SHOH's LIVE REPORTS

Annihilator (March 12,1995 at Club Citta Kawasaki , Kanagawa)


が痛〜い。食べたあとすぐ暴れたせいか、胃も痛〜い。

でもでも、「そんなことなんでもない!」と言い切れちゃうくらい素晴らしいライブでした。

ジェフ・ウォーターズって、もっと怖モテのおじさんかと思っていたら(「KING OF THE KILL」の裏ジャケ参照)、なんとまあ、素直そうで可愛い少年のようなお兄さんでした。ちょっとFIREHOUSE のヴォーカル、C.J.スネアに似てますね。←胸毛も(^_^;)

全体的にこのバンド、メンバーがみんな性格がよさそう。やってる音楽がアグレッシブなのに、こんなに穏やかそうで商売になるのだろ〜か、と余計な心配がしたくなるほど。

ジェフはそのうえ実に楽しそうに、心からの笑顔を見せながら歌い、弾くのだなあ、これが。見てるこっちまで思わずにこにこしちゃって、それでいて太い声で「ふぁんたすまごりあ!」と叫ぶこのアンバランスさ。これがいい。

ベースの子はすごく若くてかっわいい。「STONEWALL 」での高い声の部分をソロで歌ったときなんか、もう一生懸命で、歌い終えたあと、聴衆の歓声に照れたような表情を見せたのが、まるで少女漫画の主人公みたいでした。

見た目のことから始めてしまったけれど、音は文句のつけようがありませんでした。あれだけ大きな音で、しかもあれだけの迫力で演奏しながら、音のバランスが見事にとれていたのには感心。

地鳴りのようなドラムが体の芯から熱い気持ちを揺さぶるし、ツインギターは完璧に決まるし、ベースとギターがつけるコーラスも男くさくてかっこいいし。

私、元々は「奏でるタイプの泣かせるギター」というのが好物なんですが、ジェフのギターって正反対でしょ。でも、あの速くて形而上的なギターがこれほど感動的だとは、ライブで聴くまで想像もできませんでした。音が澄んでいて、高音になっても耳に突き刺さらない。確かに間にスローな曲がはさまっていたけれど、緩急のバランスよく、という感じで自然に聴けました。ギターソロやドラムソロといった、よけいなものがなく、一気に突っ走ってくれたのが彼ららしくてよかったなぁ。

ビデオ撮りが行われていて、そのせいか、最後に客電もついて、半数が外に出て入ったあとも、カメラマンが前のほうの客を煽ってフィストバンギングとかさせて撮影を続けていたんですが、そうしたらメンバーがビールを飲みながら出てきて、握手タイムが始まってしまいました。


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