SHOH's LIVE REPORTS

Fight (Feb 13,1994 at Club Citta Kawasaki, Kanagawa)


やあ、しかし、ロブおじさんったら、若いメンバーとファンに囲まれて、ほんとに楽しそうでした。前にTVでちらっと見たライブでは、かなり声がきつそうだったので心配してたんですが、高音もよく出ていたし(もちろんエフェクターとか使ってはいましたが)、なんといってもあの色気のある声が聴けただけで私はもう満足でした。

FIGHT で来日したから、こんなに小さなクラブで、手を伸ばせば届くようなすぐそこでロブが見られたかと思うと、なんだかじ〜んとしてしまいました。だって、彼の細かい表情まで全部見えちゃうんだもの。ほんとうに、心からライブを楽しんでやっているのがわかりました。

ロブの衣装は、多分例のBLACK SABBATH と一緒にやったときと同じ黒い皮の詰め襟ジャケットとパンツで、中にはFIGHT のTシャツ(半袖)。そういえば、今回Tシャツは4種類あったけど、プログラムはありませんでした。どうしてなんだろう?

途中で上着を脱いでしまい大きすぎるTシャツをだらっと着た姿になるんですが、腕を上げるたびに脇の下の刺青がTシャツの下から半分見えて、なんだか恥ずかしかったです。刺青といえば、頭のほうもくっきりときれいでした。

リード・ギターは、ちょっとSKID ROWのレイチェル・ボランに似てて、かわいこちゃんタイプ。このギター、それほど期待していなかったんですが、「FOR ALL ETERNITY」のようなスローな曲で、なかなかきれいなギターソロを聴かせてくれて、「へえ〜、やるじゃないか!」と感激してしまいました。

サイド・ギターの人は、毛糸のキャップをかぶって山羊ヒゲをはやしてるので、顔立ちはほとんどわかりません。出色だったのがベーシスト。 なんというかもう愛嬌のかたまり。ANTHRAX のスコットとMETALLICA のジェームズを混ぜたみたいな顔で、眉毛にピアス、下唇を突き出しながら、ステージの上を右に左に這い回り、観客にアピールしてまわるのです。私の周囲では「なんて腰の低いミュージシャンなんだ!」との 感嘆の声も上がっていました。

でもって、もちろんスコット・トラヴィスはかっこよかったです! あいかわらずの引き締まった体で、あの迫力あるドラミング・・・表情はあくまでクールそのもの。スティックを高く高く投げ上げてしっかりキャッチするときだって、なんてことのないさりげない素振りがニクイ、ニクイ。

もちろんPRIESTの曲も(それになんとあの曲も)やりました。これが、なかなか意外な選曲。もしかしたら日替わりでいろんな曲をやってくれるのかもしれません。PRIESTファンなら全部行かないと後悔するかも。

FIGHT の曲は、アルバム全部やりました。「IMMORTAL SIN」のコーラスで、ファンが最後の最後きっちり決められなかったのが悲しかった。これから行く人は、ちゃんと練習していきましょう。


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