SHOH's LIVE REPORTS

John Sykes (Dec 11,1995 at Lilia Main Hall, Kaaguchi)


うとう見られました! 黒いレスポールを持つサイクシーの姿。大阪、京都、福岡と、どこでもブラックビューティだったという話を聞いて、「じゃあ東京の2日間はなんだったの」 と不信感に陥っていたのですが、あれって単に輸送 が間に合わなかっただけなのでしょうか? それとも、変えてみようかな、と思ったものの、本人も思うような音が出せなくて、結局元にもどしたのでしょうか? 真相はきっと、帰国後に発行される雑誌のインタビューなどで明らかになるのでしょう。

で、きょうの川口は、駅前のうるさいほどのダフ屋攻勢(「アマリ買うよ」のほうね)にもかかわらず、2階席はほとんど空席。さすがに1階は後ろまで埋まっていたものの、できればサイクシーには2階は見せたくないなあ、という気持ちになってしまいました。

それでも殿のご機嫌はとってもよかったです。あれは、手にしているプラスチックカップの中の、コーヒー牛乳とも見える液体(しかし実際はアイリッシュクリームという酒)のせいだという声も。

そういえば、アンコールに応えて出てくるとき、トミー、マルコ、サイクシーの3人が団子状に固まって出てきたのは、あれもやっぱり単なる酔っ払いの集団だったのでしょうか?

サイクシーが座って液体を飲み、「カンパイ!」と叫ぶと、隣りでマルコが「コンバンワ」と叫ぶ。さらにサイクシーが「コンニチワ」と対抗する、という、まるで【外人のためのやさしい日本語講座】のような情景も展開され、なごやかにステージは進んでいきました。

結局、セットリストは全回同じだったよう。それなのに最後の「STILL OF THE NIGHT」の前に「WHICH DO YOU LIKE?」などとシラジラしく聞くサイクシー。

でもねえ、ゴージャスな金髪を振り乱しながら黒いレスポールを弾きまくるサイクシーの姿は、ほんとうに美しかったです。ミーハー根性だけからではなくて、音楽を愛する者としても、彼がこんなにもギターを弾くことを愛しているということがヒシヒシと感じられて、なんだかジーンとしてしまいました。

出来得ることなら、日本でだけ人気のあるミュージシャンとしてではなく、世界のジョン・サイクスとして次の来日を果たしてもらいたいなあと思います。

そのためにはやっぱり、一緒に曲が書ける、才能あるミュージシャン(できればヴォーカリスト)との共同作業という試練も越えなくてはならないのじゃないかなあ。

信じて待ってるからね!


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