２月に中止になった来日の振替ということで、クラブチッタ川崎に行ってきました。会場はそれ風の若者でいっぱい、と思いきや、超満員までは行ってませんでしたね。RADIOHEAD のときのほうが人、入ってたかも。川崎ということで敬遠されたかな？

それでも、場内が暗くなるととたんに、みんな前のほうに押し寄せていき、ぎゅうぎゅう詰め状態。大体が、始まる前に私のそばにいた男の子たちなんて、「前のほう行くか？」「ダイブできる？」「これだけいりゃ頭の上ころがれるよ」「じゃ、行こう」ってな会話をしてましたからねえ。←何しにきてるんだか(^^;)

前回は開演時間より早く始まって驚かせた彼らですが、きょうは１５分くらいの遅れで始まりました。最初にリアム以外の４人がばらばらと出てきて、演奏を始めます。

「あれ？　なにかが違う？」

そう、演奏がタイトなんです。そうか、ドラマーが替わったんだっけ。前のドラマーは、素人に毛がはえたような人で、大きなホールではステージの後ろに影武者ドラマーがいたとか、テープを使ってるとかいう噂もあったけれど、今度の人はちゃんとしてる。他のメンバーもさすが場数を踏んでいるだけあって、前よりずっと上手になってると思いました。

リアムは白い長袖シャツにひざ上で切ったジーンズ。ノエルは半袖のチェックシャツにジーンズという、いつものかっこ。この兄弟、ほんとに仲が悪いのかなあ。どうも、その手の記事とか読んでいるせいか、ついついステージの上のふたりを見比べてしまいます。そういう目で見るせいか、お互いに会話はまったくなし。特にノエルはリアムのことを見ようともしません。下を向いてギターを弾いているか、まっすぐ前だけ見てコーラスをつけているか。

リアムは、２曲目くらいからもう汗びっしょりで、シャツはぺったり体に貼りつき、見るからに気持ち悪そう。裾をつかんでパタパタと風を送り込んだりしながら、ステージをうろうろしては、水を飲むもんだから、またそれが汗になる。

セットリスト、はっきりとはわからないんですが、さすがに新曲が多かったです。１stアルバムからは６〜７曲かな。前回聴けなかった「ROCK 'N' ROLL STAR」が聴けたのはうれしかった。

全部で１６曲。１時間強のライブでした。途中ノエルのアコースティック・タイムがあり、思いがけない曲が何フレーズかオリジナル曲の最後にくっついていたりして、「あれっ？」と思っちゃいました。

全体にうまくまとまっているし、曲はいいしで、それなりに楽しめたんですが、どうもステージの上の５人が誰ひとりとして楽しそうじゃないのが気になってしまいました。RADIOHEAD だって、にこにこ演奏したりはしてなかったけど、彼らは彼らで激しい情念をぶつけてくる迫力がありました。ライブでやりたいことがはっきりあって、そのために音楽をやってるという感じ。でも、きょうのOASIS のライブは、全員が「お仕事だからソツなくまとめてみました」って感じだったんですよねえ。

でも、終わってから外に出るまでの大混雑の中、まわりはみんな顔を紅潮させ、体じゅう汗でべとべとの若い子たちばかりだったところを見ると、ひょっとして受け止める私のほうに問題があったのかもしれない。