思い出作り

さらば愛しきZ&コルリ初採集



古谷



14年半乗った愛しのZと、いよいよ別れる時が来た。

長い年月乗ったため、あちこちにガタがきてはいたが、 もう一回の車検は通すつもりでいた。クラッチから異音がし始めサスペンションがスカスカになり・・・ボディは傷だらけ、本気で修理すると馬鹿にならない金額がかかることはわかっていたが、それでも修理して乗ろうと思っていた。



それがゴールデンウィークに自分の不注意から車をぶつけてしまい(むげんさんごめんなさい)、フロントのバンパーが傷だらけになってしまった時、ここまで乗ったからもういいやという気持ちが突然湧いてきて手放すことを決めた。

実は、手放す理由は傷だらけボロボロという他に、以前から子どもが大きくなってきたので愛しのZでは狭すぎる、と思っていたことは確かなので、何かのきっかけを待っていたのかもしれない。

さて、いざ別れを決めてしまうと次に乗る車を決めなくてはならない。選ぶ決め手は、広い、速い、運転が楽ということであろうか。そのポイントをもとに車種をリストアップしてみたところ、ボルボ、レガシー、フォレスター、スカイライン、ステージアが候補に挙がったが、消去法で消していったところ最後にステージアが残った。

消えた車種の理由であるが、
・ボルボは外車であるため×
 (餓鬼が徹底的に反対した。餓鬼は案外右翼なのかもしれない)
・レガシーは多くの人が乗っているために×
 (駐車場で自分の車をナンバーから探さなければならないのは嫌だから)
・フォレスターは4ATしかないから×
・スカイラインは今まで20年以上Zに乗ってきていまさらスカイラインでもないであろうと言うことで×
 (別れたZに義理が立たない)
と言うまったく私自身の100パーセント我儘からで、家族の意見はまったく無視した。決めてしまえば話は早く、早速ディーラーに出かけていって話を決め(5月22日)納車は6月12日と決まってしまった。


決めてしまってからは新車に対する期待とともにZに対する愛しい気持ちが増大し、別れるのが嫌になりウダウダいじいじした毎日が続いた。いよいよ別れる一週間前には、思い出作りと称してZでの最後の採集&撮影に出かけた。

と、言うことで、前置は長かったがZでの最後の採集・・・初めてのコルリ採集に出かけた時のことを書いてみる。 

Zでの思い出作りにどこに出かけようかと考えていた時に、タイミングよくエンダーさんからコルリに行かない、と誘われてラッキーとすぐに行くことを返事した。メンバーはZ車に私と餓鬼(バザール)、エンダー車にエンダーさんとタカさん、待ち合わせは高速のインターの出口の駐車場と言うことにした。

エンダーさんは6時頃家を出ると言っていたので、それなら私も6時出発と言うことにして、もうすぐお別れするZに鞭を食らわせ高速をひた走った。餓鬼にどこかで休もうか、と聞くと、エンダーさんは速いから速く行かないと待たせちゃうよ、と返事が返ってきたので、途中給油のためのお休みのみで、あとはお休みなし。

インターの駐車場についてみると、エンダーさんは見当たらない。適当に思い出のための写真を撮っていると、携帯が鳴ってエンダーさんから電話。すぐ近くに来ているとのことなので、しばらく待つとやってきましたエンダー車。お互いに‘おはようございます’の挨拶を済まし、エンダー車に飯(ガス)を食わせ早速出発。途中、朝飯&昼飯のための買出しをしながらひたすらポイントへ。エンダーさんの運転が非常に優しく私を気遣ってくれていることがひしひしとわかる。(^^;;

途中から山への登りになり、おんぼろZは悲鳴をあげ始める。エンダー車は登りの道を○○キロのスピードで、走る、走る。ついていくだけでやっとのおんぼろZ。ヘロヘロになりながらポイントへ。





が、ここのところの暑さからか、残雪が全部溶けてない。と言うことで、ブナの新芽も開いてしまって、コルリの姿も見えない。どうしようかと相談したところ、昨日姫川方面に出動していたk-suganoさんが、今年の季節の進み具合から、この付近だとすぐ近くの別のポイントが良いのではないかと言っていたそうなので、早速そちらに移動することに。

Zを運転しながら、昨日の情報?・・・えええ、昨日は金曜日だぞ、・・・しかも関西から来たの・・・う〜ん、さすがと言うか、お馬鹿と言うか、すごすぎるk-suganoさん。(^^;;
(ちなみにもう一人凄過ぎの方が同行していたとか)。

途中、国道から山の登り道へ。先程と同じく、走る、走る、○○キロで。ちょっと直線だとあっという間に○○キロは出ている。ポイントに着く途中でちょっと様子見。ほらいたと早速エンダーさんがコルリを捕まえる。こりゃ期待できるぞ、とさらに進むと残雪が。



ポイントについて木を見ていたエンダーさんが、またまたコルリをゲット。早速、私、餓鬼、タカさん皆で木の新芽を見始める。ポツリポツリ採れるが、どうもいまひとつ、と言うことで次のポイントへ。



そこで、とある木を見ていたところ、なんかいるぞと言うことで、網をだしたところ、おおコルリ、初のゲット。さらに見ていると、あそこにもここにもと次から次にゲット。

どうも吹いている風に乗ってこの木に飛んでくるようで、結構採っても時間が経つとどこからとも無く飛んできて、絶えることが無いみたい。

ある程度採ったところで、大満足。後は適当にスウィーピングしたり、それに飽きると昼飯食ったりで最高のコルリ初採集&思い出作りになりました。





エンダーさん、タカさん、お世話になりました。m(_~_)m



おまけ

6月12日納車の当日は自らZを運転しディーラーに出かけた。運転している最中思わずドナドナの歌を口ずさんでしまい、別れの雰囲気を自ら演出してしまった。 (^^;;

いよいよディーラーから帰りの時間がきたときは、家族皆でZを囲み、汚れたボディーを撫でしばらく佇み、あらためて別れを惜しんだ。

別れてしまってからもふとした拍子にZを思い出し、今頃どうしているのだろうと考えてしまう。子供も同じ気持ちらしく、Zどうしているのかな、と突然聞いてくる。私だけでなく家族全員が愛しい、愛しいZと言う気持ちを持っていたようだ。




最後に、次に車を替えるとしたらそのときは子どもも大きくなっているであろうことから、再び愛しのZにすると決めている。