【2003年8月2日】
※船橋三番瀬海浜公園(7:30〜11:20)
到着時は満潮で岸辺には大量のアオサが打ち上げられていた。その後、午前9時頃から徐々に干潟が広がり始めた。先週と同様に、正面干潟周辺には水鳥の姿は少なかったが、オオメダイチドリ、カラシラサギを引き続き確認することができた他、シノリガモを確認できた。期待していたアジサシ類は、コアジサシの集結はさらに進んでいるようであったが、正面干潟に飛来する個体は少なかった。主なものは次のとおり。
○ハジロカイツブリ 2羽(夏羽。越夏個体。船橋側堤防内水面)
○シノリガモ 1羽(♀と思われる個体。越夏のスズガモ群中にキンクロハジロ♂が混じっていたことから、群全体を確認したところ気付いた。その後堤防内水面の砂浜に上がって休息したり、堤防沿いで採餌行動を取った。当初は損傷個体かと思ったが、風切羽が伸長中のようであった。いただいた情報によると、6月頃から観察されていたとのことで、越夏個体のようである)
○アジサシ 8羽(沖合い棒杭上)
○コアジサシ 約2500羽(午前9時頃のカウント数。午前10時過ぎに、200羽程度の群が正面干潟周辺に飛来したが、多くの個体は沖合い干潟や遠方堤防周辺で休息や群飛を繰り返していた)
○カラシラサギ 2羽(夏羽個体と換羽中個体が各1羽。換羽中個体は到着直後には市川側干潟内の棒杭で休止していたが、その後、周辺の潮溜まりで採餌していることが多かった。夏羽個体は正面干潟の汀線沿いで採餌していることが多かった。一時的に干潟内で2羽が揃って採餌するのが見られた。我々が当地で、同時に2羽を確認したのは初めて)
○シロチドリ 8羽(船橋側干潟で見られた)
○メダイチドリ 43羽(ほとんどは夏羽の個体)
○オオメダイチドリ 1羽(又は2羽。幼鳥。午前8時頃に1羽が単独で岸辺に飛来したが、まもなく貝殻島方面に飛び去った。その後、午前10時頃にはメダイチドリ群とともに正面干潟に飛来した)
○ダイゼン 10羽(中間羽個体が多かった)
○トウネン 1羽(夏羽。市川側干潟)
○キョウジョシギ 16羽(正面干潟など)
○キアシシギ 18羽(正面干潟など)
※谷津干潟(12:00〜17:30)
到着時は潮位が下がり始め、干潟がようやく広がりつつあるところであった。先週同様に全体的にアオサに覆われていた。三番瀬方面から飛来するシギ・チドリ類を期待したが、飛来数は少なかった。しかしながら、午後4時半頃になって、ようやくオオメダイチドリが飛来した。主なものは次のとおり。
○チュウサギ 2羽(冬羽)
○コチドリ 1羽(観察センター西側干潟で見られた)
○シロチドリ 4羽(干潟東側などを動き回っていた)
○メダイチドリ 48羽(アオサ上で休息していることが多かった)
○オオメダイチドリ 2羽(午後4時半頃に2羽が飛来した。1羽はすぐに見失ってしまったが、もう1羽はその後も観察ポイント前の干潟でカニを採食した)
○ダイゼン 10羽(中間羽個体が多かった)
○トウネン 1羽(夏羽)
○ソリハシシギ 1羽(夏羽。南船橋側のキアシシギ群中)
○キョウジョシギ 19羽(干潟東側の磯部分に多かった)
○アオアシシギ 7羽(夏羽。主として南船橋側で見られた)
○キアシシギ 約100羽(干潟全体に散らばって採餌していた)
○チュウシャクシギ 1羽(アオサ上を歩き回って採餌していた)
○セイタカシギ 1羽(成鳥。観察センター西側干潟で見られた)
以上。
【2003年8月3日】
※葛西臨海公園(7:20〜12:20)
到着時は満潮で潮位も高かった。このため、ウミネコやセグロカモメ類の多くが西渚の砂浜上で休息していた。午前9時半頃からようやく干潟が広がり始めた。午前9時過ぎまでは、鳥類園付近で探鳥し、その後は正午過ぎまで西渚の観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。ハヤブサの出現で、東渚の干潟西側に水鳥達が集まったことから、いつもよりは観察しやすかった。クロツラヘラサギを引き続き確認することができた。シギ・チドリ類も多くなってきていたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 5羽(成鳥夏羽。東渚。コアジサシとともに干潟に降りたり群飛したりしていた)
○コアジサシ 約100羽(主として東渚。午前10時半頃のカウント数))
○ハヤブサ 1羽(東渚。若鳥。中央丘の東側と北側の干潟上を中心に休息したり、狩りを行ったりした。午前10時半頃と午前11時過ぎの2回メダイチドリ群を襲い、いずれも捕らえたようで干潟上で採食しているのが観察できた。このところ見られている個体)
○イワツバメ 10羽(駅周辺、淡水池周辺)
○ヨシゴイ 1羽(汐入池。午前9時過ぎに短い距離を飛翔するのが見られたのみ)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。6月29日から1羽が、7月10日からは2羽が確認されている。1羽は、午前8時半頃には東渚堤防の舞浜側護岸内側の流木上で休息していたが、午前9時過ぎには2羽が揃って中央丘の草薮中で休息しているのが確認できた。その後、午前10時半頃のハヤブサ出現で南側の干潟上に飛び出したものの、そのまま休息に入り、採餌行動などは行わなかった。上潮時に採餌する傾向が強いようである)
○ミヤコドリ 15羽(東渚。越夏個体群。午前10時頃に中央丘北西側の干潟に揃って休息しているのが確認できたが、干潟の広がりとともに散らばった)
