
巨匠スティーヴン・スピルバーグの最新作。
2026年、世界は第三次世界大戦の瀬戸際に立たされている状況で、サイバーセ
キュリティ専門家のダニエルは、アメリカ政府の秘密組織であるウォーデック
ス社から、地球外生命体の技術と、ロズウェル事件まで遡る人類と異星人との
接触に関する様々な証拠のファイルを盗み出す・・・。
個人的な感想としては、50年前のネタはすっかり賞味期限切れだと思いました。
あと、観客が観たいのは、スクリーンでリアルな(或いは鮮明な)映像だと思
いますが、いずれも機密にされていた過去の映像で解像度や鮮明さがあると逆
にリアルじゃなくなる性質の映像なのは、残念でした。未知との遭遇の頃だと
ラズウェル事件とか信憑性とかあいまいで面白かったんですが、みんながスマ
ホを持っている時代にUFOの隠蔽は現実的ではないですね。あと、エイリアン
の技術をリバースエンジニアリングで取得したとありますが、「例えばXX」
みたいなものが、ないと誰も信じないですね。マーガレットが対する人物の
記憶から親近者を抜き出して説得するやり方ってエクソシストに登場した悪魔
パズスのやり方ですね。(大汗)マーガレットを信仰の対象にする描写もあり、
嫌な感じがしました。作品としては、最後の「お言葉」まで描いてなんぼじゃ
ないですか?出し惜しみだと思います。
と言う訳で、エミリー・ブラントの熱演とジョン・ウィリアムズの音楽!残念
ながら印象に残るテーマ(メロディ)はありませんでしたが、素晴らしかった
と思います。
ジェーン役のイヴ・ヒューソンはU2のボノの娘だそうですが、存在感がいい感
じで今後が楽しみです。

1986年7月27日のフレディ・マーキュリー存命中の最後のツアー=Magic Tourの
ハンガリー、ブダペスト公演 をROTRのピーター・ジャクソンが、リマスター
した作品。
2012年に「ハンガリアン・ラプソディ〜クイーン・ライヴ・イン・ブダペスト
1986」としてBDが発売されましたが、これに前後にブライアン・メイとロジャ
ー・テイラーのコメントが追加されていました。IMAX上映もあり、僕は通常上
映間で観ましたが、普段より縦方向が広げてあったように感じました。リマス
ター版のBDも11月6日に発売になります!
内容としては、ライブやオフショットは、同じなんですが久しぶりに観てブラ
イアンが、長いカールコードを複数繋いで20mくらいに延ばしてギター弾いて
たのが、気になりました。(ピート・コーニッシュは知っているんでしょうか?、
ちなみに後にトレブルブースター内臓のワイヤレスシステムに入れ替えています)
今回気づいたのは、リマスターで音声がクリアになっており、バックでボコーダ
ーとかの音が聴こえたりびっくりしました。

原作「汝、星のごとく」、続編の「星を編む」も数年前に読みました。
幸いあまり細かいところを覚えていなかったので、原作に拘らないで観ること
ができました。実は物語の舞台は、日本一の自転車道「しまなみ海道」で、
4回ほど自転車で走ったことがあるので、少しですが土地勘があり、二人が暮
らしていた島は高根島、隣の島は生口島だと思っていました。理由はレモン畑
って広島(尾道)のイメージです。
映画は、予告編で来島海峡大橋が登場するので今治が舞台でした。
家族に問題があり島の狭い世間の偏見に苦しむ二人の出会いから15年間のお話
でした。原作と比較して10倍くらい夢があって良かったです。原作の30倍くら
い映画の方が好きです。もう、主演の広瀬すずと横浜流星が素晴らしかったで
す。
共演者も素晴らしく、デブの松村北斗に感涙しました。北原先生役の長谷川博
己も矢口蘭堂役並みに素晴らしかったです。少しネタバレですが、映画は、続
編の内容を少し加えています。良い判断だったと思います。瀬戸内の景色も泣
けるくらい良かったです。また自転車で走りに行きます。

