反撥

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キャロルは年ごろの次女で、ブロンドの美人であった。しかし、姉の夫となじめず、仕事も手に付かず、恋にも何も感じられなくなっていた。ある日、姉夫婦がイタリアに旅行した。彼らの留守中、恋人がやってくるが、精神に錯乱をきたし始めたキャロルは、思い余って彼を殺してしまう。また、彼女に迫ってきていた家主も、切り刻んでしまう。その間も、キャロルは常に幻想に惑わされ、苦しむ。姉夫婦が帰ってきて、その惨劇を目の当たりにしたとき、キャロルはひとり気を失って倒れていた・・・。
ロマン・ポランスキーらしいシャープなモノクロ映像が美しい。狂っていく女を演じたカトリーヌ・ドヌーブの迫真の演技も圧巻。腐ったウサギの肉も効果的。ドラムだけの音楽も緊迫感をあおる。