SHOH's LIVE REPORTS

Queensryche (March 24,1995 at Gotanda Kani-Hoken Hall, Tokyo)


ッタではあまりに会場のテンションが高過ぎて、おまけに目の前でうごめく汗だらけのジェフの体に圧倒されて、全体を見るゆとりがなかったので、この日はライティングなどステージ全体を楽しもうと決めていました。しかし……始まってしまうとやはりのめりこんでしまうタチなもので、あまりちゃんと覚えていないような気がします。

でも、チッタでは最小限におさえていたと思われるライティングが素晴らしかった! 曲の雰囲気に合わせていろいろな色をミックスしたり、ピンスポットをさまざまに入れ替えたり、実に効果的。ドラム台のまわりが透明のアクリフ板で囲まれているのがすごく効果的に使われていて、まわりは真っ暗にして、この囲みの中にだけ赤い光をあふれさえたり、赤と紫のピンスポットを投げ込んで、スモークをたいた囲みの中を紫色の空間にしたり、あれ、照明係は専任の人を連れてきているのかしら?

音のバランスも素晴らしくよかったです。前日は少しヴォーカルが聞こえにくかったり、チッタ特有のこもったような音のかたまりになる部分が少し気になったんですが、ホールでは完璧ですね、この人たち。それと、チッタではほんとに吹いているのかどうか定かでなかったジェフのサックスも、ちゃんと音が出てるのがわかりました。

私はアルバム「PROMISED LAND 」がいちばん好きという変わり者なので、新譜からの曲がたくさん聴けたのがなんといってもうれしかったです。ふつうだったら、半分くらいは新譜からの曲にして、あとはヒット曲(彼らの場合「OPERATON〜」でしょうね)を並べるのが普通だと思うんですが、そうはならなかったのがよかった、よかった。

まあ確かに聴衆の反応を見ていると「OPERATION 〜」からの曲をやったときの盛り上がりは圧倒的でしたが、なんか浮いちゃうんですよねえ、そこだけ。←そんなバチ当たりなことを考えるのは私だけかも

しかし、ジェフのサックスもそうだけど、「SOMEONE ELSE」でのジョージ・ウィンストンばりのピアノをクリスがしっかり弾いてたのにはびっくり。←自給自足バンドと呼んであげよう。

この曲でスクリーンに映る銀河と惑星のフィルムは素晴らしかったですね。曲の雰囲気とあいまって、なんだか魂が宇宙空間にさまよいだすような気分になってしまいました。最終日だからもう1曲やってくれるかな、という期待もあったんですが、やっぱりあれほど秀逸なエンディングだから、その雰囲気を壊さないためにはしかたがないかなとあきらめた私です。

今回は2日だけ行ったんですが、もっともっと見たかったというのが正直な感想。できれば1日くらいは座って、ステージの隅から隅までじーっとまばたきもせずに見る「鑑賞の日」も欲しかった。

ひとつだけ文句を言わせてもらうと、

ジェフ! 水をまくんなら暴れられる曲の前にしなさい!←ずぶ濡れになってから静かな曲が続いたもので、風邪をひきそうになったぞ(^_^;)


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