アーカム・ハウス叢書


1986年4月から、1987年7月まで計7冊、国書刊行会発行。雑誌に掲載された作品を集めた作家別短篇集。
品切れだと思っていたが、まだ新刊書店で売っている。一部の地域では(東京も含む)ゾッキで出回っているらしい。
怪奇趣味の本という先入観があったため、SF関係の本とはほとんど意識せず無視していたが、侮るなかれなかなかの名作も含まれている。 内容的にはSF雑誌に掲載された作品も多く含まれており、思わぬ拾い物といった感がする。同じ出版社の「ドラキュラ叢書」よりSF度は 相当高く見逃せない。
ハードカバーで新書より少し大きめのサイズでなかなか好ましい造本、カバージャケットは、元版をそのまま使っているのも良い。

マニアの条件
カバー付き、帯は付いていなかったようです

評価価格
新刊書店で注文すればまだ手に入る(たぶん)が、定価が2000円から2600円と高め


カール・ジャコビ クラーク・アシュトン・スミス
1987.5
ロナルド・クライン表紙
1986.4
フランク・ウェイクフィールド表紙
デイヴィット・H・ケラー オーガスト・ダーレス
1986.6
ロナルド・クライン表紙
1987.7
ゲイリー・ゴア表紙

マンリー・ウェイド・ウェルマン ウィリアム・ホープ・ホジスン ブライアン・ラムレイ
1986.5
リー・ブラウン・コイ表紙
1986.8
フランク・ユートパテル表紙
1986.7
ハーブ・アーノルド表紙


『アンダーウッドの怪』 
「健脚族の反乱」は、処女作にしてSF古典として歴史に残る彼の代表作。ハガSFシリーズにも収録されています。


「地下室の怪異」: ウィアード・テールズ:1932.3
「馬勒」:  ウィアード・テールズ:1942.9
「タイガー・キャット」: ウィアード・テールズ:1938.7 
「芳香の庭園」:不明
「死んだ女」:ファンタジー・マガジン:1934.4
「発送の刺激剤」:ワンダー・ストーリーズ:1934.3
「リノリウムの敷物」:テン・ストーリー・ブック:1933.12
「阿片常用者」:不明
「健脚族の反乱」: アメージング・ストーリーズ:1928.2
「くらげ」:   ウィアード・テールズ:1929.1
「ドアベル」: ワンダー・ストーリーズ:1934.6
「怪音」: アメージング・ストーリーズ:1929.3
「ロボット乳母」: アメージング・ストーリーズ:1928.11
「許されざる創作」:  ウィアード・テールズ:1930.4
「神の車輪」: 不明
「金色の枝」: マーヴェル・テールズ:1935.3
「月明の狂画家」: スティアリング・サイエンス・ストーリーズ:1941.6
「砂漠に立つドア」: アーカム・サンプラー:1949.sum


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