蜻蛉が勝ち虫と呼ばれる由来

トンボは勝ち虫とよばれ縁起物であり、前にしか進まず退かないところから、「不転退(退くに転ぜず、
決して退却をしない)」の精神を表すものとして、特に武士に喜ばれた。
戦国時代には兜や鎧、箙(えびら)刀の鍔(つば)などの武具、陣羽織や印籠の装飾に用いられた。
トンボを勝ち虫とする由来は雄略天皇が狩に出かけた際に詠んだ歌〔み吉野の 袁牟漏が嶽に
猪鹿伏すと 誰ぞ 大前に奏す やすみしし 我が大君の 猪鹿待つと 呉座にいまし 白たへの 
衣手着そなふ 手腓に 虻かきつき その虻を 蜻蛉早咋ひ かくの如 名に負はむと そらみつ 
倭の国を 蜻蛉島とふ(古事記)〕が元になっている。
素早く飛び回り害虫を捕食し、前進するのみで後退しない攻撃的な姿からともいわれる。
(wikiぺディアより抜粋改変)

※ とんぼ柄は現在も、剣道具や竹刀袋の柄として、「桜柄」と共に用いられることが多い。