SHOH's LIVE REPORTS

Machine (February 27, 2000 at Koenji GEAR, Tokyo)



ワイ出身のスラッシュ・メタルバンド MACHINE の最終日を見てきました。

残念ながらこの日は8時過ぎに会場に着いたので、サポートのバンドはほとんど見ることが出来ず、今回の MACHINE 来日の功労者でもあるOGREのステージだけ見ることができました。「俺たちのときは大人しくしていていいから、MACHINE のときには盛り上がってくれよ」と、いかにも日本人的な謙譲の美徳を見せていましたが、いざ演奏が始まると「負けるものか」の気迫がヒシヒシと。轟音、高速、3ピースと MACHINE と共通する部分も多いだけに、お互いによい刺激剤になったように見えました。



オーディエンスも大人しくしているどころか、大いに暴れ回り、ふと気がつくと、最前列では MACHINE のメンバーが大騒ぎしていました(^^;)。

さて、いよいよ MACHINE の番です。初日にはいかにもトリらしく、ステージに幕が降りていましたが、この日はそのままの状態でセットチェンジ。さっきまでふざけていたメンバーも、みんな真剣な顔で器材をチェックしている様子が見え、これはこれでなかなか興味深かったです。

この日はビデオも撮影するということで、ステージ脇には OGRE のメンバーが全員待機して、オーディエンス盛り上げ担当を勤めていました。が、演奏が始まると、あっという間にオーディエンスのテンションが上がっていき、周囲からの盛り上げなどまったく必要のない状態に。



正直、この日のショウは、初日を上回る出来だったと思います。演奏そのものはそれほど違わなかったのかもしれませんが、オーディエンスとの一体感がまるで違う。

MCは全くなしで、ほとんど曲間を空けずに演奏していた初日に比べ、この日はギター兼ヴォーカルのジャックが「トーキョー!」「アリガトー!」などと随所にオーディエンスへの呼びかけを挟んでいたのが効果を上げていました。

これに応えて会場からは拳が上がり、ピットが出来、さすがにダイヴまでは出ませんでしたが、かなりの暴れ系ライヴとなりました。それでも、みんな笑顔だったのがショウの内容を物語っていたと思います。

途中でジャックがステージ袖に向かって合図を送ったので、何かと思ったら、曲の合間にシャウトが入る部分で OGRE のメンバーが出てきてマイクを奪い合いながら息の合った叫びを聞かせてくれました。

ここのギターとドラムの人、体格がいいのでステージの上がぎっしり、という感じになったのがなかなか絵になっていました。近すぎてカメラのファインダーに全員が収まらず、写真が撮れなかったのがとても残念(^^;)。

汗みどろになりながらこの日も「野獣」していたベースのロブは、最後にオーディエンスの中に飛び込んでいきました。かなり体重のあるなので、支えきれるのかと一瞬心配しましたが、日本人も大きくなってるものね、ちゃんと受け止めてくれて一安心でした。

メンバーは、来月 New Renaissance Records からサード・アルバムがリリースされたら、また日本に来たいと語っていました。今度はもう少し長く滞在して、ライヴ回数も多くなりそうですから、その際には今回見逃した方もぜひご覧になってください。

  1. Fister
  2. Criminally Insane
  3. Blood Red
  4. Two Worlds
  5. Scared Straight
  6. White Knuckled Embryo
  7. Saw is Family
  8. Machinegun Man
  9. Son of Sam
  10. What are you looking at?
  11. Necronomicon
    - Encore -
  12. Lie Cheat and Steal

オマケの MACHINE 来日写真集


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