●第一幕:幻像の姫君● |
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叔父の言いつけに従い、ジャワ族から買い取ったドロイド、R2D2を整備していたルークは、 ひょんなことからR2D2に記録されていた立体映像を再生してしまう。
映し出されたのは、 ピンクのセーラー服の上に前時代的なマントをまとった美しい少女であった……。「誰なんだ? 綺麗な人じゃないか」
「はい! えーと、確か、最後に乗った船にいた偉い人みたいです」
「……」
「…え? 助けてオビワン・ケノービ、あなただけが頼りです、だって?」
(…こくん)
「オビワンって?」
「……」
「…えっと、R2さんの話では自分のご主人様なのだそうですけど… でも、変です。前のご主人様はアンティリーズ船長でしたし…」
「…オビワンって、ベン・ケノービの事かな?」
(…こくん)
「…なんで立体映像がオレの言葉に反応するんだ?」
「……」
「…え? 占星術で予見しておいた? そいつはスゲーな。…けど、そんな凄い事ができるのに何で自分が捕まる事は予知できなかったんだ?」
(ふるふる)
「…自分の事は占ってはいけない決まりになっている? そうなのか?」
(…こくん)
「へえ、色々あるんだなぁ。で…」
「……」
「え、ここで切れます? って、おい」
「本当に切れちまったよ…気になるな、続きはないのか?」