SET LIST

Sting (Jan 19,1994 at Budokan,Tokyo)


キドキしました。

きのうも、最初の頃ちょっと声が出にくそうなときがあって、隣りにいた女の子が「がんばってぇっ!」と叫んだとき、心の中で同調してしま ったくらいなのですが、きょうはそれどころじゃなくて、3曲目くらいから、高音がほとんど出なくなりました。

モニターの上に用意してある、グラスの水とマグカップの紅茶(?)を交互に飲んで、のどを鎮めようとしてるんだけど、すぐにかすれてしま う。聴いてる私のほうがはらはらしてしまいました。

9曲目のPOLICE時代の曲に行き着くまでは、ほとんどフェイクし通し。で、高音で声を張り上げる部分が多い昔の曲では、もう右手にマグカッ プを持ったまま、1小節歌うごとに紅茶を飲むという状態。左手を上着のポケットに入れたり出したりしてるなあ、と思って見ていたら、最後には金属製のスプレーを出して、吸入してました。

そのあと、少し穏やかな曲が続いて、なんとかなりそうかなあ、と思ったんだけど、12曲目が終わったところで、STING が「ここで5分休憩し ます」と言って、全員引っ込んでしまいました。一瞬、「これで中止か」と覚悟しましたが、日本語でのアナウンスもあって、結局ほんとに5分くらいして再び出てきてくれた。でも、声は相変わらず。

今度はジュースみたいなものの入ったグラスを右手に持ったままで、なんとかアンコールまでたどり着きました。

そのせいかなぁ。きのうは、いたのかどうかも覚えていない、ベースのサポート・メンバーをやたらと表面に引っ張り出して、観客の目を少し でも自分からそらそうとしていたみたい。

で、ようやく「あれ」に行き着いたときは、マイクの前からいきなりドラムのほうに走っていって、ドラマー用のエビアンを1本持ってきて、 1曲歌う間に1リットルボトル半分くらい飲んでしまっていました。

最後の最後、ステージを去る前に、「きょうは僕の声が<IN AND OFF>で、申し訳なかった。みんな<CONSIDER>してくれてありがとう」と言 っていました。

聴いてる私たちもつらかったけど、なによりも本人がいちばんつらかったんだろうなあ、と胸が痛くなってしまいました。よくぞ、あそこまで がんばってくれたと思います。曲数はきのうと同じでしたもの。

風邪ではないようだけど、最近のどのライブ・ビデオを見ても絶好調のときってないみたいな彼。声帯が弱ってるのかもしれませんね。あしたは、だいじょうぶなんでしょうか(・_・)。

キャンセルされたら悲しいけど、あんまり無理はしないでほしいとも思うファン心です。

STING 、がんばれっ!


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