○シロチドリ 4羽(主として東渚)
○メダイチドリ 173羽(主として東渚。午前10時半頃に荒川河口方面から飛来した。ハヤブサに追いかけられたりしたものの、かなりの個体が正午過ぎまで残っていた)
○ダイゼン 2羽(中間羽。東渚。メダイチドリ群に混じって飛来したようで、干潟上で採餌しているのが見られた)
○キョウジョシギ 8羽(主として東渚。護岸周辺でも見られた)
○アオアシシギ 2羽(東渚)
○キアシシギ 28羽(渚周辺。護岸周辺にも多かった)
○オオソリハシシギ 2羽(東渚)
○ダイシャクシギ 3羽(東渚)
○ホウロクシギ 4羽(東渚)
○チュウシャクシギ 4羽(東渚周辺。3羽は午前10時過ぎに荒川河口方面から飛来した)
○カワセミ 2羽(淡水池。♂1羽は棒杭に休止しながら、盛んにダイビングするのが見られた)
以上。
【2003年8月9日】
※葛西臨海公園(9:10〜16:30)Torio
のみ
到着時は干潮であったが、南東からの強風が吹いていた。その後、正午過ぎからは雨も降りだし、風雨ともに強い状況となった。到着直後は、多くの水鳥が風を避けるように西渚の東側堤防近くの干潟に群れていたが、本日は西渚は閉鎖され、立ち入ることができなかった。このため、また、風雨ともに強かったことから、鳥類園観察センターからの探鳥が中心となった。強風のために潮位が異常に高く、午後3時頃からは東西渚の両側堤防や東渚中央丘は高波に洗われてしまっていた。このため、多くの水鳥が休息場所を求めて、水路沿いや鳥類園周辺に飛来したが、強風のため観察しづらかった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 3羽(成鳥夏羽。鳥類園。午後1時頃から強風にあおられて観察センター付近に飛来したが、降りることはなかった)
○コアジサシ 10羽(鳥類園、水路)
○ハヤブサ 1羽(若鳥。午前11時頃に水路沿いに飛翔するのが見られた。このところ見られている個体と思われた)
○イワツバメ 2羽(駅周辺、淡水池周辺)
○ヨシゴイ 2羽(淡水池。強風下であったが、午前11時頃には東渚から飛来する個体が見れた他、午後2時頃にも淡水池を飛翔する個体が見れた)
○チュウサギ 1羽(冬羽。汐入池。なお、この個体とは別にカラシラサギの冬羽への換羽中個体と思われるものが、汐入池のコサギ群中に見られたが、断定することはできなかった)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。7月10日から2羽が確認されている。到着直後には、東渚中央丘東側の潮溜まりで揃って採餌しているのが確認できた。その後休息していたものと思われるが、高い潮位により休息場所の中央丘が波に洗われたためか、午後4時頃に揃って鳥類園周辺に飛来した。約5分程度、観察センター周辺を飛び回ったが、結果的には降りることはなく、1羽は西渚方面に、もう1羽は旧江戸川上流方向に、別々に飛び去ってしまった)
○ミヤコドリ 12羽(午前中は西渚で見られた。越夏個体群)
○アオアシシギ 6羽(汐入池など)
○キアシシギ 24羽(汐入池など)
○ダイシャクシギ 3羽(午前中に西渚で見られた)
○ホウロクシギ 2羽(午前中に西渚で見られた)
○チュウシャクシギ 1羽(観察センター付近。午後3時頃に、強風を避けて飛来したようで芝生上で休息していた)
○カワセミ 2羽(淡水池、汐入池)
以上。
【2003年8月10日】
※葛西臨海公園(6:00〜10:30)Torio
のみ
到着時は既に干潟が広がり始めていた。昨日午後に吹き荒れた台風の影響もほとんど残っておらず、好天であった。早々にハヤブサが狩りを行ったことから、小型のシギ・チドリ類は東渚から飛び去ってしまったが、このところ見られている、他の種類はほぼ確認することができた。昨夕飛び去ったクロツラヘラサギについても到着直後から、2羽揃っているのが確認できた。午前10時頃には潮位が下がり、沖合いにも干潟が広がってきたことから切り上げた。主なものは次のとおり。
○アジサシ 3羽(旧江戸川河口付近)
○コアジサシ 12羽(主として東渚)
○トビ 1羽(東渚。若鳥と思われる個体。午前9時半頃に東渚上空に進入してきたが、カラス数羽のモビングを受け、舞浜方面に飛び去った)
○ハヤブサ 1羽(東渚。若鳥。午前6時半過ぎに東渚の水鳥達がいっせいに舞い上がったことから、探したところ、獲物を捕らえて干潟上で羽根をむしり始めているのを見つけることができた。獲物はハトくらいの大きさであった。このところ見られている個体)
○イワツバメ 8羽(駅周辺、淡水池周辺)
○ヨシゴイ 2羽(淡水池。午前10時頃に、相次いで東渚から淡水池に飛来するのが見られた。このうちの1羽は、その後、淡水池のガマ周辺で3回ほど短い距離を飛翔した。また、よく鳴いていた)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。2羽となって1ケ月以上が経過した。到着直後は1羽のみ採餌しており、他の1羽は休息していたが、午前7時頃からは2羽が揃って休息・採餌を行っていた。なお、いただいた情報によると、葛西臨海公園から北東方向に5Km余り離れた行徳野鳥保護区で、昨夕1羽が確認されたとのことで、一時的に避難したものと思われる)
○ミヤコドリ 12羽(東渚。越夏個体群)
○メダイチドリ 1羽(西渚。もっといたと思われるが、ハヤブサの狩りのためにシロチドリなどとともに飛び去ってしまい、ほとんどカウントできなかった)
