専門家達の意見をなぜ聞かないの!  8/10/2021
                         

 スウエーデンの環境活動家として知られるグレダ・トゥーンベリさん、18歳。

 世界の政治家達に訴える。地球は燃えだしているのです。あなたたちはなぜ科学者達の意見を聞こうとしないのですか?
 彼女はそう言って地球温暖化について研究し続ける世界中の数千人の専門家達(IPCC)の科学的知見を集約した報告書を読むように訴える。IPCC(地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構)は、現在、国際的に重要な機関の一つである。
 IPCCが数年おきに発行する評価報告書は、地球の健康診断書である。
 グレダさんはそれをくまなく読み、いま地球の自然環境がどのように悪化してきているか把握し、それを各国の政治家や経済人などに訴え続けてきている。
 発達障害で10歳ころまで学校へは行けず、多くのいじめに遭った彼女が突然、気候変動について学び、多くの知識を得た結果、15歳で”地球変動のための学校ストライキ”をスウエーデン議事堂前で始めて世界中に衝撃を与え、同時に世界の若者達に地球の環境が今、どれだけ危険な状態かを訴え講演して歩き出した。
 隠れていた天性の遺伝子が目を覚ましたのだった。父親がいつもサポートして歩く。母親はスウエーデンのオペラ歌手だ。

 世界中で若者達の地球環境に対する関心が高まり、政府への対策の強化などが叫ばれ出した。
 そして今、どこの国でも地球環境の破壊について心配している。

 
 今、日本では新型コロナウイルスの拡大で、先が読めない恐怖感が国内に漂い始めている。
 デルタ株! このウイルスは今後どうなってゆくのか。人間は容易に対抗できるのか?

 政治家は専門家に話を聞かなければならない。
 医学研究者達の意見に耳を傾けなければならない。
 パンデミック対策は、地球温暖化対策と同じく、専門家達の意見を結集して政策化してゆく必要がある。
 日本の政治家は、何のために存在しているのか、今、それが確かめられようとしている。

 あなたたちは専門家達の話を聞いているのですか?
 (15歳のかって発達障害と診断された天才グレダさんが叫んでいた言葉だ)。