2001/07/01

 土曜、日曜とオリカ掲示板常連シート2関連の作業を続ける。
 といってもデータがすべて出揃ったわけではないので、基本的にはシートのタイトル部作成や、参加者へのデータCD-R送付先の入力など周辺作業が主なところ。そんなかんなで比較的時間が取れたので、このところ滞っていた連絡なども行う。
 日曜の夜には、久しぶりに家族揃っての外食の計画があったため、夕方までには作業を切り上げて両親と共に所沢駅ビル内の中華料理屋「獅子」へと向かう。
 いつものようにコース料理を頼んで食事を進めるが、昔と比べると食べられる量が減っている感じがある。これも年齢のせいか……。

2001/07/02

 久しぶりに面白い夢を見た。
 天空の都市での王族同士の権力争いに、鮮やかな色使いの布の張り巡らされた空中庭園を舞台とするきらびやかな祝祭、そしてカタストロフ。見目麗しい異国風の衣装をまとった天空の美男美女に、霧に閉ざされた地上の渓谷で船守りをする素朴な少女。そして、霧に分かたれていた天空と地上との邂逅……。
 この楽しさ、感動を昇華させて表に出せれば、とも思うが、この夢体験がすばらしく感じられるのは五感をフルに活用しているが故というのも分かっているので、無理だな、とあっさりあきらめる。
 私の夢は奇妙なもので、程度こそ弱いものの、夢の中の事象を五感のすべてで感じ取ることができるのだ。
 映像がフルカラーなのは勿論、空気や水、土のにおいを感じ、軟らかな土の斜面を登れば、足が土にめり込み、重力にひかれてずり下がる感触を足の裏に感じる。楽隊が演奏を始めればそれに聞き惚れることもできるし、食べ物を食べればそれを味わうこともできる。追い剥ぎを殴れば手にその感触が残るし、刺されれば痛い。
 これだけリアルとなると、半ば実際に空想世界を体験しているようなもの。現実世界にフィードバックなどできるはずもない。尤も、私がCGを始めた経緯はそれを少しでもフィードバックしたいが故だったりするのだが。
 特にかつて吸血鬼物の夢に出てきた美少女は、夢ならではの現実にはあり得ないような美しさをしており、何度か写実調の絵柄で描こうとしたことがあるのだが、ついぞ成功したことがない。これが本当の絵にも描けない美しさ。……おそまつ(笑)

2001/07/03

 今週のコミックバンチ、原哲夫の蒼天の拳は休載。
 円錐角膜のため、と記載があり、同じ病気の人間として同情をする。
 私の場合、まだ左目の視力がないだけだが、円錐角膜は一般的に両目同時にかかることが多いため、絵描きにとってはかなり致命的だったりする。
 角膜移植をしても、大抵の場合、コンタクト併用となり、完治ということはありえないそうなので。
 尤も、私の場合も一応両目とも円錐角膜ではあるらしい。ただ、右目の方が非常に軽く、普通に見えるだけとのこと。病気の進行は30歳を越すと止まるという話なので、それを信じたいところではあるが。

2001/07/26

 なんだかんだと忙しく、大分、日記の間が空いてしまった。
 日記を書いていない間にも、色々と話題には事欠かなかったのだが、私には差し迫った作業があると精神的に余裕がなくなり、期日のない案件から後回しにしてしまう癖があり、まず日記やHPの更新から遅れていたという次第である。
 特にHPの更新の方は大分していないので、近い内に小規模に、いずれはそれなりの規模で行わなくては、と思っている。本来ならスタイルシートを利用して文章を読みやすくするなど、全面的に手を加えたいたいところだったりするのだが、さすがに全面的な調整ともなるとなかなか時間も取れず、すっかり棚上げ状態となっている。
 ともあれ、全体的にサイト構成ががちゃがちゃになってしまっている感は否めないので閲覧しやすく、更新しやすい形に再編成はしないと……。

2001/07/27

 円錐角膜用のコンタクトレンズを取りに順天堂大学病院に出かける。
 出来上がってきたレンズは、装用感重視のためかあまり視力の方は出ていないようであった。テスト用レンズで試してみた時には、うまく行けば1.2くらい……という話であったし、以前使っていたものでも1.2くらいは出ていたのだが、今回のものでは0.5くらいしか出ていない感じである。尤も、視力は出るが装用感が悪いよりは、視力は出ないが装用感が良い方が長くつけられて良いのは確かである。
 実際、以前に使っていた町医者に処方してもらったものと比べるとつけているのが意識されないと言っても過言ではないほどに装用感は良い。勿論、コンタクト特有の瞼が重くなるような感覚はどうしようもないが。
 また、度数や装用感に関しては三ヶ月以内であれば保証期間中ということで無料で調整してくれると言うことなので、定期検診ついでに調整してもらうのも良いかもしれない。今回も円錐角膜専門の眼科医の指示で検査の後にコンタクトの調整が行われ、さらに装用感が改善された。
 コンタクトをつけてみての面白いこととしては、距離感の狂いというものがあった。
 長いこと、ほとんど見えない左目に頼らずに右目だけで暮らしていたためか、距離感の感覚が右目一つに特化してしまったようで、両目が使えるようになるとどうにも距離感が狂い、夢の中で歩いているかのようにふらふらとしてしまう。ついでを言えば、PDA絵を描く際でも妙に違和感があってうまく線がひけなかったりした。
 まあ、この辺りはしばらくつけていれば治ると思われるが、さすがに片目の時期が長かっただけに二時間や三時間つけていた程度では治らないようである。

