Blue Oyster Cult (May 21,1999 at Sweet Basil 139, Tokyo)
急に都合が悪くなった友人のピンチヒッターで急遽、2回の公演を見てきた。最終的に50〜60人の入りだったろうか。あの店、最大に入って200人くらいだと思うので、やはりちょっと寂しい感じがしたのは否めない。前のほうにやたらと気合の入ったファン(中にはアメリカから追っかけてきたような男性たちもいた)がいたので、ライヴ中はそのあたりだけが大盛り上がり、後ろのほうは静かに観戦というコントラストが面白かった。
演奏は本当に上手だった。年齢からいってそれほど期待はしていなかったのだが(失礼!)、見事に裏切られた。なんでも年間100回以上のライヴを今でもこなしているんだそうで納得。特にスタインバーガーを弾いていたギタリスト(ごめんなさい名前が識別できない)のギターの音がめちゃよくて、びっくりしてしまった。彼は声もちょっとドン・ヘンリーばりのハスキー・ボイスで素敵だった。でも、私がたったひとつ持っている彼らの音源であるライヴLDでは、確かショートパンツ姿の写真が出てた青年だったんじゃないかと思うんだが・・・。あまりの変わりようにこれまたびっくり。
メインのヴォーカル、エリックはなんとなく昔の面影があって、特にちょっと怪しげな手の動きとか「ああ、そういえばこういう感じだったっけ」と思い出した。
どの曲のときだったか、彼がギターソロの途中でいきなりステージを降り、客席の向こう側をぐるっと回って、がらがらの上段席の間を走ってきて、いきなり私の隣の椅子を引いてそこに座ってしまった。驚いて見ていると、その場で体をのけぞらせながらこっちを向いてギターを弾く。サングラスをしているので、ふざけているのか真剣なのか表情が見えない。客としてはどういう反応をすればいいのかわからなくて困ってしまった(^^;)。立ち上がったときに思いきり拍手をしたのだが、やはり握手くらい求めたほうがよかったのだろうか?
"Before The Kiss, A Redcap" の途中のギターのハモリというかインプロヴィゼーションは素晴らしかった。ステージも客席も死力を振り絞ってる感じになってしまう。全体的に、いつもキーボードを弾いている人がギターに持ち替えて登場したときのツインギターのハモリがすごく私の好みだった。
さて、セカンド・ステージ。セットリストは前半はほとんど変えてきた。速い曲ばかりにしたようだ。2回続けて見ている人が多かったから正しい選択だと思う。
客は少ないながらもおおいに盛り上がり、前にいた人達と握手をしながら「また明日!」と言って奥にひっこんでいった。このあと、残った飲み物を飲んでいたら、ステージの片づけをしているスタッフのところにエリックが出てきた。ファンが声をかけると、ふざけて「ゴーホーム!」と返していたのがおかしかった。言われるままに私はここで会場をあとにした。思いがけない形で見ることになったが、とてもなごやかで楽しい、それでいて実力をみせつける内容だったので大満足だった。
- Lips In The Hills
- O.D.’d On Life Itself
- ME 262
- This Ain’t The Summer Love
- Live For Me
- ?
- Back’s Boogie
- See You In Black
- Burnin’ For You
- Godzilla 〜 Bass Solo 〜 Drum Solo 〜 Godzilla
- Don’t Fear The Reaper
ENCORE
- The Red & The Black
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