SHOH's LIVE REPORTS

Kix (June 2,1995 at Club Citta Kawasaki , Kanagawa)


事帰りだから、どうせ整理番号順には入れないし、下手に真ん中あたりに行くと、つぶされて死ぬかもしれないから、と初来日時チッタの恐怖を教訓にして、大人しく見るつもりで入ったチッタ……え????……なに、これ?

見事なほどのガラッガラッの場内にしばし茫然、少ししてから悲しくなってしまった私です。そりゃあ、’87年の来日の次に来たのは、BLACK CROWESのキャンセルで急遽1回だけの来日が決まった’91年。それ以来のごぶさたではあるけれど、あんまり冷たいんじゃないでしょうか、ファンの人たち。

と泣いていても仕方がないので、すぐに予定を変更。前のほうで暴れる道を選んだ私なのでした。

最終の大阪まで、あと3公演あるのでセットリストは書きませんが、新曲ビシバシで古くからのファンはちょっとがっかりするかも(・_・)ワタシモ。あれもこれもそれも、やってほしかったのにぃ。でもまあ、あさってもあるので、まだあきらめてはいません。

スティーブは相変わらずスリムで、前にインタビューで別に鍛えているわけじゃなくて、そういう家系なんだ、って言ってたけど、ひょっとして貧乏で満足に食べられないからっていうのもあるのかなあ、なんて思っちゃった。

トレードマークの、カフスの長い白いドレスシャツに細い細〜いブラックジーンズ、黒のベスト。袖をひらひらさせながら、長い腕を振り回パフォーマンスはやっぱり可愛い。超音波ヴォーカルも健在です。よくもまあ、あんなに高い声がと思うほどの高音をらくらく出して、しかもステージを縦横無尽に駆け回り、いやもうかっこいいのなんのって。

ロニーは、絹糸のような髪を少しだけ後ろで束ねたヘアスタイルが美しかった。でも、間近で見ると、アイメイクのしすぎかもしれないけど、目の凹み方が尋常じゃない。もうちょっと健康になろーね。

私の愛するダニー親方は、相変わらずキレまくり。でも、この前のインタビューの写真よりずっと若々しくて、ほんとにこの人たちは年をたらないなあ、と感動してしまいました。前の来日のときにも着ていた変なあずき色のジャケット(ロックミュージシャンでこんなの着てる人って見たことないです)で、相変わらずのおでこバンダナ縛り。

チョコレート君は、うしろのほうで見えにくかったんだけど、彼も変わってないようでした。むしろ少しやせたかな? パワフルなドラミングは相変わらず。

で、ブライアンの代わりに来たのは、若い茶髪のギタリスト。うん、美形です。ちょっと線が細いけど、ヌーノのアクを抜いたみたいなタイプ。ギターはあんまりうまくないけど、例のフォーメーション・プレイをちゃんとこなして健気にがんばっていたので丸をつけてあげよう。

でもねえ、正直言って、あのヒラヒラしたブライアンがいないのは、ほんとにほんとに寂しいです。

とはいうものの、ライブのノリのよさは相変わらず絶品。ばしっ、ばしっと決まるお得意のポーズに、「これよこれ!」と胸騒がせてしまった私です。最近たてノリのライブが少なくて、あんまり跳んでなかったせいか、足が弱っちゃってて途中から少しへばってしまった自分 が情けなかったです。ステージの上のメンバーは、最初から最後までエネルギー全開だったのにね。体力つけて日曜日に備えようっと。


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