○アオアシシギ 6羽(汐入池など)
○キアシシギ 16羽(汐入池、護岸周辺など)
○オオソリハシシギ 1羽(西渚)
○ダイシャクシギ 2羽(東渚)
○ホウロクシギ 2羽(東渚)
○セイタカシギ 2羽(汐入池。成鳥、幼鳥各1羽。午前7時半過ぎに飛来した)
○カワセミ 1羽(汐入池)
※谷津干潟(11:20〜16:50)
到着時は干潮。これまでと同様に、干潟は全体的にアオサに覆われていたが、分解が進んでいるようであった。三番瀬方面から飛来するシギ・チドリ類を期待して探鳥を行った。種類はそれほどでもなかったが、数はかなり多くなっており、特にキアシシギとキョウジョシギは多くなっていた。また、先週に引き続き、オオメダイチドリを見ることができた。主なものは次のとおり。
○チュウサギ 8羽(冬羽。サギ類は約130羽が確認できた。また、カラシラサギの冬羽への換羽中個体ではないかと思われるものも見られたが、断定できなかった)
○シロチドリ 2羽
○メダイチドリ 62羽(アオサ上で休息していることが多かった)
○オオメダイチドリ 2羽(いずれも幼鳥。1羽は到着直後から観察ポイント前の干潟で盛んにカニを捕食するのが見られたが、午後3時半過ぎには2羽となっていた)
○ムナグロ 1羽(中間羽個体。ダイゼン群近くで見られた)
○ダイゼン 37羽(中間羽個体が多かった)
○オバシギ 1羽(換羽中個体)
○ソリハシシギ 1羽(夏羽、キアシシギ群中)
○キョウジョシギ 96羽(午後1時頃に集結した際のカウント数。干潟東側の磯部分に多かった)
○アオアシシギ 12羽(ほぼ夏羽。観察センター西側に多かった)
○キアシシギ 307羽(午後4時半頃のカウント数。干潟全体に散らばって採餌していたが、観察センター前などに集結した)
○オオソリハシシギ 1羽(干潟中央部)
○ダイシャクシギ 1羽(正午過ぎまでは南船橋側干潟で見られたが、その後干潟全体を移動していた)
○チュウシャクシギ 2羽
○セイタカシギ 6羽(成鳥2羽、幼鳥4羽。南船橋側でも見られた)
以上。
【2003年8月13日】
※船橋三番瀬海浜公園(7:20〜9:40)
到着時は既に干潟が広がり始めていた。朝方まで降雨があったせいか、人出が少なく、正面干潟周辺にも水鳥の姿は多かった。特段変わったものは見られなかったが、種類も多くなってきていた。なお、ウミネコの数は約1000羽に達していた。アジサシ類も正面干潟に飛来していたが、特段変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
○ハジロカイツブリ 2羽(夏羽。越夏個体。船橋側堤防内水面)
○アジサシ 18羽(コアジサシとともに正面干潟に舞い降りた)
○コアジサシ 約1300羽(午前8時半頃のカウント数。800羽程度の群が正面干潟に飛来していたが、沖合い干潟周辺でも見られた)
○イワツバメ 2羽(後背地)
○チュウサギ 1羽(冬羽。午前9時頃に干潟に降りているのを見つけたが、その後北側の後背地の建物を超えて飛び去った)
○コチドリ 5羽(午前9時前に幼鳥の群が干潟に飛来した)
○シロチドリ 16羽(船橋側干潟に多かった)
○メダイチドリ 82羽(多くは換羽中の個体。午前8時頃のカウント数)
○オオメダイチドリ 2羽(幼鳥。正面干潟で見られた)
○ダイゼン 48羽(中間羽個体が多かった。午前8時頃のカウント数)
○トウネン 1羽(換羽中個体)
○ハマシギ 1羽(冬羽と思われる個体であった)
○ミユビシギ 2羽(換羽中個体)
○オバシギ 2羽(換羽中個体と幼鳥が各1羽)
○ソリハシシギ 1羽(市川側干潟で見られた)
○キョウジョシギ 約180羽(午前8時過ぎのカウント数。多かった)
○アオアシシギ 2羽(正面干潟で見られた。三番瀬では比較的珍しい)
○キアシシギ 26羽(正面干潟など)
○オオソリハシシギ 16羽(正面干潟)
○ダイシャクシギ 2羽(正面干潟)
※葛西臨海公園(11:10〜15:20)
到着時は干潮。既に遠方沖合いまで干潟は広がっていた。このため、午後1時過ぎまでは鳥類園周辺で探鳥し、午後2時頃から、上潮に合わせて東渚に集まってくる水鳥達を期待して、西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。特段変わったものは見られなかったが、クロツラヘラサギの採餌行動をしっかりと見ることができた。なお、ウミネコの数は3000羽以上と思われた。主なものは次のとおり。
○オシドリ 1羽(♂エクリプス。淡水池で、盛んに水草を採食していた。7月12日にも見られているが、アシ際に隠れていることが多いようである)
○コアジサシ 約100羽(渚周辺。正午過ぎのカウント数。沖合い干潟には群が舞い降りていたが、東西渚周辺は数羽が時折通過するのみで、少なかった)
○イワツバメ 2羽(淡水池周辺)
○ヨシゴイ 1羽(♂、淡水池。正午前に比較的長い距離を飛翔するのが見られた)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。2羽が確認されてから1ケ月が経過した。午後1時頃までは干潟で休息していたが、上潮となった午後1時頃には旧江戸川河口方面に飛翔移動し、サギ群と一緒になりながら採餌を始めた。午後2時過ぎからは、揃って東渚干潟内に戻り、汀線沿いで採餌行動を取った)
○ミヤコドリ 11羽(東渚など。越夏個体群)
○コチドリ 3羽(汐入池)
○シロチドリ 2羽(渚周辺)
○メダイチドリ 1羽(東渚)
