Madredeus (April 5,1996, Orchard Hall, Tokyo)
オーチャードホールでの、マドレデウスのコンサートに行ってきました。ポルトガルのグループです。ギター2人、チェロ1人、アコーディオン1人、キーボード1人、それに天使の歌声テレーザという編成。
前回の来日は‘94の10月でしたから、1年半ぶりということになります。会場内では前回の来日公演のLDとビデオが販 売されていました。当時TVでも放映されたのですが、それに何曲かプラスされた内容みたいです。あと、私は見損なってし まった映画「リスボン物語」(マドレデウスも出演している)のサントラ盤も販売されていました。
前回はステージ向かって左上方にしかなかった字幕が、今回は左右に設置されていたのと、今回は自分の席が中央より後ろ寄 りだったのとで、ステージと一緒に字幕が視界に入ってきて見やすかったです。ちゃんと改良しているのはさすが、と思いま した。改良といえば、前回アンコールでいきなり「七つの子」(だったかしら? カラスの童謡)をアカペラで歌い出して、 聴衆の度胆を抜いてくれましたが、今回はそういう演出はなし。安心して聴いていることができました。
客層は相変わらずバラバラ。クラシックコンサートみたいな大人と、わりと普通っぽい人々の中に、ロック系のTシャツを着 た長髪野郎がチラホラといった感じでしょうか。さすがに渋谷系コギャルの姿は見ませんでした。
今回もセロ弾きのフランセスコ君と一緒に「祈り(呼びかけ)」を歌って、これがすごくドラマチックですてきだったのですが、全体的に前回よりも奥行の深さを感じさせました。
天使のように純粋で美しいテレーザの歌声に、女の情念のようなものまで感じられるようになったと感じたのは、私だけかし ら? 「願い(来て)」なんて、字幕と合わせて聴いていたら、胸がつまるような切なさを感じてしまった。
会場内のバーでは、今回はポートワインとポルトガルの白ワイン、それにポルトガルビールが用意されていました。