タクシーの運転手さん
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帰宅する日の夕方、空港に行こうと県庁前からタクシーに乗りました。雑談をしているうちに、運転手さんが「きょうはね、先週修学旅行できてた**高校の生徒さんたちからお礼の手紙がきたんですよ。うれしいですねえ」と言うのです。
思わず「あら、私、すぐ近所に住んでます!」と言ったら、「お客さん、時間あります? ちょっとスーパーに寄って何か買ってくるから、あの子たちに持っていってもらえませんか?」と頼まれてしまいました。
幸か不幸か時間はたっぷりあったので、運転手さんが買物してくるのをスーパーの駐車場に停めた車の中で待ち、メッセージを書くのを手伝い、お土産と一緒に預かってきました。空港に着いたら「220円です」
メーターを見ると、気づかないうちに上げていたらしく、お土産の話が出たあたりまでの距離しか計算されていなかったのでした。
それにしても重かった! そもそもしまり屋の私が空港までタクシーに乗ろうという気持ちになったのは、職場へのお土産用に大きなお饅頭を20個も買ってしまったため。そこに運転手さんから預かったお饅頭(私が買ったのより大きかった!)10個、餅菓子5パック(1パックに5個くらい入ってる)、さらには私にもお饅頭2個、餅菓子1パック、ナントゥ餅という長さ30センチ、幅15センチくらいもあるお菓子もくれたので、お土産の総量は5キロくらいになってたんじゃないでしょうか。仕事用のパソコンとデジカメも持っていたので、家についたときは腕も肩も抜けそうでした。
餅菓子は日持ちしないので、すぐに届けなくてはと思い、翌朝、出勤途中に学校に寄りました。幸い、担任の先生が8時頃にはすでに職員室にいらしたので、名刺を渡し、事情を説明して、お菓子を渡しました。なにしろ食べ物ですから、少しでも怪しまれたら捨てられてしまいます。そうなったら運転手さんに申しわけないので、真面目な服装を心がけ、お化粧も地味にしていきました。が、心配することもなく、先生は純朴を絵に描いたような方で、なんの疑いもなくこちらの話を受け入れてくれました。
無事に届けられた報告のハガキを次の日の朝投函したのですが、なんと先生からはその日にお礼状が届きました。米国テロの影響で沖縄の観光客が激減していると聞き、あえて修学旅行先を沖縄にしたのだけれど、現地でたくさんの人々に喜ばれ、そのうえこういうこともあって、とてもうれしいと書かれていました。なるほどなあ、と思いました。こういう先生だから、生徒さんたちもお世話になった方にきちんと礼状を書けるんでしょうね。時間に余裕があれば、直接会って話してみたかったです。
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