SHOH's LIVE REPORTS

Radiohead (June 8,1994 at Club Citta Kawasaki,Kanagawa)


はこの手のジャンルの音楽はふだん聴いいてないから、ほかに同じようなバンドがあるかどうか知らないし、比較して語ることもできない。

でも、今までに聴いてきた音楽の中で、これほどユニークで心惹かれるものはビートルズ以来かもしれない、なんて思いながら、ほとんど中毒状態でアルバム 「PABLO HONEY 」 を聴いてきた。

それでも正直言って、ライブでは演奏があらくなるんだろうな、という予想があった。恐れとか心配とかいうより、この手のバンドならそれが当たり前という思いこみ。

ところが、彼らはほんもののプロだった!

こういうノイズっぽいバンドって、チューニングがちょっとでも狂ったり、PAの調子が悪かったりしたら、もう一発で騒音になってしまう。 で、チッタってけっこうそうなりやすい場所なのよね。

このライブハウスで、これほど完璧に音を制御して、クリアに聴かせてくれたバンドは初めてじゃないかなあ。

満足できたライブではいつも感じるんだけど、このバンドもリズムセクションがアルバムよりもずっとヘヴィーでタイトだった。リズム感がいいとは思っていたけど、これほどハードなドラマーだとは思わなかったから、まず最初はそれにびっくりしてしまった。ベースの低音もすごく気分よく響く。

そして、そして、3本のギター! あのかっこよさは、もう、ライブじゃなきゃ絶対にわかんない。

特に右端でうつむき加減に、さらさらヘアを激しく振りながら弾いているジョン、彼の出す音はそれこそ 「革命」 だと思う。スタイルはまったく違うけど、その斬新さから私はジミ・ヘンドリックスを思い出してしまった。

そういえば、ヴォーカルのトムが歌っている姿は、THE WHO を髣髴とさせる場面がかなりあったなあ。

なんと新曲を3曲もやったんですよぉ。そのうち1曲は「日本でだけだよ」と言ってたけど、最初のうちエドがギターを弾きもせずに笑って見ていたところを見ると、即興的に作ったんじゃないのかしら。

MCはほとんどなし。曲名だけを淡々と紹介しながら、全身全霊を歌にぶつけるトムのヴォーカルは、アルバム通りに裏声もきれいに出ていてノー・フェイク。

10年に1度のライブかもしれないと思いました。


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