○ダイゼン 1羽(東渚。中間羽個体)
○キョウジョシギ 8羽(東渚堤防周辺など)
○アオアシシギ 7羽(汐入池、水路周辺など)
○キアシシギ 17羽(渚周辺、汐入池)
○オオソリハシシギ 3羽(東渚)
○ダイシャクシギ 2羽(東渚)
○ホウロクシギ 2羽(東渚)
○チュウシャクシギ 28羽(渚周辺。旧江戸川河口付近に生じた磯に群れているのが見られた)
○カワセミ 1羽(♂、汐入池)
以上。
【2003年8月16日】
※葛西臨海公園(7:20〜12:40)
到着時は満潮で潮位も高かった。また、昨日の大雨は峠を越えたものの、相変わらず北東からの風に加えて、時折強い雨も降っていた。このため、西渚にも回ったものの、主として船着場や観察センターからの探鳥となった。午前9時頃からようやく干潟が広がり始めた。大雨のため、西渚にはところどころに池が生じていたが、特に変わったものは見られなかった。なお、ユリカモメ(成鳥夏羽個体)が2羽見られた。主なものは次のとおり。
○オシドリ 1羽(淡水池。♂エクリプス個体)
○アジサシ 12羽(成鳥。東西渚)
○コアジサシ 約320羽(東西渚。午前9時半頃のカウント数))
○ヒメアマツバメ 4羽(正午過ぎに淡水池周辺で見られた。低空を飛翔し、至近距離で見られた)
○イワツバメ 10羽(駅周辺、淡水池周辺)
○チュウサギ 8羽(西渚。小群が草地に飛来し、採餌していた)
○ヨシゴイ 1羽(♂、正午前に淡水池から東渚に向けて飛翔するのが見られた)
○クロツラヘラサギ 1羽(東渚。若鳥。午前11時頃に東渚中央丘の東側の干潟上で休息しているのが確認できたが、単独であった。いただいた情報によると、中央丘の草薮付近でも見られたとのことで、もう1羽も留まっているようであるが、我々は2羽を同時に確認することはできなかった)
○ミヤコドリ 15羽(東渚。越夏個体群。干潟の広がりとともに、午前9時前に揃って飛び立ち採餌行動に移った。午前10時頃には西渚にも11羽が飛来した)
○コチドリ 1羽(西渚。成鳥)
○シロチドリ 14羽(西渚など)
○メダイチドリ 17羽(西渚など)
○ダイゼン 2羽(換羽中個体。西渚)
○ミユビシギ 5羽(換羽中個体。西渚)
○オバシギ 1羽(幼鳥と思われる個体。西渚)
○ソリハシシギ 5羽(西渚)
○キョウジョシギ 16羽(東西渚など)
○アオアシシギ 3羽(汐入池、水路、東渚)
○キアシシギ 12羽(渚周辺。護岸周辺でも見られた)
○オオソリハシシギ 2羽(西渚にも飛来した)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚)
○ホウロクシギ 2羽(東渚。一時的に西渚にも飛来した)
○チュウシャクシギ 14羽(東西渚。西渚の草地で採餌する個体も見られた)
※谷津干潟(13:30〜16:30)
到着時は干潮。相変わらずの雨模様で、野外での探鳥は強い北東風もあり、難渋したことから、主として観察センターからの探鳥となった。引き続き、全体的にアオサに覆われていたものの、分解が進んでいるようであった。潮時も良くなかったせいか、三番瀬方面から飛来するシギ・チドリ類は多くはなかったが、このところ見られているシギ・チドリ類の多くを見ることができた。主なものは次のとおり。
○コアジサシ 10羽(幼鳥も含まれていた)
○チュウサギ 2羽(冬羽)
○シロチドリ 1羽(観察センター前干潟)
○メダイチドリ 24羽(アオサ上で休息していることが多かった)
○ムナグロ 3羽(換羽中個体)
○ダイゼン 62羽(換羽中個体が多かった)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。アオアシシギ群中で見られた。12日頃から見られているとのことであった)
○ソリハシシギ 2羽(南船橋側のキアシシギ群付近にいた)
○キョウジョシギ 46羽(もっといたものと思われる。干潟全体に散らばっており、きちんとカウントできなかった)
○アオアシシギ 12羽(換羽中個体が多かった。主として観察センター西側で見られた)
○キアシシギ 113羽(もっといたものと思われる。干潟全体に散らばっており、きちんとカウントできなかった)
○オオソリハシシギ 22羽(夏羽個体も見られた)
○ダイシャクシギ 2羽
○チュウシャクシギ 7羽
○セイタカシギ 8羽(幼鳥も含まれていた)
○アカエリヒレアシシギ 1羽(換羽中と思われる個体。午前中から見られていたとのこと。我々の到着時は、通称ドラム缶付近に飛んだ後で、観察センターからはなかなか確認できなかった。午後4時過ぎに、ドラム缶付近を北側から雨中探鳥することで、ようやく確認することができた。時折、短距離を飛翔してはアオサ上を歩いて採餌行動を取っていた)
以上。
【2003年8月17日】
※葛西臨海公園(8:30〜14:20)
到着時は満潮を過ぎたところであったが、潮位は高かった。このため、水鳥達の一部は西渚の砂浜上などで休息していた。午前10頃からようやく干潟が広がり始めた。久しぶりに雨も上がり、西渚の観察ポイントからの東渚の探鳥も行えたが、午前11時頃から断続的に霧雨となったことから、以降は鳥類園観察センター付近で探鳥した。基本的には昨日同様であったが、猛禽類がいくらか見られた。また、シギ・チドリ類として、オオメダイチドリ、トウネンと思われる個体も見られたが、遠方のため断定はできなかった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 11羽(成鳥夏羽。東西渚)
