SHOH's LIVE REPORTS

The Almighty with Dizzy Mizz Lizzy (July 15,1995 at Hibiya Yagai Ongakudo, Tokyo)


末は雨か、と危ぶまれたものの、案に相違して野外フェスにぴったりのお天気。ほんとに気分のいい土曜日でした。

夕方になっても明るい日比谷野外音楽堂は、いろんなバンドのTシャツを着たキッズでいっぱい。キャラクターグッズ売場は長蛇の列で、めげた私は「追加の日でいいや」とさっさとあきらめ、もっぱらビールを飲んでいました。

サポートアクトのDIZZY MIZZ LIZZYは、予定より10分ほど遅れたくらいでスタート。第一印象は「ダサい」。ギター&ヴォーカルは胸にお星さまのついたTシャツに、サイドに白いラインの入ったジャージという修学旅行スタイル。ベースはクリーム色っぽい半袖のボタンダウンシャツにジーンズ。ドラマーはよく見えない。

曲は、アルバムよりは音が薄い感じがしたのは、まあ3人だから仕方がないのでしょうね。それでも「WATERLINE」 はなかなかの出来で、かっこよかった。新曲も1曲やって、サポートだというのにアンコールもあって、これは「67 SEAS IN YOUR EYES」。無難にこなした初来日でした。

さて、お待ちかねのTHE ALMIGHTY!

暗くなる前に始まったので、もし例の体じゅう蛍光塗料だったら効果がないなあ、と心配していたのですが、結果としてはみんなすっぴんで出てきたので杞憂に終わってしまいました。けっこうみんなシンプルというか、普通っぽいかっこで、もっとコアなお兄さんたちを想像していた私はちょっと拍子抜けしてしまった。でも、音はさすがにハード&ファスト。

MCはほとんどなし、ギターチェンジも最小限にして、次から次へと畳みかけるように曲が続いていく。頭は振りっぱなし、ビールを飲むひまもない。ただ、野外で音が拡散するせいか、意外にゴリゴリ感はなくて、むしろロックンロールのノリだと思った。

どの曲だったか忘れたけど、歌詞を「JAPANESE EYES」 と替えたりして、けっこうサービス精神もある連中みたい。

最後の曲が終わり、「本日のコンサートはすべて終了いたしました」の場内アナウンスがあったのに、みんな興奮さめやらず叫んだり手を叩いたりして帰らない。そしたら、なんと、メンバーがばらばらと出てきて、まさかと思ったアンコール。曲は内緒のびっくりもの。

野外でビール飲みながら騒げるのは、ほんとうに気持ちがよかったんだけれど(静かな曲でのライターもあまり咎められなかったし)、「アッ」という間だったのがちと残念。「あれ」も「これ」もやってほしかったなあ。まあ、きょうはサポートもいたことだし、わりと短めになったのかもしれません。多分、追加の日にはもっと盛りだくさんにやってくれるはずと期待して、きょうはここまで。


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