのにメンバーが全然あらわれず、再び客電がついてしまったときには、「あ〜あ、やつらもこれで終わりか」 と思ったものだ。
しかし・・・ちがったね!
きのうとは別のバンドとしか思えない内容だった。いきなりのアレだのコレだのを繰り出して、休むヒマもなく跳び上がらせる。
きのう言葉が通じなかったのを気にしたのか、きょうはちゃんと 「ナニガキキタ〜イ?」 と舌ったらずな日本語で聞いちゃったりするし。それにしてもジンジャーの日本語って、ナンパを仕事にしてる不良外人みたいな感じで、なんだかやらしい。客のコーラスがキマったときに発した 「カワイ〜イ」 なんてのはもう最低で、いい味出してたなあ。
仲間に対するイジメ(?)は相変わらずだったけど、きょうはリッキーに歌わせることをゴリ押ししなかったし、限度をちゃんとわきまえていたので、ダニーの顔にも笑顔が見られた。←単にきのうほど酔ってなかっただけとか?
セットリストはきのうと同様、決まってないも同様で、いきなり変なカヴァーが始まっちゃったり、客のリクエストで決めちゃったりと自由自在。でも、どんな環境の変化にもすばやく対応するメンバーたちって、やっぱりただ者ではないと思う。あのジンジャーとやっていくには、あのくらいの柔軟さといい加減さがないと無理なんだろうなあ。
きのうは2階から高見の見物だったのだけれど、きょうは1階のフロアで汗だくになってとびまわって、実に気持ちのいい汗をかいてしまった。←私の周りに人がいなくなったのはなぜ?
いつ何が起こってもおかしくない、常に危険と隣り合わせのスリルを味あわせてくれるバンドだということを改めて確認した。これを 「プロらしくない」 と言って責めるか、「ヤツらはそういう連中なんだから、それをも含めて好きでいる」 とついていくのか、ファンにとってはなんとも難しい選択を迫られるヒトビトである。さて、私は・・・やっぱり後者かなあ。でも、きのうだけ見た人はほんとに気の毒だったと思うよ、ほんと。