202511月に観た映画メモ

10月は、先月に引き続き、比較的に沢山映画を観ることができました。


盤上の向日葵

坂口健太郎主演。「令和の砂の器」って記事をどこかで観たのも大きかったか
も?共通点は、犯人が将棋界のスターであること腕利きの刑事と若手の刑事の
バディ的な展開も「砂の器」を思い浮かべる理由でした。
伝説の真剣師(賭け将棋師)を渡辺謙が演じており、ド迫力でした。砂の器の
オマージュ満載だった「祈りの幕が下りる時」で悪役やってた 音尾琢真がいい
仕事してました。小日向文世も手堅い演技で素晴らしかったです。個人的には
主人公の幼少期を演じた子役、小野桜介の表情の演技が、本当に素晴らしかっ
たです。将来楽しみです。
来月下諏訪へ遊びに行くので、ロケ地を観に行きたいです。


平場の月

50歳からのラブストーリー。
中学の頃のエピソートを小出し(というか?後出し)にする構成がずるいです
が、配役が素晴らしく安心して観ることができました。
人生50年も生きているといろいろとあります。主人公もヒロインもいろいろ
あった後、久しぶりに再会します。世代のあるあるてんこ盛りで面白かったで
す。堺雅人さんが、ちょっと演技過剰にも感じましたが、分かりやすさを優先
したんでしょう。井川遥さんは、抑えた演技で対照的でよかったと思いました。
中村ゆりさん、でんでんさん、塩見三省さん、良い仕事をされていました。
僕が現在65歳ですが、50歳の頃はどうだったかしら?って思いました。
45歳の時人生の半分を過ぎた認識があり、過去の自分の年表を作りました。
(笑)それまで過去の事を振り返ったことが無かったので、結構面白かったで
す。


トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦 

GEOのブラックフライデーでDVDをレンタルして鑑賞。
昨年公開の作品なのに昔の香港映画の雰囲気満点でした。サモハンキンポーま
で出演しててびっくりです。後半アクションシーンにちょっと飽きちゃいまし
たが、凄い熱量で圧倒されます。最後の方は、昔、啓徳空港の頃香港へ出張し
たことを思い出してノスタルジーを感じながら観ました。九龍城がまだ存在し
た頃の香港は、イメージ「燃えよドラゴン」でした。(笑)ジャンボジェット
が、街の上すれすれを飛んでいる感じです。
その後、チェクラップコク国際空港に変わって、電車で市内へ移動した時の香
港の景色が印象に残っています。


果てしなきスカーレット

細田守監督の最新作。
くらいの前情報で鑑賞。
絵の解像度が恐ろしく細かく、モーションキャプチャーも素晴らしかったです。
鬼滅の刃やチェンソーマンに並ぶ最高峰のアニメ作品だと思います。
ただ、脚本が個人的に壊滅的にダメでした。本当にタイムリーな事に「私たち
が平和な世界を作る!」って最後宣言するんですが、どうしてもウクライナや
台湾の事を思ってしまいました。舞台のデンマークってナチス・ドイツに占領
されたんですけどね。観ながら最近の声優さんたちって重心低いよい演技する
なぁと思っていたら、エンドロールで声優陣の名前を観てびびりました。ギャ
ラの総額が心配になりました。
あと、劇中現代の渋谷が出てくるんですが、一発で渋谷って認識できたんです
よね。結構昔と変わっているのにどうしてそう認識できたのか?気になりました。
ヒロインを芦田愛菜ちゃんがやっているのも最後まで気づきませんでした。主
題歌まで歌っていてびっくりです。


港のひかり

主演:舘ひろし、監督:藤井道人、撮影:木村大作
で作ったヤクザもの。
初日の1回目を観てきました。
自分の勝手なイメージとして高倉健さんっぽいお話を予想していましたが、ち
ょっとちがっていました。おちゃらけ無しの舘ひろしさんのイメージまんまの
演技でした。
この10年で最も分かりやすい脚本と演出で展開されました。こっちで無駄に
オマージュか?って予想していたら、全然違ったりと面白かったです。
まず、少年役の尾上眞秀の演技がかなり棒でした。母親の寺島しのぶがはらは
らしたのが、目に浮かびました。(大汗)成人後を眞栄田郷敦が演じていまし
たが、もしかしてハーフつながりでキャスティングしたのかもしれません。
いろいろと雑感がありますが、一ノ瀬ワタルや笹野高史など脇を固める役者陣
が強力で惚れ惚れしました。本当に斎藤工さんは、仕事を選ばないですね。応
援したいです。
基本舘ひろしオンステージなんですが、眞栄田郷敦も素晴らしかったです。
舞台が富山なんですが、映画のように治安が悪いとは思えません。(爆)


「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」

ブルース・スプリングスティーンのアルバム「ネブラスカ」制作当時を描いて
います。
スプリングスティーンはリアルタイムで聴いていたもののバックグランドの話
とか知らなかったので、鬱病の治療とか驚きでした。感想としては、やはり
「伝記ものは難しい」でした。ついつい比較してしまうのが、ボヘミアン・ラ
プソティですが、フレディに全然似てないラミ・マレックが最後には、フレデ
ィに見えてくるという熱演もあり、この作品もジェレミー・アレン・ホワイト
がブルースに見えてくるかしらって期待していたんですが、無理でした。バリ
ー・マニロウの伝記に出演すべきでしたね。
あと、カセットのマルチレコーダー、ティアックの144が登場するんですが、妙
にサイズがデカく見えたんですが、レプリカなのかしら? 学生の頃後継機種
の244を使っていたので懐かしかったです。


My Dinner With Andre

ルイ・マル監督作品。
NYのレストランで二人の男が、あれやこれやの話をするという作品です。
監督がルイ・マルだし、妙に評価が高かったので、観てみました。
主人公のウォーリーは、売れない劇作家で、対するアンドレは売れっ子の演出
家だったのにキャリアを諦めてポーランドやサハラ砂漠、スコットランドなど
で実験演劇をしたりしていたという話を延々していきます。ウォーリーはアン
ドレが苦手な割には、辛抱強く話を聴いているんですが、実はあまり受け入れ
がたいと思っています。(笑)
ネタバレになりますが、アンドレの話(あるいは主張)より(貧しくとも)ウ
ォーリーの感情の方が個人的には共感できました。最後は「話を聴いてくれて
ありがとう」となり、アンドレが勘定を払ってくれてウォーリーも幸せに帰路
に着きました。って話で終了。いまいち本作の価値が分からなかった自分が残
念でした。(笑)


「爆弾」

山田裕貴主演。
と言っても本当の主役は、佐藤二朗のスズキタゴサク。
原作を読みながらスズキタゴサク役は佐藤二朗さんだなぁと思っていたら映画
化のキャストがその通りでした。逆に類家役のイメージは山田裕貴じゃありま
せんでした。等々力役の染谷将太と入れ替えて欲しかったです。意外と良かっ
たのは、清宮役の渡部篤郎!素晴らしかったです。続編の(法廷占拠)爆弾2
も映画化して欲しいです。
全体に良い出来だと思いましたが、前半カメラを揺らす撮影をやってましたが、
いまいちな効果だったと思いました。スズキタゴサクと類家の大アップは、歯
の汚れとかよく分かってナイスでした。

2025年12月1日

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