○コアジサシ 約140羽(東西渚。午前9時過ぎのカウント数)
○ミサゴ 1羽(午前10時頃に東渚沖杭に休止しているのを見つけた。その後、午後1時20分頃には、魚を捕らえて杭に戻り、食事をするのが見られた他、午後2時過ぎにも東渚の水際に舞い降りていた)
○トビ 1羽(若鳥。正午前に東渚上空に進入し、その後舞浜側堤防に休止し、羽繕いなどを行っていた)
○ハヤブサ 1羽(東渚。若鳥。午前11時前に荒川河口方面から東渚干潟上空に進入してきた。しかしながら、狩りを行うことはなく干潟上空をそのまま通過し、舞浜側堤防付近に降りたようであった)
○ヒメアマツバメ 1羽(正午前に観察センター南側を飛翔するのが見れた)
○イワツバメ 8羽(淡水池周辺など)
○チュウサギ 10羽(午前9時過ぎに、西渚草地に散らばって採餌しているのが見られた。その後は、他のサギ群とともに、岸辺に降りたりしていた)
○ヨシゴイ 2羽(淡水池、汐入池。正午前後に2回ほど、淡水池内で移動する個体と淡水池から汐入池に移動する個体を見ることができた)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。午前9時過ぎに東渚中央丘北側の干潟で、揃って休息しているのが確認できた。その後は、午前10時頃にアシ原内に移動したようで、観察できなくなった。採餌行動などは行わなかった)
○ミヤコドリ 2羽(東渚。干潟内の視界がさえぎられる場所に、もっといた可能性もあるが、観察した限りでは2羽のみであった)
○コチドリ 2羽(幼鳥。西渚草地)
○シロチドリ 8羽(東西渚)
○メダイチドリ 約40羽(東西渚)
○ムナグロ 8羽(東渚)
○ダイゼン 4羽(東渚。換羽中個体)
○ハマシギ 1羽(東渚。冬羽個体のように思われた)
○オバシギ 1羽(東渚)
○ソリハシシギ 3羽(東西渚)
○キョウジョシギ 29羽(東西渚)
○アオアシシギ 6羽(東渚)
○キアシシギ 約20羽(東西渚周辺)
○オオソリハシシギ 2羽(東渚)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚)
○ホウロクシギ 2羽(東渚)
○チュウシャクシギ 13羽(東西渚周辺)
○セイタカシギ 2羽(午後1時半頃に成鳥2羽が東渚方面から汐入池に飛来した)
○カワセミ 2羽(淡水池、汐入池)
以上。
【2003年8月18日】
※葛西臨海公園(8:00〜12:50)
到着時は満潮。昨日同様に、時折霧雨が降ったが、午前9時過ぎからは雨も上がり、時々薄日も差した。午前11時頃からようやく干潟が広がり始めた。西渚での探鳥を行った後、鳥類園観察センター付近で探鳥した。特段変わったものは見られず、昨日と大きな違いはなかったが、チュウサギ群にアマサギが混じっていたことと、ツツドリと思われる個体が確認できた。また、淡水池でマガモ(♂エクリプス)が見られた。なお、ミヤコドリは1羽も確認できなかった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 11羽(東西渚)
○コアジサシ 174羽(東西渚。午前11時頃のカウント数)
○ミサゴ 1羽(午前中は旧江戸川河口の竹杭上で休止していたが、正午頃に狩りを行ったようで、定位置の沖杭で食事をしていた)
○トビ 1羽(若鳥。午前10時過ぎに西渚上空に進入したが、まもなくカラスにモビングされ、羽田沖方向に飛び去った)
○ヒメアマツバメ 2羽(又は3羽。公園中央部、淡水池周辺)
○イワツバメ 10羽(淡水池周辺など)
○アマサギ 3羽(西渚草地。チュウサギ群に混じって採餌していた。嘴の橙色が弱く、橙色の飾り羽も全く残っていなかった)
○チュウサギ 14羽(西渚草地。昨日よりも羽数が多くなっていた)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。西渚の観察ポイントからの観察中は東渚中央丘の草地で見られたが、揃って採餌したり、相互に羽繕いをしたり嘴を合わせたりして、仲が良いように見受けられた。また、草地では昆虫類を採餌していたように見えた)
○コチドリ 3羽(成鳥1羽、幼鳥2羽。西渚草地)
○シロチドリ 29羽(東西渚)
○メダイチドリ 54羽(東西渚)
○ムナグロ 22羽(東渚。換羽中個体)
○ダイゼン 8羽(東西渚。換羽中個体)
○オバシギ 1羽(東渚)
○ソリハシシギ 3羽(東西渚)
○キョウジョシギ 12羽(東西渚)
○アオアシシギ 6羽(東西渚)
○キアシシギ 14羽(東西渚周辺)
○オオソリハシシギ 8羽(東西渚)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚)
○ホウロクシギ 3羽(東渚)
○チュウシャクシギ 4羽(東西渚)
○ツツドリ 1羽(正午過ぎに淡水池東側の木立に飛来し、休止後、観察センター南側の木立に移動した。休止中も何とか姿を確認できたが、枝葉にさえぎられて全体を見ることはできなかった)
○カワセミ 1羽(淡水池)
※谷津干潟(13:40〜16:50)
到着時は干潟が広がり始めたところで、東側には大きく干潟が広がっていたものの、西側の大部分は冠水していた。三番瀬方面からのシギ・チドリ類の飛来も見られた。昨日まで見られたアカエリヒレアシシギは飛び去ったとのことで、見られなかったが、オグロシギ、オバシギの幼鳥群などを見ることができた。主なものは次のとおり。
○チュウサギ 11羽(冬羽)
○メダイチドリ 21羽(換羽中個体の他、幼鳥も見られた)
