Oasis (Sep 14,1994 at Shibuya Club Quatro, Tokyo)
なんと時間ぴったりに始まり、「おおっ、時間厳守!」という声が近くで聞こえたくらい。
しかし、始まったときの黄色い声のすごさにはびっくりしたなあ。
さすがソールド・アウトで、外に「チケット譲ってください」という札を持った女の子が立っていたり、クアトロでは珍しい「余り買うよ」のダフ屋がいたり、でした。でも、すごい混雑を覚悟していたわりには、場内はゆとりがあったような・・・
雨でさぼっちゃった人がいたのか、事故を心配してこのくらいまでしか入れないことになっているのか。でも、帰りに近くから聞こえた「オアシスってこんなに人気があるとは知らなかったなあ。ここがこんなに混んだの初めてだぜ」という声から想像するに、一般的な基準からいくと超満員だったのかも。
前のほうの連中は跳びはねていたし、途中ローリングとかも見えたけど、全体としては静かだったんじゃないかな。オアシスの音楽って、そんなに「暴れる」向きじゃないと思う。軽く体を揺すりながらゆったり聴いているほうが心地よい。なんというか人間の生理的なリズムにぴったりくる感じ。へたすると寝ちゃいそうな。
リアムは、縦縞の長袖シャツで、サングラスもなし。なにやら清潔感が漂っていて、「2階に下宿してる大学生のお兄さん」みたいでびっくり。まあ、よく見れば目がイッってるから「こいつ酔っ払ってるな」ってわかるんだけど(ず〜っと缶ビール飲んでました)。
ノエルは、胸から上が脱色されたブルーで、下のほうが紺の長袖シャツ(確かこの前もこれだった)。ボーンヘッドもポールも白っぽい長袖シャツで、全員カフスのボタンも留めたままで、暑そうでした。ドラムのトニーだけは黒い半袖Tシャツ。
リアムは、ロンドンで見たときよりずっとリラックスしていて、客席に向かっておどけて見せたり、指をさしたり、握手をしたりと、なんだか別人みたい。小さなクラブで、言葉も通じないから、かっこつける必要がないと思ったのかな? ほかのメンバーも時々笑い合ったりして、ライブを楽しんでいるようすでした。
それにしても、彼らってほんとに芸能人(というのも変か)らしくない。素人の音楽好きな青年たちが、ちょっと楽器いじってみましたって感じ。←まあ、実際にそうなんだけど(^_^;)
途中で曲順を間違えて、次の曲のイントロを弾いてしまったノエルは、客席に向かって指を振って罪を客になすりつけようとしていました。
最後の曲でドラムセットがトラブって間があいたほかは、MCらしいMCもなく、あっという間の1時間。相変わらずそっけなく去っていきました。
それにしてもあの曲をやらないとはなあ・・・。あしたはどうなるか、楽しみです。
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