SHOH's LIVE REPORTS

Thunder (March 12, 2000, Club Citta Kawasaki, Kanagawa)



、人、人でした。

前夜のパワーロック・トゥデイで伊藤政則氏が12日のチケットは1300枚 売れていると言っていたのですが、ハードロック系のライヴでそれほど混むも のをここしばらく見ていなかったので、実感が湧きませんでした。が、あとか らあとから入場してくる人の波を見て、「こりゃ凄いわ」と恐れをなしてしま いました。中に入りきれなくて、扉の外にいた人たちも開演時間になった途端 に必死に入ってきたので、場内は身動きもできない状態。ふつうだと暗くなっ た時に前のほうに人が移動するので、後ろのほうはある程度すくのですが、そ れもほとんどありませんでした。うしろにいた人たちはかろうじてまっすぐ立 っていられるという状態。

これだけの人数が入っていたので、当然ながらオーディエンスの反応は凄いも のがありました。解散ツアーということもあり、この日初めて THUNDERを見た 人たちもかなりいたと思うのですが、ダニーの巧みな煽りであっという間にチ ームの一員に。この日はライヴ・レコーディングをしているというアナ ウンスもあって、いやがおうににも盛り上がりました。

しかし、レコーディングをしてるからがんばって大声を出せよ、と言っていた 当人のダニーが、"The Only One" でまた曲の最初に歌詞を忘れたか、入るタイミングを失ったかで立ち往生する場面が。あわててルークのそばに行き、顔をのぞきこんで教えてもらっていました。さすがに今回は照れたように顔を隠して「I'm sorry!」と謝っていましたが。気合が入りすぎてあがっちゃったのかもしれませんね。

気合が入りまくりだったのは他のメンバーも同様で、ベンもいつも以上に動き が大きく、ギターを掲げてキメのポーズをとる姿もピシッと決まっていました。が、はりきりすぎて "Just Another Suicide" の途中でこけ、ステージから半分落ちかけるシーンも。その際にギターをどうにかしてしまったらしく、本当はギターを持っていなければならないメンバー紹介の時に仕方なくキーボードを弾いていたのが笑えました。

ルークは、ダニーが歌詞を忘れることが多かったせいもあるのかもしれませんが、今回は珍しく歌いながら弾く姿が多く見られました。なんといったって自分が作った曲ですから歌詞もばっちり頭に入っていますし、IRON MAIDEN のスティーヴ・ハリス状態でした。

この日はようやく(?)ハリーがギターを持って登場。そう、"A Better Man" です! ルークがギターを持たずにマイクスタンドの前に立ち、ハーモニカとコーラスだけをつけている姿は、何度見ても不思議な感じ。でも、素敵です。

本編最後の曲は毎回違うのですが、私はこの日の"Backstreet Symphony" での終わり方が断然かっこいいと思いました。

  1. Welcome To The Party
  2. River Of Pain
  3. Higher Ground
  4. 'Til It Shines
  5. Pilot Of My Dreams
  6. Gimme Some Lovin'
  7. I'll Be Waiting
  8. Fly On The Wall
  9. Englishman On Holiday
  10. Love Walked In
  11. Just Another Suicide - I Wish (Stevie Wonder) - Just Another Suicide
  12. Backstreet Symphony
    - Encore -
  13. A Better Man
  14. Play That Funky Music
  15. The Only One
  16. Dirty Love

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