○ムナグロ 3羽(又は4羽。換羽中個体)
○ダイゼン 83羽(換羽中個体が多かった)
○トウネン 1羽(幼鳥と思われる個体であった)
○オバシギ 9羽(成鳥1羽、幼鳥8羽)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。アオアシシギ群中)
○ソリハシシギ 3羽(成鳥)
○キョウジョシギ 84羽(午後3時頃のカウント数)
○アオアシシギ 12羽(換羽中個体が多かった)
○キアシシギ 153羽(午後3時頃のカウント数。きちんとカウントできなかった)
○オグロシギ 1羽(幼鳥)
○オオソリハシシギ 25羽(成鳥の換羽中個体が多かった)
○ダイシャクシギ 2羽
○チュウシャクシギ 2羽
○セイタカシギ 9羽
以上。
【2003年8月19日】
※谷津干潟(7:30〜11:30)
本日は小潮で、谷津干潟の満潮が午前10時過ぎになることから、満潮前に干潟に集結するシギ・チドリ類を期待して出かけた。しかしながら、昨日同様に、北東の風に加えて断続的に霧雨が降り、探鳥は難渋した。午前9時頃には、通称ドラム缶付近を含む、干潟東側のいくつかの場所でシギ・チドリ類の集結が見られたが、種類は昨日と同様で、ホウロクシギが加わったくらいであった。午前9時半頃からはダイゼン、オオソリハシシギ、メダイチドリ群は干潟外に飛び出してしまった。午前11時過ぎから天候も回復傾向となったが、切り上げた。主なものは次のとおり。
○コアジサシ 8羽(午前9時頃までは干潟内に降りたり、澪筋で採餌している個体が見られたが、潮位の上昇とともに干潟外に去った)
○アマサギ 1羽(冬羽、観察センター前サギ群中)
○チュウサギ 6羽(冬羽、サギ群中)
○コチドリ 1羽(観察センター東側干潟)
○メダイチドリ 38羽(換羽中個体の他、幼鳥も見られた)
○ムナグロ 2羽(換羽中個体。ダイゼン群に混じっていた)
○ダイゼン 106羽(換羽中個体が多かった)
○トウネン 1羽(幼鳥と思われる個体であった)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。アオアシシギ群中)
○ソリハシシギ 6羽
○キョウジョシギ 114羽(午前9時過ぎのカウント数)
○アオアシシギ 13羽(換羽中個体が多かった。観察センター前干潟や東側干潟にも飛来したが、午前11時頃にはコアオアシシギとともに南船橋側に移動していた)
○キアシシギ 238羽(午前9時過ぎのカウント数。幼鳥1羽も確認できた)
○オグロシギ 1羽(幼鳥。観察センター前で休息)
○オオソリハシシギ 23羽(成鳥換羽中個体)
○ダイシャクシギ 2羽(満潮前後は観察センター前で休息)
○ホウロクシギ 1羽(観察センター前で休息)
○チュウシャクシギ 1羽(観察センター前で休息)
○セイタカシギ 10羽(幼鳥も含まれていた)
以上。
【2003年8月23日】
※葛西臨海公園(9:50〜16:40)
到着時は干潮。既に干潟はかなり広がっていた。天候は快晴で、ようやく真夏の暑さとなった。西渚観察ポイントからの探鳥を行った後、鳥類園周辺で探鳥した。カラシラサギの換羽中個体を確認できたが、その他には、これまでと特段変わったものは見られなかった。なお、ミヤコドリ越夏群は本日も確認できなかったことから、三番瀬付近に移動したのではないかと思われる。主なものは次のとおり。
○オシドリ 1羽(♂エクリプス。淡水池。オナガガモ♂エクリプス個体の近くで水草を採食していた)
○アジサシ 3羽(東渚。午後には干潟に降りていた)
○コアジサシ 8羽(東渚。まとまった群は見られなかった)
○ミサゴ 1羽(正午前に干潟に降りているのを確認したが、定位置の沖杭に休止することはなかった)
○ヒメアマツバメ 2羽(淡水池周辺。午後2時半頃に水面近くの低空を飛び、至近距離で見られた)
○イワツバメ 12羽(淡水池周辺)
○カラシラサギ 1羽(汐入池。午後3時頃に汐入池西端部付近で水浴しているのが見られ、その後近くの棒杭上で羽繕いを行った。約30mの距離で観察できた。下嘴は2/3以上、上嘴は1/3程度橙黄色が残っており、脚部は左脚に一部黒色部が残っていたものの全体が濃黄色で、趾部は橙黄色を帯びていた。また、冠羽はわずかに残っているように見えた。なお、この個体の見られた場所から擬岩側にかけて、さらに1羽カラシラサギではないかと思われる個体が見られたが、この個体は下嘴の橙黄色はかなり残っていたものの、上嘴の橙黄色はほとんど残っていないなど特徴が明確でなく、断定することはできなかった)
○チュウサギ 1羽(鳥類園。汐入池から淡水池に移動)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。西渚の観察ポイントから観察した午前10時頃は干潟中央部の澪筋で揃って採餌していたが、しばらくして休息に入った。午後2時頃になり、上潮になったところで本格的に採餌行動を取っていた。その後は視界がさえぎられる場所で採餌していたようであるが、午後4時半頃には舞浜側堤防近くから飛び立ち、中央丘付近に舞い降りるのが確認できた)
○コチドリ 6羽(汐入池。成鳥2羽、幼鳥4羽)
○メダイチドリ 約30羽(東渚など。汐入池でも1羽見られた)
○ムナグロ 4羽(東渚。換羽中個体)
○ダイゼン 6羽(東渚。換羽中個体)
○ソリハシシギ 5羽(汐入池)
○アオアシシギ 10羽(汐入池。幼鳥1羽も見られた)
○キアシシギ 14羽(汐入池、東西渚周辺)