2001/07/28

 この日はザウルス関係のオフ会に出かける。
 オフ会の名目としては、ザウルスユーザーである西木史郎さんの漫画連載終了記念と、VGAザウルス用ペイントソフトPrismPaintのユーザーの集いということになっていたが、まあ、それはあくまでも名目。実際は暑気払いを兼ねた単なる飲み会である(笑)
 幹事はPrismPaintのQVGA版であるPetitPaintを作成されているTOKさん。この日は朝から急性胃炎を起こして病院で鎮痛剤をもらっての参加ということで本当にご苦労さまであった。
 会の方は0次会の秋葉原散策から始まったらしいが、私は所用を片づけるのと体力温存のため(二次会以降の予定として当初より徹夜カラオケがスケジュールに入っていたため)に1次会から参加することとする。
 1次会の待ち合わせ場所はJR秋葉原駅の昭和通り口。
 普段の習慣通りに待ち合わせ時間よりも早くに待ち合わせ場所に到着すると、早速、愛用のMI-EX1を取り出し、PrismPaintをいじりはじめる。PrismPaintの集まりだけにこうしていれば相手から見つけてくれるだろうという目算があっての行動である。
 実際、この行動は功を奏し、リブレットff(東芝製のモバイルPC)を持った参加者に声をかけてもらい、その後、ほどなくして0次会から流れてきた面々と合流することができた。
 とはいえ、人の顔を覚えるのが苦手な私のこと、本当にこの集団で良いのか軽い不安があったため、行きがけに新宿で回収してきた「宝島DVDBOX」を掲げてみる。すると即座に、メッセサンオーの紙袋を持った人が「俺のシルバー!」と呼びかけてきたので、過去の記憶と照らし合わせて西木さんと認識、間違えていないことを確認する(笑)
 幹事のTOKさんによる参加者確認が済むと、1次会の会場であるにほんばし秋葉原店へと移動する。この店は秋葉原駅の昭和通り口から徒歩一分という絶好のロケーションもあり、イベント後のサークル合同の打ち上げなどで何度も利用したことのある店であった。
 お約束通りの乾杯の後は、それぞれ近くの人と歓談を始める。名札が用意されていたため、相手が誰だか分かるのが私にはありがたい。尤も、つけていない人もいたが……。
 話の内容は、スタイラスペンを改造した話など、PDA関係のものもあったが、昔のTV番組や現在の注目作の話など、普通の飲み会で話すような内容が中心なのはありがちと言えばありがちなことであった。まあ、ネタ的には若干(かなり?)偏ってはいたが(笑)
 自己紹介の際に、新山たかしという漫画家さんが、名刺代わりに同人誌を配ってくれたので、私も以前PDA関係の掲示板で話題にしたことがあった「製品版以外の何かwith”オリカBBS”」を回覧してみる。予想通り、怒裏庵、マスター亞莉亞などのジョーク系のカードが受け、ジョーク系をシートの中心に持ってきた効果があるのを確認。
 1次会での話題で笑えたのは、DVD再生環境の話から出てきたPS2とDCの所有率の話。
 PS2を持っていたのが、12人中1人だけだったのに対し、DCの所有率は100%近いという。中にはドリカラ(DCの周辺機器で通信カラオケのセガカラが家庭で利用できるようになるというもの)を2台持っているという人もおり、ここだけ見るとDCが何故生産中止なのかよく分からない(笑) まあ、結局、マニア層がユーザーのかなりの部分を占めていたのにも関わらず、そのマニア層を無視し、一般層も取り込めずといった販売戦略的なミスがDC凋落の原因ではあるのだろうが……。
 そうこうする内ににほんばしの予約時間も終了し、2次会になだれ込むことになる。

2001/07/29

 日付の変わる前からカラオケ三昧。
 リクエストされる曲目のジャンルが特撮アニメ系やゲーム系に偏っていたのは言うまでもない(笑)
 観鈴がガオレンジャーのOPを歌ったら何回殴られるかということをカウントしたり、ぴろのぬいぐるみを頭に乗せてピートさんごっこをしたりと馬鹿なことをしながら夜を過ごす。<ネタが理解できる人がどれくらいいるのやら。
 徹夜カラオケは久しぶりであったが、歌っている間は高揚感があるせいかなかなか眠くならない。まあ、部屋が12人入るには少し狭くて、あまりのんびりした姿勢を取れなかったというのもあるが(笑)
 待ち時間の間にPDA絵を描こうと思ったのだが、どうも調子が乗らず、描きかけては消去するの繰り返し。やはり、性格的に一人の時でないとPDA絵は描きづらいようだ。
 やがてナイトタイムの終了時間である午前5時となり、カラオケは終了。
 モーニングでも食べるべ、と昭和通りを上野方面へと歩き、24時間営業のCASAに入る。 さすがに疲れていたこともあり、うつらうつらしていたので、ここでの会話はほとんど記憶していない。
 その後、御徒町からJR線に乗り帰宅。
 車中では眠気覚ましに行きがけに買っておいた小説版R.O.Dの四巻を読む。読書欲が睡眠欲に勝つという状況は読んでいる本の趣向に近いものがあり、少し笑えた。
 9時過ぎに家に着くと、シャワーだけ浴びてバタンキュー。
 それでもやりたいことがあったので、1時過ぎには目を覚まし、参議院選挙の投票に出かけ、その足でレンタルビデオ屋や古本屋を回ってくる。
 後はひたすらにだらだらと日を過ごす。
 参議院選挙の結果には失望したが、日本人の平均的な政治意識ではこんなものであろう。私はこれといって何も実績をあげていない首相や、言いたいことを言っているだけの外相など支持したくもないのだが……。

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