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SHOH'S CD REVIEW ENUFF Z'NUFF T E N |
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| PCCY-01445 / 2000 JAPAN I Produced by Chip & Donnie |
| 5月に来日も決まった ENUFF Z'NUFF のニューアルバム。前作がアメリカでようやくリリースされてからすぐの発売なので、内心 「内容は大丈夫なのかなあ。急ぎすぎて粗製濫造なのでは?」 などとファンらしくもない心配をしていたのだが、すべて杞憂に終わった。 携帯用CDプレイヤーを持っていないので、店で買ったあとに試聴機で聴いたのだが(ふつうと逆かも)、1曲目の最初のフレーズが流れてきた途端にやったね! いやしかし、いきなりドニーのあの声で 「君のためなら死んでもいい」 なんて言われてしまったら、胸キュン(帯に使われていた言葉です)どころの騒ぎではない。 帯や店頭のPOPでも繰り返し使われていたポップという言葉がまさにこのアルバムの魅力を表していると思う。今までも彼らは良質のメロディとセンスのいいポップさが身上のバンドであったとは思うのだが、ここまでポップになったのは初めてでは? それにしても前作からわずか1年半しか経っていないというのに、これだけの 楽曲を作れるというのは、おそるべしチップ&ドニー! まさにレノン&マッカートニーに匹敵する名ソングライティング・コンビだ。どの曲も一度聴いたらもう次からは一緒に口ずさみたくなる、また口ずさむことが出来るものばかり。 アルバムに挿入されていた感想ハガキに記入していて、「特にお好きな曲はど れですか」 で○をつけていたら、全部になってしまいそうになって焦った。 今度のライヴでこれ全部やってもらってもいいくらい。あ、でも、そうすると 過去のアルバムからの曲が減っちゃうなあ・・・悩む。新譜から絶対にやって ほしいのは WAKE UP、 THE BEAST、 THERE GOES MY HEART、 WHAT CAN I DO?、 SUICIDE ・・・あれえ、やっぱり全部になってしまう・・・いや実際前半のこの5曲、とりわけ好きなんだ。 例によって BEATLES ファンをニヤリとさせる部分もちらほらと。そういえば、今回CD店を回ったときにジョンの 「IMAGINE」 をかけている店が多かったのだが、なにげなくこのアルバムをBGMにしていると、時々 「ジョンを聴いていたのだったかしら?」 と思ってしまったりする。 ボーナストラック2曲のうち DAVID BOWIE のカヴァー THE JEAN GENIE は、チップが歌っているのだろうか。でも、この曲のアレンジ、かっこいい。あれ、元曲もこんなだったかな? 持ってないんだ、私(^^;)。 そういえばアルバム・ジャケットの後ろのほうに使われている写真って、昨年 の日比谷野外音楽堂でのライヴ写真だ。(00/03/06 19:29記)
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