○ホウロクシギ 2羽(東渚。遠方のため、ダイシャクシギとの確実な識別はできなかった)
○チュウシャクシギ 6羽(東渚。午後4時過ぎに小群が移動するのが見られた)
○セイタカシギ 8羽(汐入池。午前10時過ぎにカウントしたところ、成鳥3羽、幼鳥5羽であったが、その後も小群が飛来していたので、もっといたものと思われる)
○ツツドリ 1羽(午前11時頃に汐入池を南側から北側木立に飛翔移動するのが見れたが、休止した姿などは見れなかった。他のトケン類との確実な識別はできなかった)
○カワセミ 2羽(汐入池)
以上。
【2003年8月24日】
※谷津干潟(8:10〜16:30)
到着時は干潮。既に干潟は大きく広がっており、水鳥達も散らばっていた。正午過ぎまでは、遠方の個体を確認することが多かったが、午後1時過ぎからは潮位の上昇とともに干潟が狭まって短距離から観察できるようになった。正午前後には猛禽類の出現もあり、また、午後3時半頃にはオオソリハシシギ、メダイチドリ群の大部分が干潟外に飛び出したが、かなりの個体は干潟内に留まり、観察センター東側の観察ポイントから、近距離で観察できた。数日前に比べると、種類、数ともに多くなっていた。また、午後2時半頃には、サギ類も約200羽が集結していた。主なものは次のとおり。
○コアジサシ 1羽(干潟東側の澪筋付近)
○ハヤブサ 1羽(若鳥と思われる個体。正午前に干潟上空に現れ、谷津バラ園方向に飛び去った。なお、この数分後にチョウゲンボウも出現したとのことであったが、我々はきちんと確認できなかった)
○チュウサギ 4羽(冬羽、サギ群中)
○コチドリ 6羽(成鳥2羽、幼鳥4羽。谷津バラ園側干潟)
○シロチドリ 2羽
○ハジロコチドリ 2羽(成鳥。換羽中個体。午後2時半頃までは小学校グラウンド側干潟で採餌していたが、午後2時半過ぎになって観察ポイント前干潟に飛来し休息した)
○メダイチドリ 84羽(午後2時半頃のカウント数。幼鳥も3〜4羽確認できた)
○オオメダイチドリ 2羽(幼鳥。午前中に小学校グラウンド側干潟で採餌しているのを確認することができたが、観察ポイント近くには飛来しなかった)
○ムナグロ 2羽(換羽中個体。ダイゼン群に混じっていた)
○ダイゼン 136羽(午後3時前のカウント数)
○トウネン 40羽(換羽中個体も見られたが、幼鳥が多かった)
○ハマシギ 2羽(成鳥夏羽)
○オバシギ 19羽(幼鳥のみであった)
○コオバシギ 1羽(幼鳥。午後4時頃になって、観察ポイント前で見られた。足環が付されていた)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。アオアシシギ群中にいることが多かった)
○ソリハシシギ 12羽
○キョウジョシギ 170羽(正午頃のカウント数。東側に多く群れていた。幼鳥1羽も確認できた)
○アオアシシギ 18羽(換羽中個体が多かった)
○キアシシギ 189羽(午後2時頃のカウント数。幼鳥2羽)
○オグロシギ 1羽(幼鳥)
○オオソリハシシギ 17羽(成鳥換羽中個体)
○ダイシャクシギ 2羽(満潮前には観察ポイント前で休息)
○ホウロクシギ 1羽(観察ポイント前で休息)
○チュウシャクシギ 2羽
○セイタカシギ 14羽(幼鳥も含まれていた)
以上。
【2003年8月30日】
※船橋三番瀬海浜公園(7:10〜10:40)
到着時は満潮。多くの水鳥達は堤防上などで休息していたが、いくらかは時折、岸辺に飛来した。午前8時半頃から干潟が広がり始め、正面干潟に多くのシギ・チドリ類が飛来した。特段変わったものは見られなかったが、種類は多くなってきているようであった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 約20羽(沖合を飛翔しているのが見られたのみ)
○ミヤコドリ 16羽(午前8時頃のカウント数。堤防上で見られたが、その後も正面干潟には飛来しなかった。葛西臨海公園で越夏した個体群が三番瀬に移動したものと思われる)
○シロチドリ 14羽(船橋側干潟に多かった)
○メダイチドリ 46羽(幼鳥も多くなってきていた)
○オオメダイチドリ 1羽(幼鳥。シロチドリ群中)
○ダイゼン 120羽(午前10時過ぎのカウント数)
○トウネン 24羽(成鳥換羽中個体も見られたが、幼鳥が多かった。なお、換羽中個体の中にヨーロッパトウネンと思われる1羽が見られたが、断定はできなかった)
○ハマシギ 1羽(成鳥換羽中個体)
○オバシギ 31羽(成鳥換羽中個体も1羽見られたが、他は幼鳥であった)
○コオバシギ 1羽(幼鳥。足環が付されていた)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。午前9時前に干潟近くの水辺に飛来した。余り採餌行動は取らず、よく鳴いていたが、約10分後に北方向に飛び去った。谷津干潟個体と同一の可能性もあると思われる。我々がコアオアシシギを三番瀬で確認したのは初めてであった)
○ソリハシシギ 5羽(市川側干潟に多かった)
○キョウジョシギ 26羽(午前8時過ぎのカウント数)
○キアシシギ 12羽(正面干潟など。幼鳥1羽も見られた)
○オグロシギ 1羽(幼鳥。オオソリハシシギ群中)
○オオソリハシシギ 22羽(正面干潟。幼鳥1羽も見られた)
○ダイシャクシギ 1羽(堤防上)
○チュウシャクシギ 3羽(正面干潟)
※谷津干潟(11:40〜17:50)
