前日は不意をつかれて大泣きに泣いてしまいましたが、きょうはもうそういうことはないだろうと思いながら出来たばかりの渋谷AXに出向きました。ここは代々木体育館とNHKホールの中間あたりにあり、地図で見ると原宿からのほうが近そうに見えるのですが、歩いてみると人通りがなかったり、階段があったり、ゆきどまりだったりと競技場からのアクセスは大変。素直に「渋谷AX」の名前を信じて公園通りから行ったほうがよさそうでした。
外観は仮設小屋みたいでしたが、中は新しいだけあってとてもきれい。2階席もあり、全体の雰囲気は赤坂BLITZに似ています。あれの縦を短くした感じ。今回の来日公演会場の中でいちばん大きかったと思います。会場のサイトによると、2階席もいれると1500人は入るらしい。が、残念ながらこの日のオーディエンスは500〜600人といったところだったでしょうか。2階席のほうがほぼ埋まっていたのが、客層を表しているように思えました。
「どの場所で聴いてもいい音」が売りの会場らしく、音響は前日の横浜よりよくなっていました。もっとも横浜も決して悪い音ではなく、今回4公演全部に行きましたが、どの日も Def Leppard で来日したときのいくつかのショウに比べたら、はるかにムラのない音だったと思います。会場が小さいだけに調整しやすいのかもしれませんね。
メンバーも、前日は狭いステージで下手に動くとぶつかってしまいそうで苦しそうだったのですが、きょうはのびのびしています。特に体の大きなジョーがうれしそうだったかも。キーボードのディックも、途中でタンバリンだけになる曲のときなどステージ中央まで出ていって、ジョーと背中合わせになってお尻を振っていたのには爆笑しました。彼はいつも裸足で、しかもその足指に指輪をしていた!
途中のMCでわかったのですが、この日はライヴ・レコーディングをしたいたらしいです。聞いたときは5月に発売されるインターネット・オンリーのアルバムにボーナス・トラックとして入れるためかと思ったのですが、そちらはスタジオ・ヴァージョンだそうなので、一体このレコーディングは何に使うのでしょうね?
で、レコーディングをしているので上がったのか(?)、あるいは前日の緊張がゆるんで疲れが出てきたのか、この日の演奏はちょっとミスが目立ちました。演奏陣のタイミングが合わなかったり、ジョーが歌に入りそこなったり、という場面がありました。
とはいうものの、こちらもあまりなじんでいない曲が多いので、それほど気にならなかったというのが正直なところ。"Life On Mars" はけっこううまく歌えて、本人もうれしかったようで、終わった直後にトレヴァーに向かって「きょうはちゃんと出来たでしょ?(^_^)」という笑顔を見せていたのが可愛かったです。むしろ、レコーディングしていたせいだと思うのですが、「きのうはスティーヴの命日だったので」というMCがもう一度入ったのには、ちょっとシラけてしまいました。リピーターが多いせいか、この日の涙率は低かったと思います。
きのうのセットリストに書いてあったのにやらなかった "Time" は今夜やりました。こちらのほうがジョーの声域には無理なくフィットするような気がします。曲の途中でジョーが片腕を上げてゆっくり左右に振ったのにはびっくり。こういうのって Def Leppard のときには見たことがないような。どちらかというと女性的というかオセンチな感じのパフォーマンスなので、まさかジョーがやるとは思わなかった。あとで Bowie ファンの友人に聞いてみたのですが、特に Bowie がこれをやっていたという事実もないようです。一体なにが彼をそうさせたのか? でも、何人かのファンが一緒になって振ってあげていたら、曲が終わってから「一緒に腕を振ってくれてありがとう」と言っていましたから、よっぽどやりたかったのでしょう(^^;)。
- Watch That Man
- Hang On To Yourself
- Changes
- The Superman
- Five Years
- Cracked Actor
- Time
- Lady Grinning Soul
- Moonage Daydream
- The Jean Genie
- Life On Mars
- The Man Who Sold The World
- Starman
- The Width Of A Circle (Include Ds solo)
- Ziggy Stardust
- Panic In Detroit
- White Light White Heat
- ENCORE 1 -
- Rock 'N' Roll Suicide
- Suffragette City
- ENCORE 2 -
- All The Young Dudes