SHOH's LIVE REPORTS

Rage vs Thunderhead (Jan 28,1994 at Club Citta Kawasaki, Kanagawa)


すが2バンド出るだけあって、客の入りはかなりよかったです。チッタには珍しくダフ屋がいたくらいだし。←ただし、「1000円引きだよ」って言ってた(^_^;)

前方のAブロックが柵で横半分に分けられていて、後ろは全部Bブロックというおおまかな分け方でしたが、そのAブロックのステージ向かって右、私たちがいたほうは、けっこう空間が多く、「こっちのブロックにはあんまり人を入れないのはどうしてかなあ」と思ってたら、ライブが始まった途端にTシャツを脱いで上半身裸になっちゃったキッズ10数人が、その空間をグルグル盆踊りのように暴れ出して(あれがモッシュって言うんでしょうか?)、その合間にはステージ前の人混みに飛び込んでは頭上を芋虫ゴロゴロするってパターンを繰り返してました。まさかジャーマンでああいうのがあるとは思わなかったので驚いたけど、目の前でこういうの見られたの初めてだったから、すごく楽しめました。暴れすぎて鼻血出してるヤツもいたみたいです。

最初はTHUNDERHEAD 。実はこちらは、ほとんど聴いたことがなかったんですが、初めて聴いてもすぐにのれるタイプの曲が多かったから、まったく問題なく楽しめました。メキシコのことを歌った曲とか、「ギター、10円で買わない」発言のあとでやった、ちょっとTHUNDER っぽいR&R風の曲とか、回りが異様に盛り上がった「SUICIDE 」とかがかっこよかったです。

ヴォーカルの人(ドイツのバンドだけど彼だけはアメリカ人)は、とっても人がよさそうで、わかりやすい英語を気を使って話してくれました。前にプロモーションで来たときに、テレビで見た印象より若い感じ。そういえば、その来日時に「スズ*のお宿」という飲み屋で朝まで飲んで、すごく御機嫌だったというエピソードを、ラジオかなにかで聞いた覚えがあるんだけど、その思い出を曲にして、アルバムに入れてたのね。その曲「THE HOUSE OF SWALLOW」をやる前に、またそのエピソードを自分でも話してました。しかし、よく飲む人だったなあ。1曲ごとに新しいビール開けてたみたい。

ベースとギターはなかなかルックスがよくて(ベースの彼は、ちょっとカル・スワンに似てると思ったけど回りの賛同は得られなかった…シクシク)、元気にステージの上を動き回り、ふたりで背中をぶつけあったりと、「激突」ぶりを披露してくれてました。←意味が違うかも(^_^;)

アンコールの最後の最後がMOTORHEAD の「ACE OF SPADES 」。これでブチ切れてる人、多かったです。RAGEのMANNI が着ていたのがMOTORHEAD のTシャツだったし、そういえばこの日のライブの雰囲気全体が、それっぽかったのかも。

さて、お次はRAGE。始まってすぐに驚いたのが、3人だけのバンドなのに、さっきのTHUNDERHEAD よりも音に厚みというか迫力があること。 ヴォーカルのPEAVEYの声が、高音域、中音域、低音域では別人のように違うので、そのせいもあるかも・・・ドラムの音もでかいし。さすがにキーボードの音はテープを使ってましたけど、それ以外は全部自前であそこまでできるって、すごいと思いました。

ギターのMANNI は、唇に特徴があって、ちょっとお腹がアレでしたけど、すごくいい音を出してて、曲間のソロ部分が始まると、自然に目が向いてしまいました。それにしても「SECRETS IN A WEIRD WORLD」(最初に買ったアルバム)のジャケット写真は詐欺的だと思う(^_^;)。←特にPEAVEY

当然新譜からの曲が多かったけど(アンコール1曲目が「FIRESTORM 」だったかな)、「TRAPPED!」からの曲も多かったです。とにかく疾走感のある曲ばかりだから、首が休まる間がない。例の盆踊り・芋虫軍団も、へろへろになりながらもがんばってました。

で、心地好く汗をかいて外に出てみたら・・・げっ、大雪(._.;)。なにしろ3時間バトル(実際にはもっと長かった)だから、すでに10時 半を過ぎていて、積もった雪に足をとられそうになりながら、必死で家までたどりついたら、真夜中になっていました。ううう、寒かった。


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