台 湾 小 景




- 餐 食 日 記 -

4月13日(成田→台北)

昼食(キャセイパシフィック機内)

  • ドライシェリー
  • 白ワイン
  • とり肉とほうれんそうのフェトチーネ
  • グリーンサラダ
  • さくらんぼのゼリー
  • コーヒー

    機内食としてはなかなかのすぐれものだった。もちろんフェトチーネがイタリア料理屋で食べるようにおいしいはずはないが、予想していたよりちゃんとしていた。なんといっても感心したのは、献立の組み合わせ。こってりしたクリームソースに合うように、サラダはあっさり、デザートもつるんと入るさっぱり食感。こういう気配りこそがおいしいものに対するこだわりなのだと思う。ステーキと蕎麦と寿司をいっしょくたに出すことがサービスだと思っている、どこかの航空会社にも見習ってほしい点だと思った。

    夕食(三越デパート地下のフードセンター)

  • トマトと豚肉入り麺
  • ビール

    ファーストフードの店が周囲に並び、そこで好みのものを買って中央のテーブルに座って食べる方式。気楽でいいが、そんなにおいしいものを期待することはできない。店の上に見本の写真が出ていて、それを指差して注文したのだが、出てきたものは量も盛り付けも写真とはまったく別物だった(^^;)。トマトと豚肉が入ってるってことだけは同じだったけど・・・。でもまあ、酸味の効いたあっさりスープで、それなりにおいしくはあった。


    4月14日(台北→花連)

    朝食(列車内)

  • 弁当(ごはんにしょうゆ味で煮たとり肉、油揚げ、ゆで卵、ザーサイなどの漬物がのったもの)
  • カスタードケーキ
  • マンゴーミルク

    いずれも台北駅の売店で買った。マンゴーミルクは生の果物を積み上げた店で、その場で作ってくれた。個人的には果物だけのジュースがよかったが、どうやら果物に牛乳と砂糖を加えてシェイクするのが流行っているらしい。

    昼食(液香扁食店)

  • わんたん

    蒋経国なども訪れたという老舗。とはいっても、丸いテーブルが3〜4つ、その周囲に丸椅子が置いてあるだけの簡素な店。メニューはわんたんだけなので、椅子に座ると注文しなくても自動的にわんたんが出てくる。かなりうす味で、テーブルにのっている醤油、酢、豆板醤、胡椒などで好みの味に調整するらしい。

    喫茶(古月古)

  • 凍頂烏龍茶
  • お茶受けは雪中梅

    伝統にのっとった作法でお茶を煎れてくれる。さまざまな道具をテーブル一面に並べ、店主がうやうやしい手つきでゆっくりと煎れてくれるお茶を味わうのはなかなかの気分。店主がHANG-TENのポロシャツに短パン、草履というスタイルでなかったらもっと気分が出たのだけれど(^^;)。

    立ち飲み(花連のバス停留所)

  • スターフルーツの缶ジュース

    スターフルーツというのは、切り口が星の形になる果物。甘みが強く酸味があまりないせいか、ジュースはとってもまずかった(・_・)。

    立ち飲み(豊浜のバス停留所)

  • ビール

    豊浜は花連から南にバス(海岸沿いを走るので風景を楽しむために乗った)で2時間くらい行った所にある港町。海水浴シーズンには人出もあるのだろうが、季節はずれではゴーストタウンのようであった。バス停留所にたむろする中学生たちだけが、唯一いきいきとしていた。

    夕食(自由街の1店)

  • 昆布の辛みあえもの(突き出し)
  • いかとにんじん、袋茸、チンゲンサイのソースいため
  • えびのにんにく風味蒸し
  • はまぐりの塩焼き
  • 白魚の天ぷら
  • 焼きそば
  • 青菜、しいたけ、たけのこの炒めもの
  • やまいもの飴がらめ
  • ビール