トム・クルーズ主演、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品の架
空のSF伝記。
ただし、後半まで実態は説明なし。僕は、ケニーの正体が分かるまで全体が把
握できませんでした。(笑)冒頭から分かり易い老害コメディと思いながら観
てました。本当に思う壺な観客でした。徐々に構成が明らかになるにつれて、
驚きへと変わって行きます。
最初期に観た予告では、ダイアーストレイツの"Money for Nothing"に乗せてよ
く分からないヒャッハーなトム・クルーズの主演作くらいしか分からなかった
んですが、その予告は無くなって、流石に内容に触れた予告に挿し代わってま
した。(爆)まぁ、予告に開示された範囲でネタバレすると、強欲な老害資産
家が、アイスランドでの事故を対処せず、巨大な氷山によりヨーロッパに津波
などの災害をもたらす・・。なんですが、結局ブラックなコメディなんですが、
「笑えない現実」が落ちになっています。
確かにお客さんが入らないような作品だと思います。おまけにバードマンみた
いに繰り返し観たいタイプの作品でもないと思います。合掌。

小八重 葵美、二階堂ふみ主演。西川美和監督作品。
「The Dark side of 三丁目の夕日」という印象でした。
二階堂ふみと吉田羊が出演してた「遠い山なみの光」に似たカラーで戦後が描
かれて行きますが、戦災孤児役の小八重葵美の目線で物語が進んでいきます。
最初「火垂るの墓」みたいな展開になるんじゃないか?と暗い気持ちで観てい
ましたが、出会う人々に恵まれ生き残ります。
この作品のように戦災孤児や朝鮮進駐軍などをちゃんと描いたことに拍手した
いです。安曇野には、鐘の鳴る丘があり、図書館にはビデオですが、映画版3作
品も借りることができます。(「氷雪の門」のDVDも借りることが出来ます!)
戦争には付き物の戦災孤児や遺族について、当時の政府の無力さ加減が描かれ
ていました。ただ、海外では受けないような気がします。もっと過酷な現実が
あったりするので、日本人が感じるほどの感動は、ないかもしれません。
本当に小八重葵美さんの「目力」で現実を見ていくんですが、#真相をお話し
ます の100倍存在感がありました。観ながら琴子の幸せを願わずにはいられ
ませんでした。あと脇の俳優さんが恐ろしいくらい豪華なのも驚きでした。
個人的に残念だったのが、子役「将吉」役の子がもう一つ二つ年齢が上だった
ら、説得力が上がったと思います。(演技は素晴らしかったと思います)

門脇康平氏が企画・脚本・監督した長編アニメーション。
小学3年から30年に渡る後藤翼と星暁太郎の物語。羅生門的な二人の視点を
変えて、傷つける側と傷つけられる側で印象が異なる出来事を異常な解像度の
アニメーションで描いていきます。冒頭から強烈な映像で惹きつけられました。
新海誠の映像(イラスト風)を絵画風に変換したようです。キャラクターが線
画による書き込みが多く、小学生のお肌が皺皺に見えるのは違和感大でした。
感情の爆発のデフォルメで、いよいよホラーパートへ突入か?って思いました
が、普通に収まりました。(汗)随所に挿入される小ネタやラストのシークエ
ンスは、僕は好きです。
門脇康平氏の次回作を楽しみにしています。

オースティン・エイブラムス主演、ザック・クレッガー脚本・監督作品。
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の以前のシリーズと全く異なるバイオハザードは、
遊星からの物体Xと寄生獣のエッセンスを感じられるコメディ・ホラーでした。
特に物体Xがお好きな方にはお薦めです。
脚本も演出も惚れ惚れするくらいフラグ立てまくりで、しっかり回収。スプラ
ッター量も十二分だったと思います。びっくり系の脅かしも随所に投入されて
飽きません。この監督でシリーズ化されそうな予感がします。
2026年11月1日