Thin Lizzy (Nov 25,1994 at Amagasaki Arcaic Hall, Osaka)
戎橋から身を投げてしまおうかとも思いましたが、「いやいや、彼らがもどってきてくれることを信じて生きていこう」と思い直し、帰ってきました。
すでに、みなさんが書かれていますが、終わってしまいました、THIN LIZZY。
ダフ屋もお手上げの満員御礼状態は、彼らの身になってみるととってもうれしくて、「大阪(多分、名古屋も京都も広島も奈良もよね)のみんな、ありがとうっ!」って心の中で感謝しちゃいました。←身内気分
セットリストは結局全部同じでしたが、いま、冷静になって考えてみると、リジーを待ちわびていたすべてのファンに公平に接してくれた彼らをほめてあげたい気持ちです。
でも、さすがに最終公演ということで、サイクシーの口数が多かったのが微笑ましかった。
のっけから「JAILBREAK 」の間奏部分で「イエイエイエ〜!」とか叫んじゃうし、「ANGEL OF DEATH」でも歌の合間にしきりと客を煽っていたし。とにかく、どの曲でも、喉がつぶれるんじゃないかと心配になるほど歌いこんでいましたね。
「ROSALIE」の前に「WHAT DO YOU WANNA HEAR 」と客に聞くところ、この日はさらにエスカレートして「SCOTT, WHAT DO YOU WANNA PLAY? 」「DID YOU SAY ROSALIE?」なんてしらじらしい演出もしてたりして。いきなり振られたスコットは、両手を広げて肩をすくめ、アメリカンしてましたけど。
愛しのスコットは、相変わらずにこにこしながら弾いていましたが、「THE SUN GOES DOWN 」でのソロは、今まででいちばん感情がこもっていたと思う。
ファンの私がこんなこというのはなんですが、彼って、あんまりギターを泣かせるタイプじゃないんですよね。でも、大阪のスコットのギターは泣いてた。
あと、目立たないけど「BAD REPUTATION」でのソロのところも、きょうはすごくハイテンションでした。かっこよかったぁ。
「COWBOY SONG 」で、サイクシーが「IT'S OK, OSAKA.YOU MAYLET YOURSELF GO!」と言って(これってフィルとおんなじよねぇ)客を煽ったときは、手を振り回して一生懸命盛り上げようとしていたし。けなげだったです。
最終回だからかなあ、「STILL IN LOVE WITH YOU」でサイクシーが「行ってしまう前にもう1度」と歌った部分が、まっすぐ胸に突き刺さってしまい、思わず目頭が熱くなりました。
今回「PLEASE DON'T LEAVE ME 」をやるかもしれないなぁ、と内心考えていました。スコットがいやがっても、今回のリーダーはサイクシーだし、日本では人気のある曲だしね。でも、結局やらずに、純粋にTHIN LIZZYな曲だけを選んでくれていたので、ほんとにサイクシーを見直しました、私。
集金ツアーというふうに思って今回行かなかったLIZZY ファンも多いと思います。私も一瞬だけどそう思ったときもありました。でも、実際のライブを見れば、そうじゃないことが明らかにわかったんですよね。次回(がもしあるなら)、そのときは日本中のリジー・ファンに見てほしいと思います。