数に溺れて

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　シシーという名の三人の女。彼女達が、その夫を次々と溺死させていく。三人は知り合いの検死官を味方につけ、嫌疑を免れていくが・・・。
　ストーリー展開はやや読めるが、さすがグリーナウェイ。美術面でも脚本面でも、彼の教養の深さが現れている。もちろん虫や腐った食べ物、死体、裸体など、グリナーウェイ印は健在。ナイマンの音楽もいつも通り監督の期待に応えている。3人の女達の恐ろしい愛憎の数々をコミカルに描いており、テーマである「数」については、１から１００までの数字を映画の端々に登場させるというイタズラも行っている。また、検死官とその助手の少年が好む難解で気色悪いゲームの数々は必見である。