SHOH's LIVE REPORTS

Thunder (March 10, 2000, Media Hall, Shizuoka)



岡の会場は今回の来日公演中唯一の座席付き会場。キャパは300〜400人くらいだそうですが、2階席もあり、新しくてきれいな所でした。

1階は招待席らしき所がチラホラ開いていたほかはすべて満席。2階は横のバルコニー席しか見えなかったのでよくわかりませんが、ライヴ中の声の聞こえ具合から察するに、それほど入ってはいなかったみたいです。やはり平日の、しかも6時半開演という条件のせいで、近隣の方たちが来にくかったのではないでしょうか。せめて7時開演だったらもう少し入ったのではないかと思いました。

もうひとつ気になったのは上記の招待席のこと。地方公演の場合、地元のラジオ・TV局などのメディアやスポンサー筋に招待券が行くことはわかります。が、そのための席が中央の最前列から3列目まで、というのはちょっと考えたほうがいいのではないでしょうか。招待されたら開演時間までに席についているのが礼儀だとは思いますが、忙しい職業の人たちが平日の6時半にライヴ会場に行くのは現実的にはかなり難しいことでしょう。遅刻、あるいは欠席するのは目に見えています。そうなるとステージから見ていちばん目立つ場所が空席のまま、ということになるわけで、ミュージシャンのやる気をそぐこと甚だしいと思うのですが・・・。

そういった会場側の不首尾に関する不満は別にすれば、相変わらずオーディエンスの反応はよくて、私の前にいた男性などはあまりに激しく反応していたもので、ダニーから「You're crazy!」と指さされていました(^_^)。歌声も手拍子も前2日の長野、名古屋に負けてはいませんでした。

この日、ルークが白のTシャツに薄いベージュのパンツ、ベンが黒のTシャツ に黒の革パンツだったのですが、このふたりがフロントに並んで弾くと色彩的 なコントラストも印象的で、ビジュアル的には3日間の中ではいちばんよかっ たと思いました。

今回のツアーではメンバー紹介もかなりきっちりとやっているのですが、この 日は途中のクリスの紹介のあとに、なんとクリスがリードをとる形で別のカヴ ァー曲へと入っていく展開で、見ているこちらはびっくり仰天。そのあとまた メンバー紹介に戻り、ルークが紹介されてソロを弾いている間、ドラムセット に座って、脚だけをダンスさせていたダニーがまるで幼稚園児のように見えま した(^^;)。

セットリストはまたまた大替わり。初日にやってくれて「この日だけかなあ」 と思っていた曲が復活。また、これまた日本では初めての曲も披露されました。97年の大阪以来聴けなくなっていた(と思う)美しいバラードが復活したのがこの日の私にとってはハイライトでした。ダニーの絶唱とルークのギターソロでしばし放心状態。

どうやら今回はセットの半分くらいは固定しておいて、残りの曲はどんどん差 し替えていっているようですね。しかし、それって凄いことだと思います。い くら自分たちの曲でもステージでやるのは久しぶりの曲も多いわけで、それを あれだけきっちり演奏できるのはやっぱりキャリアなんですよねえ。彼らとし ても、今まで積み重ねてきたものをここで全部出し切っていくつもりなのでし ょう。ファンとしては、それをしっかり見届けてあげたいと思うのでした。

  1. Welcome To The Party
  2. River Of Pain
  3. Higher Ground
  4. Castles In The Sand
  5. Pilot Of My Dreams
  6. Gimme Some Lovin'
  7. Future Train II
  8. Giving The Game Away
  9. Backstreet Symphony
  10. 'Til It Shines
  11. Fly On The Wall
  12. Just Another Suicide - I Wish (Stevie Wonder) - Just Another Suicide
    - Encore -
  13. China Grove (The Doobie Brothers)
  14. The Only One
  15. Dirty Love

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