SHOH's LIVE REPORTS

Radiohead (June 18,1995 at Shibuya Kokaido, Tokyo)


〜ん、やっぱり彼らにホール公演は似合わないかもしれない。もちろん、ライブそのものはとってもよかったんだけど、ステージと客席がどうにも噛み合わないような、もどかしさを感じたのは私だけかしら?

大体からして、ライティングがホール向きでは全然ないのね。青と緑と紫のシーリング・ライトが何本か後ろのほうからメンバーを照らし 出し、あとは、ステージ右側にあるオレンジ色のスポットが1灯だけ。客席方向からのスポットはまったくなし。だからメンバーの顔は半分 影になってしまい、雰囲気があると言えば言えるのだけど、ステージの上で何が起こっているのか、ほとんどわからない人が多かったんじ ゃないかな?

トムの髪は、暗い中でひとりだけ目立つ赤毛。すごく短く刈っているらしいんだけど、そのせいだけでもなく、顔がちょっと太ったような 気もする。襟の大きなシャツに幅広のネクタイをしめていたような気もする(^^;)。 しかし、出てくるなり体をむやみと震わせるパフォー マンスは、「やっぱりこいつ、普通じゃないな」 という気が。

しかし、彼の声はほんとうにきれいですよねえ。あの声と美しいメロディに、めちゃくちゃ歪んだガシガシのギターがのるところが彼らの 魅力だと思う。

MCはほとんどなく、曲名をひとこと言うくらいだったのは前回同様。3曲目くらいが終わったあたりで、「YOU'RE VERY QUIET」 とか不満 そうに言っていたけれど、それは上に書いたホールでの距離感だけではなくて、セット・リストのせいもあったと思う。

最初からガツーンと来るかと思っていたのが、わりとかわされちゃったような感じで、しかも「ANYONE 〜」の次が「STREET SPIRIT」でし ょ。し〜んとしちゃうのも仕方がないと思うんだけど。

でもね、静かだった客の立場から言うと、退屈していて静かだったわけじゃなくて、感激して凍りついていた時間のほうが、興奮して騒い でいた時間より長かっただけとも言える。

アンコールの最後、てっきり「POP IS DEAD」 だとばかり思っていたら、みごとにはずされてしまって、ちょっと茫然自失状態。

などと愚痴ばかりみたいなレポートになってしまいましたが、来週チッタでのクラブ・ギグがまだ残っているので、けっこう余裕もってる 私なのでした。今度は右側前方に行って、ガシガシのギターを目の前で見るんだもん。

1.BONES
2.JUST
3.HIGH & DRY
4.THE BENDS
5.ANYONE CAN PLAY GUITAR
6.STREET SPIRIT(FADE OUT)
7.NICE DREAM
8.BLACK STAR
9.VEGITABLE
10.PLANET TELEX
11.RIPCORD
12.FAKE PLASTIC TREES
13.CREEP
14.MY IRON LUNG
-ENCORE-
15.YOU
16.BULLET PROOF..I WISH I WAS
17.STOP WHISPERING

ところで今回のライブ、ラム会社のスポンサーがついているので、入口でワンドリンク・チケットを配っていて、開演前にラム&コークが いただけます。いつもギリギリに駆け込むあなた、少し余裕をもっていってみたほうがいいかも。←でも、未成年はだめよ(^^;)


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