第29回 梅のエール
1.梅の香りのビール

 梅酒の飲み方でいちばん好きなのは、なんといってもソーダ割りである。そのままでは甘すぎるし、水割りでは香りが立たない。これを、ビールに生かせないか。そう考えて作ることにした。梅をモルトエキスに漬け込んで梅シロップを作り、これにホップを入れて発酵させようというわけである。

2.仕込みから瓶詰めまで

 レシピは次の通り。

Plum Ale(13L)

Glen Brew Light 1500g
sugar 100g
plum 1000g
Saatz Ext.5cc 45min.
Edme ale yeast

 まず、梅をモルトエキスに漬け込んで、40日ほど放置した。梅はほぼ完全に果汁を吸収されて、ほとんど種の形に縮まっている。これを鍋に入れ、水を加えて加熱する。ただし梅の香りを生かすため、沸騰させずに70度をキープ。このときに補糖も行なう。
 初期比重は1.044。発酵は11日間。終了比重は1.010だった。(99.7.20)

3.試飲

 瓶詰めから約3週間。自家醸造仲間とともに試飲する。ほとんど苦みがなく、梅の香りと酸味がほんのりという感じ。ビールというよりは、ちょっと味の濃い梅サワーである。ホップが足りなかったのか?(99.8.13)

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