到着時は、既に干潟が大きく広がっており、水鳥達も散らばっていた。干潟内に留まっていたものに加え、三番瀬方面からの追加飛来があった。午後3時過ぎから、ようやく潮位上昇とともに干潟が狭まって比較的短距離から観察できるようになった。これまでの種類に加え、淡水を好む種類が目立ったが、キアシシギ、キョウジョシギは減少していた。
○チュウサギ 11羽(冬羽、サギ群中。多かった)
○コチドリ 2羽(幼鳥。谷津バラ園側干潟)
○シロチドリ 2羽
○メダイチドリ 26羽(午後4時頃のカウント数。幼鳥も見られた)
○ダイゼン 79羽(午後4時頃のカウント数)
○トウネン 35羽(幼鳥が多かった)
○ウズラシギ 1羽(成鳥換羽中個体)
○オバシギ 34羽(成鳥1羽の他は、幼鳥であった)
○コオバシギ 1羽(幼鳥。足環が付されていた)
○エリマキシギ 1羽(幼鳥。南船橋側干潟で見られた)
○タカブシギ 1羽(幼鳥。午後5時過ぎにキアシシギ群近くに舞い降りているのが見られた。谷津干潟では珍しい)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。このところ見られている個体)
○ソリハシシギ 14羽(幼鳥も見られた)
○キョウジョシギ 26羽(午後4時頃のカウント数)
○アカアシシギ 2羽(幼鳥。比較的広範囲を動き回っていた)
○アオアシシギ 11羽(ほぼ冬羽の個体も見られた)
○キアシシギ 78羽(午後5時頃のカウント数)
○オグロシギ 2羽(いずれも幼鳥)
○オオソリハシシギ 22羽(成鳥換羽中個体が多かったが幼鳥も2羽見られた)
○ダイシャクシギ 2羽(満潮前には観察ポイント前で休息した)
○チュウシャクシギ 1羽
○セイタカシギ 7羽(幼鳥も含まれていた)
以上。
【2003年8月31日】
※谷津干潟(8:00〜11:30)
到着時は満潮で潮位も高く、観察センター前浜干潟も草地を残して冠水していた。シギ・チドリ類は、前浜干潟の草地、谷津バラ園側などのアオサの堆積した場所に留まっていたり、サギ類とともに観察センター屋根に集結していた。種類などは昨日と同様であったが、比較的近距離から観察することができた。干潟が広がり始める前に切り上げたことから、三番瀬方面からの飛来個体は見れなかった。主なものは次のとおり。
○チュウサギ 2羽(1羽は観察センターの屋根や付近の木立に集結していた約60羽のサギ群中に見られた。もう1羽は南船橋駅南側の草地で見られた)
○コチドリ 3羽(谷津バラ園側)
○ダイゼン 13羽(満潮時も留まっていたのは2羽であった。午前10時半過ぎに11羽の群が茜浜方面から飛来したが、干潟が広がっていなかったことから飛び去ってしまった)
○トウネン 50羽(谷津バラ園側などで見られた。ほとんど幼鳥と思われる個体であったが、1羽のみ昨日船橋三番瀬海浜公園で確認したヨーロッパトウネンの成鳥換羽中個体と思われるものが混じっていた)
○ウズラシギ 1羽(谷津バラ園側)
○エリマキシギ 1羽(谷津バラ園側)
○コアオアシシギ 1羽(幼鳥。観察センター前浜)
○ソリハシシギ 24羽(観察センター屋根上でキアシシギ群とともに休息している個体が多かったが、アオサ堆積地などでも見られた)
○アカアシシギ 3羽(幼鳥。観察センター前浜やアオサ堆積地で見られた。時々移動していたが、谷津バラ園側では3羽が揃って採餌・休息するのが見られた)
○アオアシシギ 10羽(観察センター前浜など)
○キアシシギ 102羽(観察センター屋根上で休息している個体が多かったが、一部は前浜やアオサ堆積地でも見られた)
○ダイシャクシギ 2羽(観察センター前浜)
○チュウシャクシギ 1羽(観察センター前浜)
○セイタカシギ 8羽(観察センター前浜、谷津バラ園側)
※葛西臨海公園(12:20〜16:00)
到着時は干潮。干潟はかなり広がっていたが、到着直後に水鳥達が、何かに驚いて逃げ惑い、シギ・チドリ類のほとんどが東渚から飛び去ってしまった。鳥類園で探鳥を行った後、午後3時頃から上潮に合わせて集結する水鳥を確認するために西渚観察ポイントからの探鳥を行った。鳥類園でオオタカを確認したが、特段変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
○ミサゴ 1羽(沖杭に休止していたが、午後3時頃には東渚内に進入し、棒杭に止まって獲物の魚を採食したり、水辺に降りたりしていた)
○トビ 1羽(午後2時半過ぎに鳥類園上空に現れた)
○オオタカ 1羽(若鳥。午後1時半頃に汽水池北側に出現したが、木立に入ってしまい、ゆっくりとは確認できなかった。褐色味の強い個体であった)
○チュウサギ 1羽(鳥類園。汽水池)
○クロツラヘラサギ 2羽(東渚。いずれも若鳥。午後3時頃に西渚の観察ポイントに到着した頃は、干潟中央部で揃って休息していたが、しばらくして、揃って活発に採餌行動を取った。2羽となって、まもなく2ケ月が経過することになる)
○コチドリ 1羽(汽水池。幼鳥)
○ダイゼン 4羽(東渚)
○キョウジョシギ 5羽(東渚。午後3時過ぎに飛来した)
○アオアシシギ 10羽(汽水池、東渚など)
○キアシシギ 9羽(汽水池、東渚など)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚。午後3時半頃に水浴した)
○ホウロクシギ 2羽(東渚)
○チュウシャクシギ 6羽(東渚。午後3時半頃に群で移動した)
○セイタカシギ 3羽(汽水池)
以上。
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