宮本武蔵

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　内田吐夢監督の傑作時代劇。5本組みの大長編の第一巻。吉川英治の原作のうち、関ヶ原から沢庵和尚と出会うまでを描いている。
　伊福部昭の音楽はゴジラのそれとそっくりだが、特筆すべきはカメラの美しさ、ダイナミックさである。どこをとっても絵になっていて、日本画のようにきれいである。内田吐夢監督の作品は初めて見たのだが、世界で評価されるのも良く分かった。中でも木につるされた武蔵のショットは面白い。錦之助と三国連太郎のコミカルな演技も楽しめる。さらに、エンディングで見せる錦之助の変貌ぶりもすごみがある。