長野は雪が降っていました。会場となった JUNK BOX は新しくてきれいではありましたが、びっくりするくらい小さな会場で、幸運にも最前列を確保することができたものの、本当にこのステージに THUNDER が出てくるんだろうかと、始まるまでは半信半疑でした。キャパは500〜600人とのことでしたが、あそこに600人も入ったら死人が出るでしょう(^^;)。
びっくりしたのはオープニング。いつもの "Thunderstrack" ではなく、ELP の "庶民のファンファーレ" が使われていました。最初は驚いてとまどったファンでしたが、すぐに立ち直り手拍子を始めたのはさすが THUNDER ファン。お客の半数くらいは、長野以外の場所から遠征してきたコアなファンだったとは思うのですが、それにしても初日で、しかも初めての都市だというのに驚くくらい反応のいいオーディエンスでした。なんてったって"River Of Pain" のいつもの最初の2フレーズ、みんなちゃんと歌えていましたから。狭いおかげでその反応がダイレクトにステージに届くため、ダニーも満足そうでした。
全部で15曲、1時間30分強のライヴは、彼らにしては短いほうだと思いましたが不満は感じませんでした。今回はダニーのMCが少なく、曲から曲へとたたみかけるような展開だったので、観ているこちらとしては、息つく間もなく、終わったときにはヘトヘトになっていたせいもあるかもしれません。
うれしかったのは 「Giving The Game Away」 の中で大好きだった "'Til It Shines" を初めてライヴでやってくれたこと。ただ、例のツインギターの部分で、キーボードを弾いているベンがいつまでも立ち上がらないのでヤキモキしていたら、結局ベンはギターを弾かず、ルークのギター1本で終わってしまったのには、ちょっとがっかりあしました。右のほうで観ていた友人の話では、ハーモニクスを使ってそれなりの音にしていたというのですが、私はルークの前で観ていたので、彼のギターの音しか聞こえませんでした。やはりアルバムでよくても、ステージでは再現しにくい曲というのがあるんですね。
もうひとつのびっくりは "Gimme Shelter" で、これも本邦初公開だったと思います。チャリティか何かで、いろいろなバンドと一緒に THUNDER がこの曲を演奏しているビデオを見たことがありますし、どれかのシングルにもカップリングされていましたが、実際に目の前で聴くのは初めてだったので、最初は茫然としてしまいました。
が、もっともっとびっくりしたのは、ダニーが "Backstreet Symphony" で歌に入るタイミングを外したこと(^^;)。これは他のメンバーも、ダニー自身もびっくりしたんじゃないかと思います。イントロの演奏が終わり、「さあ、歌だ」と思ったところでダニーがピタッと止まってしまい、あれれれれ?状態。私なんて思わずダニーを指差してしまいました。
が、さすがダニーと思ったのは、そこで謝ってやり直したりせず、前のほうにいた女の子に話し掛けて、さも何か彼女に聞かれたから歌をやめたかのようなフリをして次のきっかけまでつないでいました。しかし、その間、後ろのメンバー達はどうすればいいのか迷って、顔を見合わせながらダニーの動向をうかがっていました。ほんとに世話の焼けるヴォーカリストです(^_^)。
マーチャンは最後のツアーということで、残ったら大変ということかパンフは前回ツアーの残りを500円で販売。Tシャツも前回売っていた胸に THUNDER のロゴが入ったチビTが出ていました。今回ツアー用に作られたTシャツは2種類で、ひとつは 「」 のアルバムジャケット柄で背中にツアーデイトが入った黒の半袖、もうひとつは黒地に赤い柄のチビTでした。
おかしかったのは大きな段ボール箱が3つ床に置かれ、その中に過去のTシャツがサイズ別に入れられていたこと。それが全部、どれでも1000円でした。閉店在庫一掃セールですね(^^;)。でも、中には DANNY AND THE DOO-WOPS の1993年のツアーTシャツのようなレアものもありました。これはさすがにすぐ売り切れてしまったようです。![]()
- Welcome To The Party
- River Of Pain
- Higher Ground
- 'Til It Shines
- Pilot Of My Dreams
- Gimme Some Lovin'
- I'll Be Waiting
- Fly On The Wall
- Backstreet Symphony
- Love Walked In
- Just Another Suicide
- She's So Fine
- Encore -
- Gimme Shelter
- Play That Funky Music
- Dirty Love