「ナショナル・トレジャー」 (ネタバレはしていないつもりですが、公開済みの予告編もスチール写真もいっさい目に入れていない、と徹底して情報を遮断している方はお読みにならないほうがいいと思います) |
![]() 前日に着いていた友人があらかじめチケットを買っておいてくれたのですが(昨年同じ時期の「王の帰還」のときはチケットを買うにも長蛇の列で、早く買わないと最悪の席しか残っていなかったりした)、客の入りは5割くらいかなあ。別に前もって買っておく必要はなさそうです。 ![]() やっと本編が始まると、とにかく1回目なので話の筋を必死で追うだけであっという間に終わってしまいました。2時間30分というのはこの手の映画(家族連れ向け冒険映画)としては長いと思うのですが、長さは感じませんでした。とにかくショーンの出番が多いんですもの〜(*^.^*)。心の中でキャアキャア言ってるうちに終わっちゃった感じです。「トロイ」では、ショーンの出番は意外に多かったものの、出ていないときの展開が私的には見ているのがつらいものだったのですごく長く感じたのですが。この映画の場合はニコラス・ケイジがよほど嫌いな人でなければ気にならない長さだと思いました。 ![]() ![]() ![]() オックスフォードには徒歩5分の圏内にオデオンが2件あって、最初に見たときは Magdalen Street のオデオンで、次に見ようとそこに行ったら George Street のオデオンに変わっていました。どちらもシネコン方式で収容人数もそれほど違うようには見えなかったのですが、どういう仕組みで回しているのが不思議です。 2度目に見たときは帰国する日の午前中でスーツケースを持って入ったのですが、日曜の午前中に映画を見る人なんていないらしく、客よりスタッフのほうが多いという状態でした。暇そうな案内係りのお兄さんが「この映画はインディアナ・ジョーンズみたいで面白いよ」と言うので、「実はこの映画を見るために日本から来て、もうこれで5回目なの」と言ったら呆れられました(^_^;)。でも、ショーンのファンだと行ったら、「彼はかっこいいよね。ハンサムだけどヒュー・グラントみたいに posh(お上品に気取った) じゃないのがいい」って。シャープの話とかしてすっかり意気投合しました(^_^;)。おかげで見ている間スーツケースを預かってもらえて大助かり。これもショーンのおかげです。←違う(^_^;) ![]() 細かいところも色々と見えるようになってきます。どこでショーンが「舌出し」するかとか、アクションシーンでスタントマンの顔が映っちゃってるとことこか、フィルムのつなぎがおかしいとことか。 そういえばアメリカでの撮影が全部終了して、公開間近になってからイギリスで追加撮影をしましたが、あれはどこなんだろうと海外のMLで話題にしたところ、おそらくラストのほうのシーンではないかということで大方の意見が一致しました。ご覧になったあとで皆さんのご意見もお知らせください。 ![]() |
LOTR三部作一挙上映 |
パントマイム「Aladdin」 |
フットボール |
生まれて初めてプロのサッカー試合を見てきました。おそらく一生で一度のことだと思います(^.^)。なんてったってルールも知らないほどのサッカー音痴の私がどうして行く気になったかというと、対戦がウェスト・ハム対シェフィールド・ユナイテッドだったからです。ロンドンで一緒だった友人が元々ウェスト・ハムの大ファンで、この試合があることがわかった途端に折角買ったLOTR三部作一挙上映を途中で抜けて見にいくことにした、というのを聞いて便乗しました。だってショーンがあれほど入れ込んでいるSUの試合なんて、一度は見てみたいじゃないですか。 ショーンより昔から好きなミュージシャン、ジョー・エリオットもこのチームのサポーターで、なのでチームのユニフォームも4〜5枚は持っているのですが、今回は席がウェスト・ハム側。同行する友人から「SUのユニフォームやマフラーは持ってこないように。まだ死にたくないから」と釘を刺されました。 さて、当日はバービカン・センターで『旅の仲間』を見たあと会場を抜け出してスタジアムに向かいました。乗り換え駅にはウェスト・ハムのマフラーを首に巻いた親子連れなどもいて気分が盛り上がります。