Life with the Water



水 上 生 活


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水上市場マーケット(Floating Marcket)はバンコクの名物だそうです。果物・野菜などの生鮮食品のほか、日用品さらには観光客向けのお土産まで運河に浮かぶ小船の上で商いされています。

で、その延長線上にあるような家々が運河の両側に密集しています。一応家の形はしているのだけれど、土台は水の中。多少の増水では浸水しないように水面から50センチくらいは高い位置に床面が作られています。でも、毎年のようにある洪水が起これば、ひとたまりもなく床上浸水、ひどいときには家ごと流されてしまうんだろうなあ。

旅行者の私に実際のところなんてわからないけれど、香港でもフィリピンでもタイでも、水の上で暮らす人たちというのは、陸に住む人たちより格段に貧しく見えました。せめて水がもう少しきれいなら、イメージも変わってくるのかも。同じ運河に住むのだって、オランダだとカレンダーに使えそうな光景だったりするものね。ここでは間違って河に落ちたら、あっという間に病気になりそうじゃないですか。

ガイドさんによると、こういう生活をしていても、お寺への寄進だけは最優先でする人がほとんどなのだそうです。そうしてお寺はますます華美に贅沢になり、彼らはますます貧しくなる。それでも来世の幸せを信じて心やすらかなのかなあ。


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