SHOH's LIVE REPORTS

Marillion (July 16,1994 at Club Citta Kawasaki,Kanagawa)


ットリストは、大阪公演とほぼ同じでした。順番がちょっと違うくらい。でも、「EASTER」の前にスティーヴ・ホガースが「この曲はきのうチッタに来たお客さんたちに捧げます。きょう来た君たちはラッキーだよ」みたいな事を言ってたところをみると、きのうは「EASTER」やらなかったのかも。

長〜い長〜い「RIVER 」(10分くらいありましたよね。開演ぎりぎりに駆けこんだ私はこの間にホットドッグとビールで腹ごしらえしてしまいました)が終わると、ステージにメンバーが現われました。

向かって左にベース、そのとなりがキーボード、中央にドラム、その右前に小さめのキーボードが置いてあってホガースがその後ろに座り、右端にギターという配置で始まりました。ホガースは、白いハイネックのシャツに黒の詰め衿上着という牧師かビクトリア調の詩人のような服装。十字架のペンダントをしていたところを見ると、本人は牧師のつもりかも。

キーボードのマーク・ケリーは、頭つるつるに剃ってて、一瞬びっくりするけれど、彫りが深いからかっこいいのよね。キーボード弾きながら客席に向かって笑顔を見せたりして、なかなか愛想がいい。曲によっては、彼とホガースが掛け合いで歌ったりするんだけど、声もいいです。

ホガースの歌唱力にはびっくりしました。声もよく出てました。最後のほうで高音がちょっとかすれ気味ではありましたが、あれだけの長時間ああいうふうに歌い続けたら当然でしょうね。彼の声って、自然にかすれてハスキーになるところが、なんともいえず魅力的で、実は私、フィッシュ時代のMARILLION にはまったく興味がなかったんですが(なんとだいそれた!)、ホガースになってから、聴いてみたいバンドになったという。ルックスも大きく影響してると思うけど。

薔薇の花は「おお、やってるな」という感じで、それほど気にならなかったけど、さすがにあのお下げ髪にはびびりました。←三つ編みではなく、両耳の横でしばってた。しかもピンクのゴムで!

その前に手鏡を見ながらアイラインを引き、口紅を塗ってたでしょ。その口紅が蛍光色で、ライトが当たると唇だけ浮かび上がる。おまけに夜になって髭がうっすらとはえ始めているものだから、なんともはや鬼気迫るものがありました。

途中で黒い目出しマスクをかぶった男2人に拉致されようとしながら、何度もマイクの前に戻っては歌うところもなかなかの演出でしたね。

ギターは、ちょっと物足りなかったかな。アルバムで聴いてて「きっとライブではここのところをもっと長くやるんだろうなあ(*^.^*)ワクワク」と想像してた部分が、意外にそうでもなくてアルバム通りだったのが多かったような気がしました。わりと控え目なタイプなんでしょうかしらね?

ドラムのイアン・モズレーは、ドラムセットに隠れてしまって顔が半分しか見えなかったけど、時々「おお、かっこいい!」と思わず耳をそばだててしまうほどきわだってる部分がいくつもありました。

アンコールはもう過去の名曲オンパレードで、多分「BRAVE」からのファンだろうと思われる若い客が多かったにもかかわらず、すごい盛り上がりでした。「SLAINTE MHATH」すご〜くすてきでした。「KAYLEIGH」から「LAVENDER」「HEART OF LOTHIAN」とつながっていくところも 鳥肌ものだったし・・・

前半の「BRAVE 」、後半のヒット集と、1粒で2度おいしいライブだったと思います。行ってよかった!

ただねえ、いつも行ってるメタル系のライブと違って、静かに立ってるだけだと2時間強はつらかったです。もう、足も腰もガタガタ。次の来日はホールでやってほしいぞ!>MARILLION


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