2001年宇宙の旅<BR>2001 a space odyssey

Comment:
01/5/2
　テアトル銀座にて。スクリーンで見ると映像も音楽もケタが違う。今回のは、字幕を変更したニュープリントバージョン。そのため笑える字幕になっていた。だいたいHALも木から落ちるってなんやねん、と思わず突っ込みたくなる翻訳。コメディとして見ることもできるなんて、いかにこの映画の底が深いか！
　これで幼少期から数えて通算５回は見たはずだが、まだ飽きない。それどころか、今回もいろんな発見をする。それはテーマの普遍性以前に、キューブリックの映像への徹底したこだわりのためだろう。科学偏重というタルコフスキーの批判も何のその。壮大なデカダンスに魅せられてしまっては、声を失う。実際、この映画が映画史に与えたインパクトは凄まじく、学問分野への影響も大きい。改めて、キューブリックの偉大さを知るとともに、２００１年においてもいまだ映画に追いつけない宇宙開発に、焦らずにはいられない。

99/3/10
スタンリー・キューブリックの最高傑作。よくＳＦ映画の古典的名作と言われるが、今見ても全く新しく、とても30年以上も前に作られたとは思えない。技術的にも、はじめてフロントプロジェクション（前から映写して合成する技術）を完成させるなど、大きな功績を残している。