目指す駅に近づくにつれ車内には小豆色と水色の数がどんどん増えていきました。 ![]() スタジアムに向かう道の両側には食べ物を売る屋台がたくさん出ており、警官の数も多い。騎馬警官もいます。道を行く人たちはみんなこれからの試合への期待と興奮ではちきれんばかり。こちらまで妙に高揚した気分になってきました。 スタジアムへ入るにはゲートで中にいる係員にチケットを見せ、太い鉄棒で出来た刑務所みたいな入り口をひとりずつ入っていきます。パリの地下鉄の出口みたいな感じですが、こっちは上下にまったく開きがないのでどうやっても許可がなくては出入りできません。これならチケットのないファンが無理矢理押し入ろうとしても無理でしょうが、中で何かあって逃げようとする場合には命とりになるかも。 私たちの席はグランドを一望できるスタンドの上のほうで、屋根もあるので雨や雪が降っても安心という位置でした。もっともこの日は晴天で気温も高めだったため、防寒具を山ほど用意していった私としてはちょっと拍子抜けしました(^_^;)。それでも夕方になって日が落ちると冷えてきましたが。 私の隣は親子らしき女性ふたり。母親が50代後半〜60代前半、娘が20代後半〜30代前半といったところでしょうか。後ろの席には小学校低学年くらいの男の子がふたりとその父親たち。あまりコアな感じのファンがいなかったので内心ちょっと安心しました。すぐに暴れたりするような人のそばにはいたくないですもん。 それにしてもスタジアムの席というのは狭いです。体の小さな私にさえ狭いんだからイギリス人には苦痛なんじゃないでしょうか。席の前の空間も狭いので誰かがトイレに行ったり食べ物を買いに行ったりするたびにその列全員が立ち上がって通してあげなくてはなりません。これはかなり面倒でした。寒いせいかけっこう出入りが多かったもので。 試合が始まる前に津波被害者の追悼のために1分間の黙祷がありました。それまでざわざわしていたスタジアムが一気に静かになって、子供ですらちゃんと黙っていたのはさすがです。黙祷が始まる前に特に父親が注意していた様子もなかったのですが。 さて、試合のほうはというと、一緒に行った友人にも回りの人にも気の毒なほど素人目で見てもウェスト・ハムにいいところが全くない内容でした。ミスは多いし、チャンスは外すしで、回りの人たちがどんどんイライラしていくのが肌で感じられました。前の席ではピアスをした若者が頭を抱え、隣からは娘さんが声高に罵る声が聞こえてきますし、後ろの席では子供が「ウェスト・ハム負けるの」と無邪気に聞いたのに対して父親が「こんな試合は糞だ(This is a crap!)」と子供に言っちゃ駄目なんじゃないのお?というような答えを返したりして。 私としてはショーンやジョーがどれほど喜んでいるか(スタジアムに来ていないにしてもどこかで中継を見たり聞いてるしているに決まってます)と思うと心の中でSUが点を入れるたびに喝采してしまいました。怖いので(回りのファンも友人も)表面に出すことはしませんでしたが。 ![]() 試合が終わり、しょんぼりしたりカリカリしたりしている大勢の人たちと駅までの長い回り道(いっせいに人がなだれ込むのを阻止するために警官によって迂回路が設けられていて10分くらい歩かされた)を行き、地下鉄に乗り込みました。車内はほとんどがウェスト・ハムのファンなのですが、なんと髪をピンクに染め、SUのユニフォームを来た若いカップルがいるではないですか。あまりにも挑発的なんじゃないかとちょっとドキドキしましたが、意外や意外、ウェスト・ハムのグッズを持ったおじさんと和やかにお話してました。まあ接戦の末負けたというのでもないので喧嘩をする気にもなれなかったのかもしれません。 ちょうど『二つの塔』が終わり、休憩時間に入ったあたりに映画館に帰着。休憩をとるインテリっぽい年配の方々に混ざってカフェで夕食をとっていると、いまさっきまでスタジアムでフットボールを見ていたというのが嘘みたいに思えました。 ![]() ところでこの日スタジアムの写真を何枚か撮ったはずなんですが、どういうわけか帰国してデジカメの中身をチェックしたらみつかりませんでした。間違って削除したのかとも思ったんですが、画像番号は抜けていないんですよねえ。ウェスト・ハムの呪いか?! なので上に載せてある写真は友人が撮ったものです。 |