SHOH's LIVE REPORTS

Slaughter (Aug 3,1995 at Club Citta Kawasaki , Kanagawa)


やっはぁ、珍しいものを見てしまった。

新譜を出したばかりだというのに、新曲の扱いが妙にあっさりしてる、ヴォーカリストは必死になってギター弾きまくる(私、SLAUGHTER のライブは初めてなんですが、マークっていつもあんなふうなの?)、アンコールは2回とも全部カヴァー、それもメドレー。そのわけは明瞭。途中でマークがアナウンスした、3ヵ月後に再来日することと同じ理由でしょう。

ギターのティムが急病で、代役デイヴ・マーシャル(ヴィンス・ニールと一緒に来た人ですって)がリードギターを弾いていたのです。

きのうのぱせりさんの書き込みには書かれていなかったけど、まさかきのうの夜具合が悪くなって、たまたまデイヴが来日していたとも思えないから、アメリカを出発する前から代役を決めて、1〜2日はリハーサルしたんでしょうね。代役としては、かなりよくやってたと思う>デイヴ。

多分こんなライブは、SLAUGHTER の歴史の中でも最初で最後だったんじゃないでしょうか。なんだか得したんだか損したんだか、よくわかんない気分です。

そんなわけで、普通のときとは比べようがないし、私自身、彼らのライブは初めてだったので、感想を書きにくいんですが、ひとつだけ断言できるのは、エリアス君がもうすっご〜くゴージャスだった!ってこと。→ここからはほとんどミーハーモード(^^;)。

あのゆらゆらした金髪を振り乱し、蛍光塗料を塗ったスティックを頭上でくるくる回しながらのドラミングは、思わず「ドラム台を前にしてくれぇ」と心の中で願ってしまったほどでしたわ。デイヴは、若い頃のダグ・アルドリッチみたいなタイプで、地味だけどけっこう可愛げがあります。マークは、雑誌などで見てるとアイドル路線を卒業して(んなもんだった時代があるのか?)、けっこう小汚いおっさんにな ってるのかと思ってたけど、なんのなんの、まだまだ笑顔が愛くるしい爽やか少年のイメージでした。ただ、鍛え方が足りない上半身をむきだしにするのは勘弁してくれぇ。←飛び跳ねると筋肉のない胸がたぷたぷするんですものぉ

しかし、私の中ではSLAUGHTER って見事に半分半分(美女と野獣)のグループという印象が強かったんですが、今回デイヴが入ったことで、バランスが崩れてしまい、ダナ・ストラムが浮きまくってました。

でもね、ライブを見てて感じたのは、このグループの要はダナだってこと。そりゃあ、マークもエリアスも魅力的だけど、髪振り乱しながらステージ上を走り回り、お猿の人形みたいに手拍子を催促し、しっかりしたベースラインを聴かせてくれる彼の存在が、すごく大きく感じられたの。

マークって、想像していたよりは歌が下手だったし。(音のバランスが悪かったから、モニターの音が聞こえてなかったのか もしれないけど、わりとしょっちゅう音はずしてました、高音はさすがにすごかったけど)

アンコールのカヴァーは、自分たちが影響されてきたバンドの曲をやったんだと思うけど(そんなふうな事を言ってたと思うんですが、よく聞き取れなかった)、中には「へえ、こんなのも聴いてたの」っていうのもありました。いっそのことVINNIE VINCENT INVASIONの曲 もやってくれないかしら、と密かに願っていたのは私です。BEATLES がなかったのは残念。それともわかんないくらいちょっとでもやってたのかな?

ライブ後、Tシャツを買った人たちはバンドとの懇親会があったようです。


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