    店先に海産物を積み上げた店が何軒も並ぶ。店に入る前に店頭の獲物をどう料理してほしいか注文する。わからなければ店の人がアドバイスしてくれる。どれもおいしかったが、はまぐりの塩焼きだけはハズレ。ちゃんと火が通っていないせいか、生臭く、怖くて食べられなかった。あれは酒蒸しにしてもらうべきだったなあ。直径2cm、高さ2cmくらいのわさびを皿にのせ、上から醤油をどぼどぼかけて置いていってくれたが、これはどうも日本人向けのサービスだったらしい。どう考えても、わさび醤油が必要な料理はなかった(^^;)。やまいもの飴がらめは、いわゆる大学芋のやまいも版。サービスで出してくれたのだが、これがもう信じられないくらいおいしかった。


    4月15日(花蓮→台北)

    朝食(旅社近くの早餐屋)

  • さやいんげんのソテー
  • (ちぢれた葉の)青菜いため
  • 腸詰め
  • トマト入りスクランブルエッグ ごはん

    早餐屋というのは、出来上がった料理を並べて、ビュッフェ方式でとるようになっている店。とった料理の品数で勘定をするらしい。言葉がわからなくても注文できるから便利だが、当然ながらそれほどおいしいわけではない。スクランブルエッグが甘かったのにはびっくり。甘い卵焼きはあるけれど、トマトが入っているのに甘いというのは想像の域をはるかに超えている(^^;)。

    昼食(天祥のFORMOSA HOTEL)

  • チーズケーキ(ココナッツが入っていた)
  • 白ワイン

    太魯閤峡谷のどんずまり、天祥にあるホテルのロビーで。チーズケーキにはココナッツが入っていてけっこうおいしい。ワインは量もたっぷり、冷やし加減もぴったりで、さすが5つ星ホテルの味だった。

    おやつ(遠東航空機内)

  • グレープジュース
  • 月餅

    花連から台北へは飛行機で戻った。約30分の飛行で、あっという間に着いてしまうから、飛び立ったと思うとすぐにジュースとお菓子が配られる。

    夕食(台南坦仔麺)

  • しじみのしょうゆ漬け
  • たけのこサラダ
  • いかのあえもの
  • かきのスープ
  • 汁ビーフン
  • 砂肝のあえもの
  • ビール

    日本にも出店がある居酒屋。日本人ビジネスマンもたくさん来ていた。しじみの醤油着けと麺類は同じメニュー。たけのこサラダはゆでたけのこをひと口大に切ったものに、マヨネーズのようなものが添えてある。が、これが食べてみたら実は砂糖を入れてホイップしたバター(要するにバタークリーム)だった。当然ながらめちゃまずい(・_・)。


    4月16日(台北)

    朝食(ホテル)

  • 厚切りトースト
  • 目玉焼き
  • 紙のようなボローニャソーセージ1切れ

    いわゆる西洋式朝ごはん。ロビーの片隅の小さな食堂で、クーポンを渡すと横のカウンターでウェイトレスが作り始めるのが、なかなか家庭的。奥にものすごく立派な仏間が着いているのは台湾ならではか。テープのお経をBGMに朝食をとった。

    喫茶(故宮博物院)

  • マーラーカオ
  • ウーロン茶

    本館最上階である4階の両翼が喫茶室になっている。テーブルが3つほどの小さな部屋だが、落ち着いていてなごめる。マーラーカオは、ちゃんと蒸して温めたものを出してくれるのも丸。

    立ち食い(士林の市場・屋台)

  • 粽子
  • 愛玉子(オーギョーチー)

    粽子は蒸篭で蒸した熱々を売っている。買おうかどうしようか迷っていたら、おばさんがひとつ割って中身を見せてくれた。肉と栗が見えたので、つい買ってしまった(^^;)。愛玉子は仙人草の実だか根だかから作る寒天状のデザート。こんにゃくのような四角形で、ほのかな甘みがついていた。最初の夜に入ったデパートの地下で若い女性が食べていたのは、宝石のように細かくした愛玉子をシロップにつけたものだった。

