Outrage vs Corrosion Of Conformity (March 15,1997, Club Citta Kawasaki, Kanagawa)
客の入りはものすごかったです。私は開場時間より遅れて入ったもので、Aブロックのチケットを持っていたにも関わらず、とてもじゃないけどAブロックになんて入っていけませんでした。
もともと後ろのほうでゆっくり見るつもりではいたんですが、バーの入口付近に陣取ってしまったため、前に行きたい人とバーから出ていこうとする人の渦に巻きこまれてしまいました。
開演直前になっても、入口からあとからあとから人が入ってくるので、ちょっと怖くなってしまったくらいです。さすがに始まったら、少しは前のほうに詰まりましたが、それでもふだんと比べたらぎゅうぎゅう詰めでした。
OUTRAGEのステージが始まる前に、外人が出てきて何やら叫んでいったので、新手のオープニングの注意かしら?と思っていたのですが、実はC.O.C.のメンバー(ギターとヴォーカル)だったようです。
OUTRAGEのヴォーカルは、妙なオレンジ色のサングラスをかけて登場。これ、ほんとに似合ってなかったのだけれど、結局最後まではずしませんでした。ステージだと汗をかいてうっとうしいだろうと思うのだけど、彼なりの美学なのかしら。それとも単にライトに弱いため?
最初の1、2曲はちょっとノリが堅いように思えて、「あれ、こんなだったかなあ。このまま最後までいくんだと困ったなあ」なんて思いましたが(見るの2度目だったもので)、3曲目くらいから全開になりましたね。MCでも言ってましたが、チッタ2日間でライブレコーディングをしたそうなので、それで多少は緊張してたのかも?
セットリストはけっこう意外でした。絶対やると思ってた"MY FINAL DAY"もやらないし、全体的にとにかく新譜中心のセットでした。それだけ新譜に賭ける意気込みが強いということなんでしょうね。
C.O.C.はまったく初めて聴いたバンドだったのですが、思っていた以上によかったです。OUTRAGEもよかったんですが、C.O.C.が出てきて演奏を始めたとき、「やっぱりあっちの人はステージで映えるなあ」と思ってしまいました。なんていうのか、体つきが演奏とマッチしてるんですよね。
OUTRAGEがガンガン行ったあとだったので、ちょっとだるい感じもしましたが、元々グルーブ感が売りのバンドなんでしょうね。出る順番、逆にすればよかったのになあ。来てるお客さんを見ても、圧倒的にOUTRAGE目当ての人が多かったと思うし・・・。
METALLICAの前座でアメリカをツアー中だと言ってましたが、なるほどとうなずける音でした。それにしても元気だなあ。ツアーの間に5日間のオフがあったから来日しただなんて。
ヴォーカルの人はカート・コヴァーンとブルース・ディッキンソンを足して2で割ったみたいで、存在感ありました。あんまりメタルっぽくない髪型がなかなかGOOD。
ギターの人はガタイがいいわりには演奏のスタイルがけっこうちょこまかしてて、あまりかっこよくない。もう少しどっしり構えて弾けばいいのに〜なんて思ってしまいました。
アンコールがインストで終わったのも、なかなかヒネリがあってよかったと思う。まさかあれで終わると思わなかったのでびっくりしました。でも、インスト苦手の私でも、全然あきずに集中して聴けたからすごいです。