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優れもの図鑑ペインター7ペインター7、悪くない。悪く言う人いるけど、欠点はよく落ちる上にインターフェイスが中途半端に悪くて使いにくい事ぐらい(十分悪い?) 7になって他に良くなったところは、筆サイズのキーがフォトショップと同じ[]になったこと。今までは、コマンド+オプション同時押しや、パレットで指示する必要があったのでサイズ変更毎に作業が中断して鬱陶しかった。[]に割り振られたことで、筆(ペンタブ)運びを中断することなくサイズを随時変更できる。 MacOSにおけるオープンセーブダイアログにどんな意味があるかというと(唐突)、ファインダがコンピュータくさいディレクトリ構造やカレントや何とかや何とかを極力排除してアナログ的にうまく使えるように考えられているのに対して、非常にコンピュータ臭くなってしまっているという洞察。すぐそこに見えているフォルダやファイルに、ダイアログからなかなかアクセスできない、これはアナログ化における大いなる失敗として有名である。 さて、ペインターも極力アナログ的に、ほんとに絵を描いているように使える素晴らしいソフトだが、ただ一点、非常にコンピュータ臭くて立ち後れている部分がある。 これはまあ理屈ではカラーというのはこういうものだろう、だがしかし絵描きは普通パレット上で絵の具を掛け合わせて色を作る。嘘でもいいからそういうのをシミュレートしてほしいとずいぶん昔から考えいるのだけど。そのむかし、Photoshopにあったスクラッチパッド、アレこそパレットして役立てていたのに何でなくなったのか。悲しい。ペインターにパレットを!
他には、水彩の描かれ方がまた変更になった。感じは出ているのだが今までとの互換性はないので、古いRIFFファイルを編集したいときはバージョンの古いペインターが必要になる。面倒臭いが仕方がない。 どのグラフィックソフトも、阿呆のひとつ覚えのようにWeb機能を付け足しているが、あれ、邪魔なんだよなあ。別ソフトにしてくれればいいのに、というかこの期に及んでOpenDocが頓挫したのが残念で仕方がない。もう末期的だ。 おっと、ペインターを誉めるコーナーだった。 今回のバージョンから、拡大縮小が小刻みに出来るようになって、これも地味だがとてもありがたい機能のひとつ。再描画のバグは相変わらずで、一度ウィンドウシェードをしないときちんと描画されなかったりする。ウィンドウシェードの出来ないOSだったら困るよな。 あの使いにくくて面倒臭かったテキスト処理が今回大幅性能アップ。Illustrator10に先駆けてこんな事が出来るようになってこれ面白い。こんなことしてもちゃんとテキスト編集できる。
そんなこんなで、一部ベテランペインターから不満の声も大きいペインター7を誉めてみた。 |
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