    昼食(士林駅近くのラーメン屋)

  • ザーサイ麺
  • 牛肉とピーマンの炒めもの
  • 牛肉とねぎの炒めもの
  • ごはん ビール

    いわゆる街のラーメン屋。壁に貼ってある料理名を指さしながら注文してたら、日本語を話すオヤジが得意そうに登場した。TVで昼メロを見ながらの昼食。

    夕食(鼎泰豊)

  • 小龍包
  • 野菜餃子
  • 豚肉餃子
  • 豆苗炒め ビール

    新宿高島屋にも出店のある有名店。4階まである細長い店は食事時には超満員。1階は厨房だけで、入り口で人数を申請すると携帯を持った案内係りが上階と連絡をとりあって「*階に」と指示してくれる。7時をすぎると店の前には順番待ちの客が長蛇の列となり、待っている間にメニューを見て料理を注文したりしている。味はさすがに抜群。特に看板の小龍包とたっぷりの量の豆苗炒めが最高だった。値段は高めなので、地元の人にとっては、ちょっとお洒落をして食べに来る店という感じらしい。

    デザート(中山のFF店)

  • 蓮の実と白きくらげのかき氷

    台湾の人のお気に入りデザート。屋台にもこの手のかき氷屋がたくさん出ていた。のせるものは、蓮の実、白きくらげ以外に小豆、花豆、タピオカなどいろいろある。たいていの人は(おじさんも)、3〜4種類をたっぷりのせていた。

    喫茶(オープンカフェ)

  • ホットコーヒー
  • アイスコーヒー
  • ビール

    感じのいい喫茶店を探すのが難しい台北の街だが、気持ちのいいロケーションの店だった。公園のすぐ横に位置し、目の前が広々と開けているのがいい。外国人と台湾女性のカップル、若者グループなどが多かった。ものすごく大きなパフェグラスみたいなもので、ソフトドリンクをストローで飲んでいる人が多いのが、日本と違うところかな。ビールジョッキが変わった形だった。

    ナイトキャップ(白木屋)

  • ビール
  • 梅サワー
  • 冷奴
  • たこキムチ
  • 枝豆

    なんと台湾に白木屋進出。夜遅くまでやってる店が少ないので、仕方なく入ったのだが、メニューはすべて日本と同じ。店長は日本人。客も日本人か日本語を話す中国人というありさまで、わざわざ台湾に旅行して入る店ではなかったと後悔(^^;)。


    4月17日(台北→成田)

    朝食(国賓大飯店二階「粤菜庁」で飲茶)

  • 豆鼓排骨
  • 豚ひき肉と海老の湯葉巻き揚げ
  • ふかひれ餃子
  • にら餃子
  • 鳥肉餃子
  • 海老シュウマイ
  • 豚肉シュウマイ
  • 餅米の蓮の葉包み蒸し

    Aコースはお粥と点心4種、Bコースは大根餅と点心6種。お粥は豚肉と鮪があり、鮪というのは実はツナであった(^^;)。かなり気取った店だったが、そのせいか客は私たちのほかに2組だけ。値段のわりには味もまあまあで、香港の飲茶事情とはかなりのへだたりを感じたのであった。

    おやつ(中正国際機場)

  • チーズケーキ
  • コーヒー

    ここのチーズケーキもココナッツ入りだった。台湾ではおなじみレシピなのか?

    昼食(キャセイパシフィック機内)

  • ビール
  • とり肉のそぼろ丼
  • 山菜とたけのこのサラダ
  • マンゴーとキーウイ
  • 日本茶

    またもやバランスのよいメニューで納得。ただし、とりそぼろは日本人の感覚からいうと、豆腐や野菜にかけるそぼろあんのようで、丼には向かない気がした。


  • BEFORE I INDEX


    All HTML and Graphics and Photos (C)SHOH