SHOH's LIVE REPORTS

Mr.Big (Oct 26,1994 at Budokan, Tokyo)


ょうが最終公演ということで、武道館は超満員。

この前の来日のときにつくづく感じたんですが、彼らのライブってメタルっぽい人は少なくて、ほんとにふつうの若者が多いんですよね。それなのに、ノリがいいことったら。ほとんどず〜っと腕を振り続けていた人も多かったみたい。ただ、一緒に歌う部分で女の子の声ばかりが目立ったのが残念だったなあ。男の子もけっこういたんだから、もっとがんばらなきゃ。

個人的にはこの前の来日のときより楽しめました。すごく自然な感じで、リラックスして、ステージに集中できたような気がする。今回いちばん強く感じたのは、「この4人ってやっぱりスペシャルだ!」ってこと。技術的にうまいとかいうだけじゃなくて、この4人が集まって音楽をすることは運命だったんだ、って納得させるようなアンサンブルって言うんでしょうか。

エリックのヴォーカルで特に感じたんだけど、ふつうのバンドだと「ヴォーカルがすてき」とか、逆に「演奏はいいんだけどヴォーカルがちょっとね」とかいう、どっちかに偏った表現になってしまうでしょ? ところが、MR.BIGの場合は、ヴォーカルもギターもベースもドラムも、すべてイコール。同じレベルで見えてくる。

「ヴォーカルも楽器のひとつ」という言い方をしてしまうと語弊があるんだけど、無機質なわけじゃなくて、思いっきりエモーショナルでありながら、ポールが弾くギター、ビリーが弾くベース、そしてパットが叩くドラムと同じように、調律が行き届き、完璧にコントロールが聴いた楽器のように聴こえる。

さて、ここからはいつものミーハー的な感想です。

ビリーの靴の紐が、右足だけギターとお揃いの蛍光グリーンだったのが可愛かったですね。しかし、白のタンクトップって、ほとんどおっさんのランニングじゃありません?

ポールはテレンとした水玉のジャケット(下には素肌に黒のベスト)とジーンズ(細い!)、エリックはいつもの黒いスリムジーンズに黒いシャツ(袖のところだけ赤い薔薇の模様)で、途中からモノクロのプリントシャツに着替えてきました。

パットは相変わらず身なりに構わないやつで、ツアーTシャツの袖を切ったものにスパッツ。

私の視線はほとんどパットに行ってました。彼くらいセクシーにドラムを叩く人っていませんよね。さらさらの金髪を後ろに振り上げるようにして頭をそらせている姿を見ていると、ぽーっとして何もかも忘れてしまいそう。でも、今回はドラムソロがなかった。まあ、その代わりアンコールのときにヴォーカリストになったから、まあいいけど。

あれは、ほんとに笑えましたね。今までの公演でも、エリックは恐竜の着ぐるみを着てベースを弾いていました? あんなに着ぐるみの似合う人っていないかも。ビリーのギターは当たり前としても、ポールのドラムもけっこういい線いってましたよね。


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